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サワコの朝【石坂浩二▽ドラマ生放送の時代】[解][字] 2017.09.23

(阿川)おはようございます。
阿川佐和子です。
今日のゲストはこの半年間大変な話題になりました。
昼ドラのおうじい様と呼ばせていただきたいと思います。
石坂浩二さんにおいでいただいております。
(拍手)すみません。
失礼しました。
ねえおじい様でごめんなさい。
いえいえいえいえ。
でもね私さっきちょっと後ろ姿を拝見して…今年76歳?はい。
はい。
そういう背中じゃないですね。
いやそんなことないんですけど芝居の時は務めてこうしてました。
ああ芝居の時はね。
むしろちょっとおじいちゃんっぽくしてらした…。
始まってすぐにヘルニアをやったの。
ええ〜でも治ったんですか?じゃあ。
いやおかげさまでこないだ最終的にMRI撮ったら消えました。
ええ〜?消えるか?消える…あの〜吸収するんですねやっぱり自分の体が。
自分で出したものですからね。
消えましたよっつってチャンチャンっていうので終わり。
(スタッフ)あははっ!
(ナレーション)今日のゲストは俳優の石坂浩二さん。
27歳の時大河ドラマ「天と地と」で主役の上杉謙信を演じると最高視聴率32.4%を記録。
国民的俳優の仲間入りをします。
そなたはなぜ死んだ!石坂さんのはまり役といえば金田一耕助。
「犬神家の一族」は角川映画の第一作として空前の大ヒット。
自分の息子の佐清君を珠世さんと強引に結婚させ遺産を独り占めしようとして殺人を決行した。
(大橋)せぇ〜の!そして真骨頂は圧倒的な好奇心とその博識ぶり。
あれいわゆる赤潮みたいなもんなんでしょうね。
いや違いますよ。
赤潮の場合は微生物とか…。
(北野)そうですよ何を言ってんだ。
(観客たち)あははっ!76歳になる今年も「やすらぎの郷」で主演を務めるなどその人気は健在。
しかし無名時代には石坂さんほどの人でも…。
もう?ええ。
着て立っちゃってて…。
あはははっ!今日はテレビ黎明期から60年にわたって俳優を続けてきた石坂さんのお宝話を大解放します!今カメラがまわる前にすでに…このテーブルのこの脚はコリント式?それはこの下を見ないと分からないんですけどドーリア風とコリント風ともう一つなんかイオニアでしたかねあるんですけど。
柱の頭ですね。
柱の頭。
ギリシャ風の。
それを更にちょっとテーブルにしたらいいかなとお思いになったんでしょう。
思ったという。
本物でないことは事実なんですけれども。
まあ全然本物じゃないですね。
(スタッフ)あははっ!もうそういう話で盛り上がっちゃったもんだから何から伺うのかすっかり忘れてしまったんですけれども。
やっぱり「やすらぎの郷」のちょっと話をさせていただきたいんですが。
あの〜倉本さんから話が来たわけですか。
(石坂)ええそうですね。
一緒に老人ホームに入っている人たちが浅丘ルリ子さん加賀まりこさん。
過去にいろいろあったっていうような人たちについては…。
聞いてました。
そういう人たちも出るんだけどどう?って。
全然そんなのかまいませんって。
関係ないっていうか芝居ですからね。
あれで三人で対談を半年間やれって言われたら嫌ですよそりゃ。
あははっ!それはどうなるかしら。
種尽きますから。
最後殴り合いでもして終わっちゃったりなんかして。
あははっ。
やりにくいとかあの〜面白いとか逆に。
んん〜やりにくいっていうことはまったくありませんでしたね。
面白いはやっぱり久しぶりに…まああの人たちの芝居はよく知ってますしこういうふうに変わってきたとか思いますよそれはね。
最近私浅丘ルリ子さんにお会いしたら…そしたら「兵ちゃんがうまくなったのよ」っておっしゃってましたよ。
いや…ありがたいことですよね。
やっぱりあの方はずばぬけてうまいですよね。
若い頃からお上手だったって評判ですけども。
なんでうまいんだろうと思って一生懸命やっぱり研究なりしましたよ。
盗めるところがあったらっていうのは…まあ今でもありますけどね。
いろんな人の見てて。
うまいな〜なんで今のうまいと感じたんだろうなっていう。
手の使い方だったのかちょっと肩の揺らし方だったのか。
へえ〜。
石坂さんはその野際さんのお体の具合が悪いことをどのぐらい分かってらしたんですか?いやご自分でおっしゃってたので。
それからあの〜最後の方はもうほんとにそこに酸素吸入がいる…。
うんうん。
1日か2日だけですけどね。
で…ちょっとやったらやらないとちょっと苦しそうな感じでそれで入院されてちょっと…まあ10日もしないうちに亡くなっちゃった。
いやそんなことないもうちょっとあったかな。
でもまさかこんなに早く…。
全然思ってもなかった。
それは思ってらっしゃらなかった。
っていうのはいちばん頭走ってるところで会うっていうのから始まった。
そうそう。
だって走ってる…。
野際さんとお芝居できたっていうことはもうほんとに楽しかったわけですね。
ふ〜ん。
リハーサルやって野際さんが長〜い台詞をほんとにおっしゃるんですけどず〜っとおっしゃってもっとこういう気持ちがあるんじゃないのとかその裏の話を自分で勝手に作ってこうかもしれないって。
そうかもしれない。
そうそうそれでそういうふうにやりましょうよっていう話になってやったんですけどこれはねよく考えたら我々二人しか分からないんですよ。
ほかに…。
見てくださる方はそこまで絶対分からないと思うんですよ。
演出家に説明されたわけじゃないわけですもんね。
二人で作っちゃったところですからね。
だからそこが楽しかったんですそういうことができるようになって。
この社会現象っていうんですかこのドラマの効果を石坂さんはどうご覧になってらっしゃいますか?まったく分かりませんけどもただねいちばん分かったのは放送が始まってすぐに同窓会があったんですけどうちの高校の。
あっ慶應の?はいはい。
そしたらねそのみんな興奮してるんですよ。
すごいこと…いいのやってるね!とかって。
だからこの世代には結構うけるな〜と思って。
「みんなが見るようにねもうメール出してんだよ」って言って。
「そうありがとう」「うんほんとにこもれびの郷は」って。
「こもれびの郷」?
(妻)よいしょ。
(夫)大丈夫か?
(ナレーター)そんなニッポンの暮らしに耳を傾けたら新しい家電が見えてきました。
洗濯槽を浅く取り出し口を広く。
奥の物まで取り出しやすい洗濯機。
驚きの軽さ2キログラム。
体への負担を軽くする掃除機。
これからの日々に上質を。
パナソニック「Jコンセプト」ええ〜2曲選んでいただいてる1曲目今でも記憶の中で輝いている曲は…。
「ロメオとジュリエット」っていう楽劇があって。
僕ね今でも聴くんですよ。
それは最初に出会ったのは…。
最初に…中学ですかね。
中学生。
LPが最初に出たものって何枚もないんですよね。
その中の1枚にシャルル・ミュンシュ指揮ボストンフィルハーモニーっていうのであって…。
ボストンフィルハーモニー。
で当時の仲間たちが「えっそんなの二流だろ」みたいなことを言ったんですよ。
中学生みんなそんな話してたんですか?当時。
そうあのね普通部ってちょっとね…。
小学校は普通の小学校だったんですよ。
中学から慶應普通部に。
(石坂)そしたら幼稚舎っていう向こうの慶應の小学校があるじゃないですか。
そこから来たヤツが生意気なんですよめちゃくちゃ。
「ドラクロワはな…」みたいなこと言うんですよ1年で。
僕はカルチャーショックを受けましたね。
勉強よりもそっちの方追いつくのが大変でしたね。
この主題がすごくいいですよね。
ふふふっ。
いいですよね。
もう今石坂さんが指揮者に見えました。
あははっ!いや〜ああやって聴いてるんですよね。
ええ〜演劇に興味を持ったっていうのは…。
高等学校の頃ですかね。
に…結局民放が出来たんですよいろいろと。
石坂さん民放が出来たの高校生だったんですか?はい。
それで劇団を先輩が作ってて。
でその先輩のお姉様が実はTBSの割と偉い方と結婚なさったの。
でそのつてで結局エキストラをやらせてもらったんです。
お前ちょっと出てみないかって?違いますよ。
お願いだから出してって。
お金をもらいたくて。
劇団の費用にするんで。
あっそうかそうか。
それが長いエキストラの始まりでず〜っと結構エキストラがうまくなっちゃって。
どんなエキストラやってたんですか?エキストラって1本のドラマでだいたい4役ぐらいやるんです。
4役?この外を歩く人とかですね。
はい。
生放送ですからねだって。
だからこう着替えていろんな役がやれるのよ。
街もあったんですよ昔はセットの中で。
そうするとそこをすれ違う人になるわけですよ。
その時うちにテレビがなかったんですけどうちの何軒か手前…駅から近い方に友達がいてそいつのうちテレビがあったんです生意気に。
で必ず「今日何時にこういう番組」って言ってから行ってたんですね。
そうか生放送だからね。
で帰りに寄って「どうだった?」って言ったら「今日分かんなかった…」。
あははっ!どこに出てるか分からなかった。
あははっ!じゃあもう結構いろんな役を台詞はないけど…。
やってました。
役者やってていちばん楽しいのはこんなに近くで憧れの人とかいろんな人の芝居がですよ…僕芝居を見るの好きですからね。
芝居がこんな近くで特等席みたいな所で見られるっていうのはほかにないな。
例えば越路さんと共演させていただいた時なんかも自分が何やってるのかまったく忘れてただひたすら見てましたから。
あははっ。
(遠藤)若い頃見過ごしていたことに気付く。
毎日のごはんの美味しさに気付く。
いつもの道具の中の思いやりに気付く。
この国の暮らしは本当に美しい価値あるモノにあふれてる。
その価値が分かること。
大人になるってそういうこと。
(ナレーター)おかえりなさい。
ニッポンの家電へ。
パナソニック「Jコンセプト」ただいま!
(息子)《介護用品のプロが家までフィッティングに来てくれるなんて》
(父)もう一回高くしてくれる?
(スタッフ)もう一回高くしてみますね。
《すっかりオーダーメイドの気分だなぁ》もっと低くなる?《わがままですいません》
(ナレーター)介護用品レンタルはパナソニック。
ご相談は0120−874−872今日のゲストは俳優の石坂浩二さん。
これはテレビ放送開始から12年目。
ドラマが生放送でも行われていた時代に石坂さんが出演していた貴重な映像です。

(石坂)お母さんの好きなしば漬けと千枚漬それからねこれがきゅうりのもろみ漬け。
(阿川・スタジオ)おお〜!新幹線っていうのはあんまり思ったより乗り心地よくないね。
こういう所をロケだったりするんですね。
あっロケ。
このロケはなんのためにやってるかっていうとこの間にスタジオで着替えをしたり。
はあ〜。
おやじは東京にいない。
病気になって捨てた息子に会いたいなどとずうずうしい電話をかけろと精神的にも落ちぶれてる。
53年前ですか。
はい。
嫌ですね〜。
でも言っちゃなんだけどお上手。
あははっ!こんな長台詞で動きはあるし。
そうよく生放送でやりましたよねこういうこと。
ねえ!エキストラが長かったのでスタジオが怖くなかったっていうこともすごくプラスしたんですよ。
それで実際に失敗はなかったんですか?1回目で失敗が1個だけあって。
その時着てちゃいけないジャンパーがあって…ヒュッと入り口へパンすると私が立ってて部屋へ入ってきてそのジャンパーを着るっていうシーンだったんですよ。
その前後は全然覚えてないんですけど。
ところがなぜか着て出ちゃったんですよ。
あっもう?ええ。
着て立っちゃっててあれ?カメラが…あっ!そうなんだ!と思って脱いで投げました。
あははっ!聞いてるだけだとそういうドラマ楽しそうですね。
(石坂)そう生放送はねほんとにだから台詞を忘れるっていうことがどのぐらい大変かっていうと周りが大変なんですよ。
こうやって5〜6人で話してて1人が忘れるとどうなるかっていうとその人じゃない人のアップになるんですよ。
その隙に台本を持ったADの人がずっと進んでくるんですよ。
這いながら?そう。
それで台本をこうやって。
台詞ないですからねうなずいてなきゃならないんです。
「うんそう…。
はあ。
ふ〜ん」とかって。
みんな同じ芝居ですよ「ほう〜。
うん…」。
ふふふっ。
やることないからもうみんな…。
するとそのうちにその人がハッと読んで「そういうことで私たちとしては」って始まるわけ。
でもう何が「私たち」なんだって話じゃないですか。
で石坂さんがね関わったテレビの中で「初めて」物語が結構多いと。
はいはい。
初めてのカラー放送大河ドラマに出られた。
あと角川映画の初作品で金田一耕助。
あとこれは…。
はい。
言われてみればそうだと思ったんだけどウルトラマンシリーズ第1弾のナレーションをなんと石坂浩二さんがやってらしたと。
「ウルトラQ」。
じゃあ1つずつ聞こう。
このカラー放送になったっていうのはなんか出演者にはいろんな影響あったんですか?いちばんはよろいが高めになりましたよね。
ええ?本物…割と本物に近いやつっていうか僕が着てたのは最後重要文化財に近いやつを。
そんなもの着てたんですか?だから馬から落ちそうになるとみんな「よろいがよろいが!」って言うんですよ。
(一同)あははっ!じゃあちょっと本物化していったっていう…。
(石坂)と思いますね。
だって質感まで分かるようになったので。
じゃあ白黒の頃はごまかせるからちょっと…。
割と…まあ雑って言っちゃなんですけどそれらしきものだった。
白黒の時に女優さんでほっぺたを三角に白く塗ってた方いるんですよ。
ここをふっくら見せたいっていうんで。
そうするとここハレーション起こしちゃうんですよ真っ白だから白は。
だから白いワイシャツ着られなかったんですハレーション起こすから。
でブルーだったの。
だからここ真っ白く塗っちゃうとここがふわ〜となっちゃって。
生を見たらびっくりするような化粧…。
生っていうか相手をやってたらほんとに嫌ですよ。
三角形を2個付けたおばさんが前にいるっていうのは。
むしろ昔は工夫してたんですね。
うんそういう意味ではね。
へえ〜。
で角川映画の初作品金田一耕助。
7人目だったんですね僕。
7人目だったんですか?はい。
で初めて着物を着てげたを履かせるっていう…。
でこうよれよれの格好になって。
その前はダブルのスーツかなんか…。
僕は最初にあの〜市川監督からお電話を頂戴して「僕ちょっと合わないと思います」って言ったのはダブルの背広を着てピッとピストルを構えてデンデンと撃つ金田一だったんです。
そしたらそれは大間違いだと。
ちゃんと原作を読みなさいって怒られて。
原作を読んだらもう一回電話するからって言われて。
もう急いで原作を買って。
読んで。
で読んでみてあっ和服なんだとかって。
衣装さんが着せるんじゃなくて自分で着なさいと言われて自分で着てました。
要するにだらしなくなっちゃうんですどうしても少し。
そうじゃなきゃおかしいって。
金田一はそんな衣装さん付いてないんだからって。
それで頭ぼさぼさだしね。
頭もぼさぼさでね。
もうちょっと伸ばせと言われたりして。
ある意味それまでどっちかっていうとこうなんかほんとに慶應ボーイのちょっと王子様みたいな感じだったのにフケが飛んできそうなイメージの役に。
いやフケは実際に飛ばすのにものすごく苦労したんです。
はい?フケを飛ばすの。
で最初ねその当時その…「資生堂」の提供の番組をやってたんです。
それで「資生堂」の美容部長さんっていう方がすごくいい方で相談したんですよ。
「フケになるようなもの」って言ったら「あなたね化粧品やってるのに人をきれいにしようきれいにしようと日夜努力してるのに。
そんな私にフケのことどうして聞くの?」。
ふふふっ…。
「でもねそう雲母系が意外に…」っておっしゃって。
あははっ雲母…。
雲母のちっちゃい破片ってね結構こうあるといいねフケっぽいんですよ。
ところが映画で撮ってラッシュって次の日見るじゃないですか。
フケが落ちる途中光ってるんですよ。
雲母だから!キラキラ。
目にはほとんど見えないんです。
キラッキラッと光る。
で監督が「あかん。
これはあかん」と。
駄目?そう。
それで結局考えて食パンの真四角のやつじゃなくてこうイングランド…イギリス風っていうんですか上が山があるやつ。
あの山がある所だけを自分でもんでこうパン粉みたいにしてそれにとの粉っていうこれ塗料の原料になるちょっと茶色っぽい色になるってまあ安い柱なんか塗ったりするんですけど。
それと一緒にこう混ぜてそれでもうこうとにかくフライパンでこう乾燥させて。
フライパンで乾燥させて…。
乾燥させて。
で上に持ってってこの中に詰め込んでで監督とじゃあテストしましょうとかいってこうやってわあ〜ってやって何回かやって「うん…下へ落ちた時はちょっと跳ねる。
まあでもこのくらいならいいかな」って。
結局それがオッケーになって。
それ石坂さんが考えられたんですか?そうなんです。
だって普通何?小道具さんとかなんだろう…。
いやこれがねいろんなところにうそが書かれてるんですけど私が考えて…でそのあとおやりになった方にもそのとおりお教えしてます。
伝授して。
はい。
発売しようと思ったぐらいですから。
特許取った方がいいんじゃないですか。
「フケ粉」っていうんで。
「フケ粉」あははっ!でもまあほんとにこれだけの経験とたくさんのものを見てらして。
ねえそういう意味では今思うといい時代をずっと生きてきたのかなと。
物もなんにもないのを最初は散々。
なんにもないんだよなんにもないんだよっていう時代を過ぎてそれで急にだあ〜っと物が出来たから幸せいっぱいじゃないですか。
うまくできてますよね。
んん〜。
いちばん忘れられないのはうちは接収されたんですね。
おうちを。
はい焼けなかったから。
ですぐアメリカ軍のちょっとお偉いさんが来て私たち端っこの方に住んでその人はまあ上の2階の洋間と下のええ〜客間を使ってた。
毎朝起こしてくれって僕に言われて僕が起こす役だったんですけど。
そしたらそのご褒美に「代々木ハイツ」に連れてってやるって。
今のNHKのある所ですけど。
代々木公園あの一帯が全部芝生で白いうちがだあ〜っと建っててスーパーがあったんですよ真ん中に。
そんなもの日本にないから。
そのスーパーへ入った時は目がくらみましたもん。
ふふふっ。
こんなに明るい所があるのかと思って。
えっそれは何年ぐらいですか?昭和のええ〜22年…23年ぐらい。
23年ぐらい。
23年。
でもうちの中にそんなアメリカの兵隊さんがいるっていうこと自体も貴重な経験ですね。
だってこないだまで言っちゃなんだけど「鬼畜米英」と言われていて…。
その前は鬼畜米英っていってこう立てて「マッカーサー」って書いてあるやつをこんな変な…鉄砲でプチッと撃ってたりしてたんですよ。
そんな遊びしてた?ふふふっ!「チャーチル」プチッとかやってたの。
あははっ!全然まあ鬼畜でもなんでもなくてねえ陽気なおじさんだったので。
「コカ・コーラ」をくれました。
でもちゃんとあの〜ジープの色の軍用色に塗った「コカ・コーラ」。
おしゃれ〜。
下に「TheCoca−ColaCompany」って作ったのをこうちっちゃく書いてあって。
へえ〜!でもまあ本当に言っちゃなんですけどもだんだん物忘れが進むとかそういう不安や…。
物忘れが進んでるんだろうとは思いますけどまあ覚えなくていいやつは覚えないようにします。
それがなんていうのかな逆に言うと覚えておかなきゃいけないものを覚えとくコツだっていうふうに思ってるんですよ。
だから台詞を覚えてる時はもう一切ほかのものを覚えないようにしますから。
ほう〜。
人の顔から何から全部忘れるようにして。
あえて?はい。
でそれがうまくできると台詞ももう隙間が空いてますからシュッシュッと入るんですけどそれができないでこうなってる時は駄目ですよね。
例えば読みたい本がいっぱいあるのに「やすらぎの郷」をやってる間は…。
ほったらかしてましたね。
やめるんですね。
本は読まないようにしてました。
へえ〜!
(石坂)でもやっぱり台本をパッと読んだ時のどうしてもねこれ言い回し的にね引っ掛かってどうしても駄目なとこって何か所か必ずあるんですよねどんなドラマでも。
倉本さんはあれですか?その台本に書いたままじゃないといけない人なんですか?いや倉本さんだけじゃなくて台本をお書きになった方はたぶん台本どおり言ってもらいたいと思うんですよ。
それはじゃあ守られるの?はい守ります。
自分で語尾をちょっと…。
だからんん〜その語尾がね「よ」って言う人と「わ」って言う人では僕は人格が違うと思うんですよね。
そうですね。
だから「よ」って書かれたら「よ」って言う人の人格を演じなきゃいけない。
ああ〜。
だから「よ」は重要じゃなきゃ駄目なんでしょ。
「雨だわ」って言う人と「今日は雨だよ」…。
「雨だ」って言う人もいるし。
うんうん。
作家のヒントっていうか役作りのためのヒントとして語尾があると思うので。
そうか。
うんうん。
さすが重用されるわけだっていう。
(石坂)いやいや…。
それからあとはやはり「短調」と「長調」の使い方を…。
短調と長調の使い方?
(石坂)しゃべってる時今これ長調ですよね。
短調の声の出し方があるでしょ。
「私は昨日こういうものを食べたんですけど…」ってこれ短調ですよね。
「私は昨日こういうものを食べたんですけど」っていうのが長調ですよね。
はあ〜。
(石坂)もっと悲しくっていうか「私は昨日…こういうものを食べたんですけど…」とかって言ってしまえばもうこれは極端な短調になるし。
そういうものの使いこなし方がやっぱりうまくなるんですよね年取ってくると。
へえ〜!さてもう一曲選んでいただいておりますええ〜「今、心に響く曲」これは?ショパンのピアノ・ソナタのね3番の出だしのところがすごく好きで。
まあだいたいが台詞を覚えられない時やイライラした時なんですけど。
に…聴く曲ですか?そうですはい。
そこんところスゥ〜っと聴くとなんとなくすっきりしてこんにゃろう!と思ってまたやる気になるんですよ。
へえ〜!おまじないみたいなもんですか?おまじないっていうかパブロフ的ですよね。
あははっ!んん〜。
分かるでしょ?頭混乱してるんですよ割と。
はいはい。
ところがやっと主題が出てくるんですけどそこがすごくよくてだいたいその辺までイライライライラして「チッ!覚えられないんだちくしょうもうちょっとだからさ」って言ってたらば「まあまあいいじゃないの」って言ってくれるんですよ。
へえ〜。
最近も興味はどんどん広がってらっしゃるんですか?今いちばんだからやっぱり興味があるのは数学なんですよね。
だから例えばπの値の3.14のあれも今22億桁ぐらいまでいってるとかいうでしょ。
22億桁までいってまだ法則性が出てこないんですよね。
出てこないんですか?出てこないんですね。
なんかあるんじゃないかなっていう気がするじゃないですか。
はい。
あれは無理数ですよね。
それはもう無理っていう意味?あははっ!うまい!うまいそうですそういう意味では…。
・すぐに呼びだしてほしいのお楽しみに!2017/09/23(土) 07:30〜08:00
MBS毎日放送
サワコの朝【石坂浩二▽ドラマ生放送の時代】[解][字]

俳優/石坂浩二▽過去に色々あった人との共演は…「構わないし関係ない。でも…」俳優歴60年!好奇心が旺盛な原点とは?石坂浩二の軌跡をサワコと辿ります!!

詳細情報
番組内容
ゲストは、俳優の石坂浩二さん。NHK大河ドラマ『天と地と』の上杉謙信役や角川映画の初作品『犬神家の人々』の金田一耕助役などで好演。一躍人気俳優としての地位を不動のものにしていきました。
石坂さんの俳優としての原点は、民放が開局した高校時代。劇団に所属していた石坂さんはその活動費用を稼ぐため、通行人役などのエキストラとしてドラマに出演。今では考えられない生放送ドラマにも挑んでいました。
番組内容2
テレビに映ったかどうかわからないくらいの役をやっていたという青春時代の思い出やドラマが生放送だったころの裏話も。
さらには博識なことでも知られる石坂さんが、年齢を重ねても「記憶力」を発揮する秘訣を披露!絶えず旺盛な好奇心の原点と俳優歴60年のお宝話にサワコが迫ります。
 
出演者
【司会】
阿川佐和子
【ゲスト】
石坂浩二(俳優)
音楽
【番組テーマ曲】
「Tea for Two(二人でお茶を)」歌:ドリス・デイ
公式ページ
【番組HP】
http://www.mbs.jp/sawako/
 
お知らせ
【解説放送あり】
制作
【製作】MBS TBS
【制作協力】TBSビジョン
おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)

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