私は上の子の時にひどい悪阻で点滴をうつ手前まで体が弱りました。
食べないと気持ちが悪いし、食べると吐く。おまけに今まで何ともなかった生活全般の匂い、例えば冷蔵庫の中の匂いや洗濯洗剤の匂いなどで気持ちが悪くなって家事も何もできなかったのです。
寝ていてもきついし、起きていてもきついという状態は地獄でした。
1人目の時にそんな思いをしたので、2人目の悪阻も非常に警戒していました。そして、2人目を妊娠し、6週目に入ったら頃からついに悪阻が始まったのです。
1人目のときと同じように食べづわりと吐きづわりでしたが、匂いについては上の子のおむつの匂いが気持ち悪いだけで、問題なし。他には強い眠気が襲ってくるくらいで、前より随分とまし。なんとか動くことができました。家事も前回は出来なかった掃除機をかけたり、洗濯することができました。
そうはいっても、前回よりましと言ってもきついことには変わりないので、自分のできることだけをしていました。
主人はこの時仕事が多忙で、毎日残業が続いて体も心も疲れているようでしたが、とても優しい人なので、家事ができなくても、朝ごはん、夕飯が用意できず素麺が続いても、昼間のお弁当が全て冷凍食品でも何も文句は言いませんでした。
また、溜めがちになってしまった家事、例えばお風呂掃除や、部屋の片づけ、洗濯物をたたむこと、Yシャツのアイロンがけ、洗い物など目につくと思うのですが、主人は私を責めることはありませんでした。
私は、主人からは何も言われないし、上の子の悪阻の時よりも少しでも動けているし、なによりも上の子の世話もこなしているのもあり、「自分は頑張っている!偉い!」と思うようになっていました。
しかし、主人が飲み会で深夜に帰った日のことです。
主人は連絡もいれずに深夜にタクシーで帰宅し廊下に寝ていました。私の体調がきついのを知っているので、「終電で帰る」と言っていたのに飲みすぎて何も覚えていないようです。
そんな主人をみて、上の子のお世話と悪阻のピークの時期が重なり私は、何で自分だけがこんなに辛くてきつい思いをしなければならないのかと涙が止まらず、主人を責める気持ちがどんどん大きくなっていきました。
主人が朝起きるとすぐに「悪阻できつい時くらいちゃんとしてよ!」と泣きながら抗議。
すると、主人は「じゃあ日ごろの家事をちゃんとしろ」と言ってきたのです。
今まで何も言われなかったので、理解してくれていると思っていたのに、大間違いでした。
できるならするけど、できないからいつも謝っているのに、主人は「いいよ、大丈夫よ」など言いながら本心は違うことを思っていたのです。これに私は腹がたち涙が止まりませんでした。
結局その日はホルモンの影響もあったのかイライラが止まらず、1日中泣きながら話し合いをしてお互いの気持ちを理解し仲直りをしました。私も悪阻だから大目にみてよ、前回よりも家事ができているでしょう?!と態度にでていたようです。
そうではなく、もっと普段から言葉を多くして主人とコミュニケーションをとらないと、男性にはこのきつさも、こちらがして欲しい事も少しも分からないと痛感しました。