先日「詩織さん事件」で訴えられていたジャーナリストの山口氏が、検察審査会でも「不起訴相当」の判断が出た。
俺自身も詩織さんの各メディアのインタビュー記事を見て「???」と思う回答が多々あった。
今回の検察審査会の決定は正しいように推測する。
この事件の真相はさておき、今回の検察審査会の不起訴相当に対して、左派は「検察審査会の判断はおかしい!」「検察審査会のメンバーが安倍首相に忖度した」などの、なんの根拠もない妄想を垂れ流している。
自分に都合の良い決定なら「当然」とし、自分が納得しない決定には「陰謀論」を叫ぶ御仁は左派右派問わずいるが、これまでいくつかの検察審査会の判断は、左派も右派もそれぞれが納得しない決定は下されている。
さて、この検察審査会のメンバーだが、どのようにして決められているのか。
大辞林 第三版の解説
けんさつしんさかい【検察審査会】
公訴権の実行に関し民意を反映させて適正を図るための機関。検察官の公訴を提起しない処分の適否を審査する。地方裁判所またはその支部の所在地に置かれ、審査員はその区域の有権者の中から抽籤ちゆうせんで選出される。11 人の検察審査員からなり、任期は 6 か月。
「抽選で11人が選出」とあるが、 昭和23年7月から始まったという、結構古くからあるこの制度で、俺は一回も声が掛かったことはない。
このブログ記事を読んだ方で「検察審査員」だった方はいるのだろうか。
ちなみに俺は裁判員制度の裁判員の通知は来たことがある。
しかし、俺の周りにも「検察審査員をやったことがある」という人物は一人もいない。
「無作為の抽選で11人」とあるが、本当に無作為なのだろか。
俺には「検察審査会のメンバーは、ある程度内々で決められているのではないのか?」と思うことがあった。
今から十数年前のことだ。
俺の知り合いが京都でクラブをオープンした。
昔で言う「ディスコ」の「クラブ」ではなく、ホステスが接客する「ナイトクラブ」のほうだ。
俺はそのクラブのオープン前のレセプションに招待された。
この時のことだが、開店祝いの花輪の名前書きに「検察審査会 〇〇〇〇〇」というのがあった。
「検察審査会」を肩書にして、〇〇〇〇〇は花輪を送った人物名。
この人物は、京都の右翼団体の代表でもあった。
俺自身も何回かは会ったことがある。
十数年前で70歳は超えていただろうから、今は存命かはわからない。
華々しい日に禍々しい右翼団体の肩書を使うわけにもいかず、送り主は肩書に「検察審査会」を使ったのかもしれない。
「肩書に検察審査会を使うってどうなん?」と思う方もいるだろうが、俺も同感だ。
しかしこの人物が検察審査会の検察審査員であったからこそこの肩書を使ったのだろう。
この花輪の送り主は安っぽい人物だっただけに、「検察審査会」という看板が、他の招待客の中の組関係者に対しての威嚇であったのかもしれないが…(苦笑)
俺はこの時に思ったのが「検察審査会のメンバーは本当に無作為なのか?」ということだ。
「そりゃあ無作為であるからこそ、そんな人物にも当たるのだろう」と言えばそうだが……
全国116箇所に分けられた地域で、その選出はその地域の裁量で行われる。
内密に行われる制度だけに、内々での決定もあるのではないかと疑ってみるのも自然ではないか。
ま、これも「陰謀論」による俺の幼稚な推測かもしれないが……(苦笑)
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