米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは9月22日(現地時間)、昨年4月に発表した議決権のないクラスC株式の発行を中止すると発表した。
クラスC株式の発行は、6割以上の議決権を持つザッカーバーグ氏の支配権を安定させる目的で決定したものだったが、過去1年半で株価が上昇した結果、同氏は株式をある程度売却しても20年以上議決権の過半を維持できるようになったという。
ザッカーバーグ氏は2015年、第一子のマックスちゃん誕生の際、妻のプリシラ・チャン氏と共に慈善団体「Chan Zuckerberg Initiative」を立ち上げ、その運営のために存命中に保有するFacebook株式の99%を手放すと発表した。クラスC株式の発行は、これを受けての対策だった。
この決定は株主総会で承認されたが、一部の株主が提訴していた。今回の中止により、和解が成立した。
「(株式発行決定)当時はあの方法が最善だと思っていたが、複雑で不完全なものであるとも理解していた。だが、もっと良い方法を見つけたと思うので、取締役会にクラスC株式発行の中止を依頼し、認められた」(ザッカーバーグ氏)
同氏は、持ち株の99%を存命中に手放す計画に変更はなく、慈善事業のために向う18カ月中に3500万~7500万株(現在の株価で換算するとおよそ60億~128億ドル)売却する計画だとしている。
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