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マヤ遺跡ガイドウォークの目玉で、廃虚マニアらの人気を集める摩耶観光ホテル跡=神戸市灘区畑原
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マヤ遺跡ガイドウォークの目玉で、廃虚マニアらの人気を集める摩耶観光ホテル跡=神戸市灘区畑原

 いま、日本で一番予約が取りにくい?山歩きツアーがある。神戸市灘区の摩耶山(702メートル)の見どころを歩く「摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォーク」だ。月に1、2度の平日開催にもかかわらず、定員20人の枠がわずか30秒ほどで埋まる。人気アイドルのコンサートさながら、全国から幅広い年代を山に呼び込むその魅力はどこに?

 ガイドウォークは、地元の各種団体でつくる「摩耶山再生の会」が主催する。中米のマヤ遺跡と、摩耶山に眠る遺構をかけたユニークな取り組みだ。今年3月に始めたところ、予想以上の反響があり、予約のサーバーがダウンしたこともあった。

 人々をまず引きつけるのは、ウォークの最後に外から眺める「摩耶観光ホテル」跡。昭和初期に開業したモダンな建物も、紆余曲折を経て20年以上放置され、廃虚となった。「マヤカン」や「山の軍艦ホテル」と呼ばれ、“廃虚マニア”ら愛好家の間でも知られる存在だが、普段は近づくことが許されない。

 ウォークで巡るのはホテル跡だけではない。火災で焼失した旧天上寺の境内や、宿泊施設「摩耶花壇」跡などおよそ15のスポットを約2時間かけて、山を下りながら歩く。樹齢千年ともいわれ、火災で枯れた「摩耶の大杉」は今も独自の存在感を放ち、夜な夜な丑の刻参りが行われていた-との伝説が残る。

 東京都から訪れた男性会社員(31)は「戦前の建物が好きで、写真を撮って楽しんでいる。マヤカンにここまで近づけてうれしい」と感慨深げ。神戸市垂水区の女性会社員(27)は「マヤカンの見学を目的に来たけど、旧天上寺の歴史など、知らないことばかりで驚きました」と話す。

 案内する摩耶山再生の会事務局長、慈憲一さん(51)は「朝起きたらすぐにでも行ける近さにあり、歴史や自然にもあふれている。もっとこの裏山のような場所に親しんでほしい」と狙いを話す。人気の秘密はホテル跡だけではないようだ。

 次回は10月20日。募集開始は9月29日午後1時から、摩耶山ポータルサイト、マヤ遺跡ガイドウォークのページ(http://www.mayasan.jp/mayaruins/)で。11月以降も月1、2度予定する(詳しくは同ページ)。有料。(上田勇紀)

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