私は全くのゼロから小学6年の5月から中学受験勉強を開始し、偏差値65の難関校と呼ばれる中高一貫校に進学しました。
この記事では私自身の中学受験体験記をせきららに!語りたいと思います。
『突然子供が中学受験したいと言い出した!』と、塾通いをさせようか迷ってる方や、将来中学受験を視野に入れてる方への参考になれば幸いです(*^^*)
目次[表示]
- 入塾前の私のスペック
- 宿題だけ全力投球
- 友達と遊びたい、という誘惑はなかった
- 中学受験に興味を持ったきっかけ
- 中学受験がしたい!と自分から言う
- 第一志望は女子御三家の頂点 桜蔭女子
- 小学6年からでは塾に入れてくれない
- 人の3倍勉強して、やっと同レベル
- 入塾したものの、最下位のクラス
- 大手塾のカリキュラムは無視
- 重要なのは算数と国語
- 算数は個人塾。国語は家庭教師。社会と理科はほぼ自学。
- 毎日うさ先生の塾に通う日々
- クラス順位もジャンプアップ
- 国語のテコ入れ 大学生家庭教師
- 国語の点数もあがった
- 中学受験 国語試験のテクニックに焦点をあてたおすすめドリル
- 家庭教師も選択肢に入れておくと良い
- 届かなかった桜蔭 図形問題が足を引っ張る
- 中学進学後は成績上位は御三家が第一志望
- こんだけやれば誰でも入れる
- 関連書籍
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入塾前の私のスペック
当時の私のスペックを記載しておこうと思います。
学校成績
クラスで1番~3番くらい。
成績が貼り出されたりするわけではないので何となくの体感です。
習い事
週9回。
バイオリン・ピアノ・バレエ・お習字・そろばん・テニス、そのうちバレエ・お習字・そろばんが週に2回でした。
自宅学習習慣
習い事忙しすぎて、宿題以外やらない。教科書を家に持って帰ってこない。
毎日宿題として『作文(お題は自由)』がありました。
小6の時に学校で行った知能検査
IQ130。
追加検査は受験勉強を優先するため、途中で放棄して帰宅したので、もしかしたらもう少し伸びたかもしれません
読書習慣
自宅での読書習慣はありませんでしたが、小学校が電車通学だったので、6年間、学校の行き返りの合計1時間、毎日読書はしていました。
宿題だけ全力投球
受験勉強を始める前は、習い事を週9回やっていたので、自宅学習の時間が全然ありませんでした。そのため、宿題だけは毎回全力投球!
特に時間のかかる『作文』も、毎日手を抜かずに提出していました。宿題を全力でやっても、就寝時間が来てしまうような生活サイクルでしたが
今にして思うと、机に向かってダラダラ勉強する習慣はなかったのです。
友達と遊びたい、という誘惑はなかった
また習い事で忙しく、近所の子と遊ぶ事は夏休みなどの長期休暇以外元々ありませんでしたし、そもそも電車通学の学校で、近所に学校の友達がいませんでしたので、友達と遊ぶ事への誘惑というのもなかったのです。
中学受験に興味を持ったきっかけ
小学5年の秋に、親にいくつかの大学の学園祭に連れていってもらいました。
全部で7~8校行ったと思います。
具体的には、東大・慶応・早稲田、あとICU(これは通っていた小学校の校風にとても良く似ていたため)、それ以外にDランくらいをいくつか、に連れてかれました。
これは親のやり方がうまいなと思うのですが、
東大・早慶の学園祭と、Dランの学園祭は、規模も盛り上がりも全然違うんですよね。
Dランの学園祭は『あれ、本当に今日学園祭だったよね?』と日付を確認したほど人が少なかったのに対し、東大・早慶の学園祭は満員電車か!と思うほどに賑わいを見せています。
子供ながらに
『頭の良い人たちは、勉強以外の事も全力でやるんだ。こんなに盛り上げる事ができるんだ。頭の良い人が沢山いる大学の方が楽しそう!!!』と感じたのです。
中学受験がしたい!と自分から言う
そして純粋な子供は親に聞くわけです。
『楽しそうな大学に入るにはどうすれば良いの?』と。
そして中学受験という物を親に教えてもらった私は自ら言い出すわけです。
『中学受験がしたい!』と。
今思えば、完全に親の手の平でくるっくる~なのですが
『誰でもなく、この私が中学受験したいんだ!』と心底思えていたからこそ、よし、やるぞー!!!と闘志を燃やす事が出来たのです。
第一志望は女子御三家の頂点 桜蔭女子
小学6年の5月に四谷大塚に入塾した際の偏差値は50でしたが、
無謀にも私の第一志望は女子御三家の頂点、偏差値72の桜蔭でした。
絶対桜蔭に入るんだ!と燃えていました。
残念ながら落ちてしまいましたが、闘志だけは非常に高かったので
1日15時間前後の受験勉強に12歳の子供が耐えられたのだと思います。
小学6年からでは塾に入れてくれない
当時の各塾の進学実績は、四谷大塚が一番良く、続いて日能研。
今では独り勝ちのSAPIXは、徐々に伸び始めていた時期でした。
志望校は桜蔭なので、当然四谷大塚の門を叩くのですが一度断られます。
小学6年からでは入れない、入塾テストすら受けさせてもらえない、と。
そこで母は近所の個人塾を聞いて回るのですが、そこで『私にかかれば大丈夫ですよ』という自信満々な若干うさんくさい先生に出会います。
が、その人の言う事にゃ、四谷大塚の週1の日曜テストに参加するのが条件だと。
※当時は中学受験をする人はこの日曜テストを毎週受けるのがお決まりみたいな感じでした。
結局四谷大塚入れなきゃ、ダメなんじゃん!って事で、母はもう一度四谷大塚と交渉。
最終的には、
『教材すべて買います』
という言葉が効いたようで、入塾テストを受けさせてもらえる事に。
人の3倍勉強して、やっと同レベル
中学受験をする事を決めた際に母に言われたのですが、
『中学受験をする子たちは小学4年生から塾に通っている子がほとんど。
あなたが今からやるなら、その子たちの3倍勉強してやっと同じレベル。
その子たちを抜かして桜蔭に入りたいのなら、3倍以上やらないと受からないからね。』
と。
ポジティブな私は思ったのです。
3倍以上やれば、受かるのね(*^^*) と。いや。落ちましたが。
入塾したものの、最下位のクラス
入塾テストはパスしましたが、
成績順のクラス編成で9クラス中9番目(要は一番下!)のクラスに入れられました。
冷やかしに来る同級生
入塾初日、テストが始まる前に、塾の席についていると、同じ学校にいる子たちが教室の前まで冷やかしに?やって来ました。
私を見ては笑って去り、別の友達を連れて来てまた笑って去っていく・・・を何度か繰り返されました。
『あいつも塾入ってきたよw でも一番下のクラスじゃん(笑)』
って感じだったんだと思います。
それでもポジティブな私
若干恥ずかしかったのですが、同時に
『なんだ、学校で頭良いなって思ってた子たち、みんな塾通ってたんだ』と思いました。
大手塾のカリキュラムは無視
大手塾では一般的に、小学5年までに受験範囲を一通り教え、小学6年では『総まとめ』の段階に入ります。
小学6年の段階で受験範囲が空っぽの私は、大手塾のカリキュラムに足並み揃えていては間に合いませんし、そもそも最初はついていく事が出来ません。
日曜テストのあとに、復讐講座があるのですが、始めの頃は聞いててもちんぷんかんぷん。
大手塾のカリキュラムに合わせずに、自分で勉強をしていく必要があります。
そして時間はありませんので、最短距離で効率よく勉強する必要があります。
重要なのは算数と国語
中学受験で重要なのは算数と国語です。
- すべての学校が必ず算数と国語の試験はある
- 4教科受験の学校でも、算数と国語は配点が高い場合が多い
といった理由からです。
算数は個人塾。国語は家庭教師。社会と理科はほぼ自学。
私の場合は、算数を習うためだけに『私にかかれば大丈夫ですよ』と言った若干うさんくさい先生(以下うさ先生)の個人塾に5月からほぼ毎日通い、国語を教わるためだけに10月から2カ月間だけ家庭教師につきました。
社会と理科は四谷大塚の夏期講習を受けたのみであとは自学。
※理科の物理系の問題は、うさ先生に補習して貰いました。
毎日うさ先生の塾に通う日々
どこの塾も『小6からでは厳しい』と難色を示す中、うさ先生だけが『私にかかれば大丈夫ですよ』と断言してくれましたので、私は毎日うさ先生の塾に行っていました。
何を教わっていたかと言えば、ひたすら算数です。
うさ先生のメインは高校・大学受験
実はうさ先生は高校・大学受験の子がメインで、中学受験のクラスは私が入る前は1人だけ!
うさ先生は私たち二人にそれぞれのレベルに見合った過去問を渡して、やっといてね!と言って教室を離れては他のクラスと行ったり来たりしていました。
おまけに教え方が良く言えば、大人向け。悪く言えば雑!
小学生の私には分かりづらくて仕方ありませんでした。
ちなみにうさ先生の教え方でもちゃんと理解していた、先にいたもう一人の生徒は、
麻布と渋谷幕張に受かって、渋谷幕張に進学しました。
うさ先生、うさんくさいけどやっぱり凄い先生なのかも。
個人塾で連立方程式を教わる
中学受験の算数はかなり特殊で『受験算数』と呼ばれたりもします。
が、うさ先生の言う事にゃ、
特殊算(つるかめ算・旅人算・植木算など)は覚えなくていい。
方程式を教えるから、方程式で解きなさい、と。
連立方程式(中学2年2学期相当)をいきなり教えられ、頭パンク。
あぁ私はなんて馬鹿なんだ。とすっかり自信を失いました。
四谷大塚の授業が理解出来るようになっていた
夏を越えたあたりからどうにか方程式を扱えるようになり、始めはちんぷんかんぷんだった四谷大塚のテスト後の復讐授業がいつの間にか理解できるようになっていました。
『四谷大塚の先生はうさ先生に比べてなんて分かりやすくて丁寧なんだ!でもちょっとまどろっこしいな』と感じるまでに。
クラス順位もジャンプアップ
入塾の際は9クラス中9番目の一番下のクラスでしたが、
入塾後最初のクラス替えで前から4番目のクラスに。
クスクス笑っていた同級生が誰も私を見なくなりました。
失ってしまった自信も少し取り戻しました。
国語のテコ入れ 大学生家庭教師
算数の点数はジャンプアップしたものの、元々それなりに出来ていた国語は点数が伸び悩んでいました。
算数が壊滅的に最初は解けなかった、というのもあったので、算数は点数があがってるのに国語の点数は一向にあがらないという印象を持ったのかもしれません。
そこで国語のテコ入れのために、大学生の家庭教師に見てもらいました。
大学生家庭教師がイケメン過ぎて母が発狂
来てもらった大学生家庭教師は慶応大学法学部(一浪)のスーパーイケメン先生でした。
宝塚時代の天海祐希さんみたいな顔してました。
えぇ。えぇ。そりゃぁお母さん発狂しますよ。そりゃぁえぇ。
たった一度の授業が物凄く価値があった
イケメン先生にはトータル7~8回くらい来てもらったと思いますが、その中で役に立った回は1度だけでした。
でもその1回が物凄く価値がありました。
国語の長文読解
私は国語の読解問題(特に論説文)に毎回時間がかかり見直しをする時間がほとんどない状態だったのですが、この1回の授業のおかげで、出題者の意図を読み取れるようになったのです。
先生が実際に過去問をやるのを見せてくれた
その1回で先生が何をしたかというと、試験さながら、先生自身が読解問題を解いてみせてくれました。
それを見てびっくり。
当時の私には目から鱗な事をやっていたのです。
イケメン先生から学んだ国語の試験のテクニック
具体的には下記の4点です。
- 長文を読む前に問題文に目を通す事
- 長文を読む時は大事そうなポイントに線を引いておく事
- 目印になる『すなわち』『だから』『しかしながら』といった接続詞は〇で囲んでおく事
- 大体の場合、目印をつけた(接続詞)前後の文が、問題文の答えになっている事
先生が読んだ後の問題用紙は、線と〇だらけでした。
国語の点数もあがった
自分に足りなかったのは読解力ではなく、試験のテクニックだったんだというのに気づき、先生がやっていた事以外にも要領よく問題をこなせるように自分なりに試行錯誤するようになりました。
次第に自分自身のマインドも変わってきて、それまでは、長文を深く読み込み作者の意図を汲み取ろうとしていましたが、いかに出題者の意図を素早く読み取るか、という方向にシフト。
結果国語の点数もあがっていきました。
出題者の意図を読み取る方が簡単
何ていうか、作者の意図をくみ取るより、出題者の意図をくみ取る方が、簡単な事に気付いちゃったんですよね。
大体、試験問題に採用される歴代の著名な作家の思想を、たかだか小6が限られた時間内で深く汲み取るなんて、土台無理な話。
『中学受験用の問題を作成している出題者』の意図をくみ取った方が簡単なんです。
でも、小学生がこんなマインドを持ってるのってちょっと危険ですよね。受験の弊害だなーと感じます。
中学受験 国語試験のテクニックに焦点をあてたおすすめドリル
amazonで物凄く良さそうなドリルを見つけてしまいました。私の時にはこんなのなかった!
出版社からのコメントを読む限り、私がイケメン家庭教師から学んだ国語の解き方テクニックと大筋同じ事を言っています。
また購入者のレビュー評価も良いので、国語で伸び悩んでいる人は一見の価値あるかと思います。
説明文・論説文
-出版社からのコメント-
算数に公式や方程式があるように、国語にも言葉や文章構成に「きまりごと」があります。
説明文や論説文では、筆者が意図的に繰り返す言葉、すなわち「キーワード」を使って読者に重要なポイントを伝えます。
このドリルは、そのキーワードを探して、要点を正確に理解することを目的とします。 実は、「キーワード」という言葉は多くの受験生が知っていますが、その言葉に着目しながら文章の要点をとらえるという読みの「方法」は意外と浸透していません。
この「キーワード読み」を指導すると、受験生だけではなく、保護者の方々からも「こんなにシンプルでわかりやすいテクニックがあったとは! 」という絶賛の声が数多く寄せられるそうです。
そこで、具体的な学習の方法や実践的なトレーニングの機会を提供したいという思いから生まれることになったのが本書です。
物語文
随筆文
家庭教師も選択肢に入れておくと良い
小4から通塾している子達は毎週のテストで、
試験→自分の弱点発見→克服→次のテストで修正出来ているかチェック
と、時間をかけてトライ&エラーをして成績を伸ばしていきます。
が、勉強開始が遅い場合、このトライ&エラーのチャンスは圧倒的に少なくなります。
自分の弱点をいかに早く見つけるか、いかに早く克服するか、正直試している時間はあまりありません。
どうしても苦手な部分がある場合、家庭教師も視野に入れる事をおすすめします。
大人の目でその子の弱点とその克服の仕方を適切に指導できますので、教師が大学生だとしても少なくともたった1人で弱点を修正するよりは弱点克服のスピードは圧倒的に早くなりますし、プロ家庭教師と言われる人であればもっと早くなるでしょう。
大学生家庭教師は指導力が心配という方もいるかと思いますが、そもそも家庭教師をやってみようと思ってる学生は基本的に、
リア充
コミュニケーション能力に自信あり
自分なりの勉強をしてきた
っていうタイプがほとんどです。
彼らが編み出した受験テクニックや勉強テクニックを教えてもらえる他、子ども目線からすると
『大学生はこんなに充実(リア充)してるんだ!!私も将来こんな大学生になりたい!』
という憧れを抱きやすく、勉強へのモチベーションがあがる効果も期待できます。
タウンライフ家庭教師では家庭教師の体験授業を一括予約が出来るので、時間がなく一度に色々比較検討したい人におすすめです。
子どもが家庭教師を探す事は出来ませんので、そこは親の役目ですよ!
届かなかった桜蔭 図形問題が足を引っ張る
9ヵ月間の受験勉強を振り返ると、勉強時間の8割を算数に費やしました。
それでも、結局御三家合格は叶いませんでした。
何が足を引っ張ったかと言えば算数の図形問題です。
難解な図形問題を前にして、なかば戦意喪失してしまっていました。
うさ先生に聞いても、ちんぷんかんぷん。
御三家の中でも、桜蔭を狙わなければ、そこまで図形は出てこないのですが、どうしても志望校だけは変えたくなかった・・・。
意地になっていました。
結果落ちちゃったけど、その意地がなければ乗り切れなかったと思うので悔いはないです。
中学進学後は成績上位は御三家が第一志望
結局、滑り止めの偏差値65の学校に進学。
入学後、同級生と志望校の話になったりするのですが、大体成績上位にいる子たちは第一志望が御三家の子がほとんどでした。
成績上位者は自分が成績上位だと言う事が分かるようになっていたのですが、私もその中に入っていました。
これまた体感ですがクラスで2~4番位だったと思います。
こんだけやれば誰でも入れる
小6からのスタートでも、難関校に進学出来た事を周囲は驚いてくれましたが、
実情を知る当事者の私たち二人(私と母)は『あんだけやったんだ、そりゃ受かるわ』と内心苦笑いでした。
1日15時間勉強して、良い先生につけば、遅いスタートでも難関校に入れます。
良い先生を見つけ、環境を整え、お金を出してくれた親があってこその合格です。
私の力だけでは絶対無理でした。
もし、ひとつだけ自分を褒めるとしたら
『やる気だけはあった事。だから一度も受験勉強がイヤだと言わなかった事』
かな、と思います。
桜蔭に落ちた時は申し訳なくて親の顔が見れなかったけど
滑り止め校でも合格した事を親は喜んでくれたのでチャレンジして良かったなと思います。
もしもう1回やれって言われたら、算数だけはもっと早くからやっときたいなと思います(笑)