刺青に関する豆知識・都市伝説
刺青について調べたり本を読んで目についた豆知識や都市伝説をまとめておきます。
刺青とタトゥーの違い
刺青とタトゥーは本質的には一緒です。
- 刺青は和柄、タトゥーは洋柄
- 刺青は和彫り、タトゥーは洋彫り
- 刺青は手彫り、タトゥーは機械彫り
- 刺青は全身、タトゥーはワンポイント
- 刺青はヤーさんが入れるもの、タトゥーはファッションで入れるもの
みたいに呼び分けることが多いようです。
どういう意味で「刺青」「タトゥー」という言葉が使われているかは、
文脈から読み取るしかなさそうです。
この記事で扱う「刺青」とは、
和彫りで手彫りで全身に入れるようなものを指すことにします。
刺青(いれずみ)という読み
もともとは、「刺青(しせい)」という読みで意味は入れ墨でしたが、
1911年に谷崎潤一郎の小説「刺青(しせい)」が出版されてから
刺青と書いていれずみという読み方が定着していった。
入れ墨については、
紋身(いれずみ/もんしん) – 江戸時代に前科者の印としての入れ墨から。
紋々(もんもん) – 不動明王の像、倶利伽羅紋々の略。
という書き方もある。
刺青って痛いの?
刺青はタトゥーに比べて針の刺す深さが深く、真皮まで刺すので超痛いらしいです。
タトゥーは表皮の下に染料を入れますが、
刺青は真皮を傷つけるので彫った部分が盛り上がります。
痛みのたとえとしては、
スジ彫り(模様の輪郭の線を入れる)は「カッターの裏側の切れない方で切り裂かれるような痛み」
ぼかし(濃淡を変えて立体感をつける)つぶし(色で塗りつぶす)は「金ブラシで擦られる痛み」
だそうです。
掘る部位によって痛みの強さは違うみたいです。
刺青は肝臓に悪い?
前時代の話です。
刺青の針や器具を使いまわしたり、衛生環境が悪い場所で刺青をいれたために、肝炎などの感染症を発症したりした時代の話です。
現代ではそんなことはありません。
刺青を入れているとMRIを使えない?
刺青の染料の中には、金属などの磁性体が使われている場合があり、
強力な磁場を発生させるMRIに入ると火傷したり、変色することがあるので、
MRIに入るのを拒否されるパターンが多いようです。
刺青を入れると汗をかかなくなる?
ガセです。
下手に突くと汗腺まで傷つけることもあるみたいですが、
普通は汗をかくようです。
この噂の根源は、
その筋の人達が、夜遅くまで先輩に酒を飲まされても次の日はシャキッと出勤しなければならないため、お酒を飲んだ後に酒を抜くために、銭湯やサウナに通っていたことから来ているみたいです。
その姿を見た一般人が、「刺青を入れると汗が出なくなるからサウナで無理やり汗を出している」と誤解して広まったようです。
また、刺青の上から普通に毛も生えてくるみたいです。
刺青が途中、もしくは枠だけの人
刺青が途中で終わっている人、
もしくは、枠だけ(スジ彫り)だけの人をたまに見ますが、
痛みに耐えかねて途中で辞めちゃった根性なしなのでしょうか。
刺青は業界の言葉で”ガマン”と言うらしく(なんてストレート)、耐え難い痛みを伴うようです。
枠だけの人の中には痛みに耐えかねた人もいるみたいですが、
途中で終わっている人の中には、
高額な彫り料金を払えなくてケツを割ったりするパターンや、
彫師がお国の施設に入ったり、亡くなってしまい彫り続けられなくなったパターンもあるようです。
彫師の刺青はその人の作品なので、途中で彫師がいなくなったとしても、
それを別の彫師に入れ足したり修正してもらおうにも断られるパターンが多いようです。
透かし彫り・白粉彫り
お酒を飲んだりすることで血流が良くなると浮き出る刺青があるという噂があります。
が、これは小説や映画の中だけの話のようです。
透かし彫りや白粉(おしろい)彫りと言うようですが、
実際には存在しない彫り方です。
特定の状況でのみ見えるものとしては、
蛍光のインクを入れるタトゥーがあります。
出典: http://tattoos.lovetoknow.com/Glow_in_the_Dark_Tattoo_Ink
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暗闇で光るタトゥー…カッコイイ…(厨二病)