2017-09-24

話題の『異世界はスマートフォンとともに11話がどうヤバい(悪い)か

要約:おそらくアニメ構成が悪い

11話がヤバい話題になっている。

https://togetter.com/li/1153609

ひどいハーレムだとかテンプレだとか言われていて、自分もその通りだと思うが、本当にヤバい点はそこではない。そのヤバさを理解するには、11話に至る過程理解していなければならない。自分はこのアニメたまたま1話から見ていたので解説したい。

このアニメハーレムものになるまで

このアニメの序盤は、異世界に転生した主人公が神から得た力で何の苦労もなくとんとん拍子に問題解決していく話で、どこかで見たような要素だらけだった。

それが一番極端だったのは4話で、次の内容をAパートだけでやっていた。

これを読んで面白そうだと思う人もいるかもしれないが、実際4話は面白かった。TRIGGERが作っていたらある程度売れたのではないかと思ったほどだ。残念なことに5話以降減速してしまったが。

で、その4話のBパートで、主人公は神にその世界では一夫多妻普通だと教えられ、ハーレムものになっていく。

12話の中盤を過ぎたころには、主人公ハーレム要員4~5人くらいと同棲し始め、見ていた自分は「多分最終回は全員と結婚して終わりかな?」と感じていた。

10話の水着回のころには異世界要素よりもハーレム要素の方が強くなっており、『ハーレムハーレムとともに』というべき内容になっていた。

ハーレム以外の問題点

そんなわけで、このアニメチートハーレムものになっていた。が、このアニメにはチートハーレム以外にも問題点が2つあった。他にも問題点はいろいろあるが11話と関係ないので省略。

問題点1:話がどこへ向かうかわからない

主人公や仲間に目的がない。世の中をよくしたいとか、自分を変えたいとか、金持ちになりたいとか、そういった願望が主人公や仲間にない。

さらに、悪の軍団なども出てこない。

それでいて日常ものではなく話は進んでいく。

問題点2:一話30分間の物語一貫性がなく、断片のつながりになっている回がある

これは原作ウェブ連載小説で一話が短いからというのもあるが、アニメスタッフにも責任がある。

優秀なアニメスタッフは、原作4コマ漫画であろうと30分をまとめる。

11話のヤバさは、これらの問題点にある。

ようやくここから問題11話の解説に入る。

まず、その前話である10話では、終盤に主人公遺跡を調べたところ、魔法が発動して不思議空中庭園ワープし、そこにいたロボっぽい女性出会うところで話が終わっていた。そのため自分は「次の11話はこの空中庭園の話をするんやろなぁ」と思っていた。また、このアニメは1クール12なのだから11話で重要な何かに向かっていくはずだと考えていた。

しかし、実際の11話では、空中庭園に関する話は序盤の5~6分で終わり、その後は空中庭園ハーレム要員を魔法で呼び出していちゃこらするだけの内容になっていた。

自分11話を見たとき、この11話がどこへ向かっていくのかさっぱり分からなかった。何が何だかからなかった。11話のAパートが終わったころには頭がどうにかなりそうだった。このアニメ1話から2ヶ月以上ずっと見ていて耐性があったにも関わらずだ。

さら11話が終わってしばらくして気づいたが、最終回前なのにオープニングに出てくる重要人物っぽいキャラがまだ出てきていない。ジャスティスボーイ真かよ。

多分、このヤバさはアニメスタッフの落ち度なんだろうと思う。自分アニメ制作のことはわからないので、シリーズ構成高橋ナツコにどの程度責任があるのかはわからないが。

ともかく、読者には、このアニメがただ単にチートハーレムから話題になっているわけではないということをわかってほしい。このアニメは、どこへ向かうかわからないナニカだ。

  • anond:20170924023251

    ジャスティスボーイ真かよで草

  • anond:20170924023251

    つーかどんだけ原作がクソでも素材のせいにされるとじゃあオリジナルでやれよと思ってしまう 素材の選定に関われないレベルの雇われの悲哀はあると思うけどさ-

記事への反応(ブックマークコメント)

 
 
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