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ひどいハーレムだとかテンプレだとか言われていて、自分もその通りだと思うが、本当にヤバい点はそこではない。そのヤバさを理解するには、11話に至る過程を理解していなければならない。自分はこのアニメをたまたま1話から見ていたので解説したい。
このアニメの序盤は、異世界に転生した主人公が神から得た力で何の苦労もなくとんとん拍子に問題を解決していく話で、どこかで見たような要素だらけだった。
それが一番極端だったのは4話で、次の内容をAパートだけでやっていた。
これを読んで面白そうだと思う人もいるかもしれないが、実際4話は面白かった。TRIGGERが作っていたらある程度売れたのではないかと思ったほどだ。残念なことに5話以降減速してしまったが。
で、その4話のBパートで、主人公は神にその世界では一夫多妻が普通だと教えられ、ハーレムものになっていく。
全12話の中盤を過ぎたころには、主人公がハーレム要員4~5人くらいと同棲し始め、見ていた自分は「多分最終回は全員と結婚して終わりかな?」と感じていた。
10話の水着回のころには異世界要素よりもハーレム要素の方が強くなっており、『ハーレムはハーレムとともに』というべき内容になっていた。
そんなわけで、このアニメはチートハーレムものになっていた。が、このアニメにはチートハーレム以外にも問題点が2つあった。他にも問題点はいろいろあるが11話と関係ないので省略。
主人公や仲間に目的がない。世の中をよくしたいとか、自分を変えたいとか、金持ちになりたいとか、そういった願望が主人公や仲間にない。
これは原作がウェブの連載小説で一話が短いからというのもあるが、アニメのスタッフにも責任がある。
優秀なアニメのスタッフは、原作が4コマ漫画であろうと30分をまとめる。
まず、その前話である10話では、終盤に主人公が遺跡を調べたところ、魔法が発動して不思議な空中庭園にワープし、そこにいたロボっぽい女性と出会うところで話が終わっていた。そのため自分は「次の11話はこの空中庭園の話をするんやろなぁ」と思っていた。また、このアニメは1クール全12話なのだから、11話で重要な何かに向かっていくはずだと考えていた。
しかし、実際の11話では、空中庭園に関する話は序盤の5~6分で終わり、その後は空中庭園にハーレム要員を魔法で呼び出していちゃこらするだけの内容になっていた。
自分は11話を見たとき、この11話がどこへ向かっていくのかさっぱり分からなかった。何が何だかわからなかった。11話のAパートが終わったころには頭がどうにかなりそうだった。このアニメを1話から2ヶ月以上ずっと見ていて耐性があったにも関わらずだ。
さらに11話が終わってしばらくして気づいたが、最終回前なのにオープニングに出てくる重要人物っぽいキャラがまだ出てきていない。ジャスティスボーイ真かよ。
多分、このヤバさはアニメスタッフの落ち度なんだろうと思う。自分はアニメ制作のことはわからないので、シリーズ構成の高橋ナツコにどの程度責任があるのかはわからないが。
ともかく、読者には、このアニメがただ単にチートハーレムだから話題になっているわけではないということをわかってほしい。このアニメは、どこへ向かうかわからないナニカだ。
ジャスティスボーイ真かよで草
つーかどんだけ原作がクソでも素材のせいにされるとじゃあオリジナルでやれよと思ってしまう 素材の選定に関われないレベルの雇われの悲哀はあると思うけどさ-