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キジ猫世間噺大系

一人暮らしで猫を飼った男の末路

北東北みちのく旅行記2日目 ミサイル襲来〜乳頭温泉郷〜盛岡~花巻

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みちのく紀行2日目。1日目の記事は下記です。

突如として鳴り響くJアラート

それは2017年9月15日(金)早朝7:00頃のこと。家族全員のスマホに突如鳴り響く警報によって叩き起こされた私は朦朧とする意識の中スマホ画面を覗いた。

そこには「北朝鮮が東北地方にミサイル発射」との文字が躍っており、ホテルの外でも大音量でJアラートが鳴り響いていることに気がついた。どうやら昨日、日本を火の海にすると息巻いていた19号が本当に撃ったようだ。撃つと言って本当に撃つとはあまりにも有言実行過ぎるというものだ。

テレビをつけると以下の画面が目に飛び込んできた。

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今秋田県におりますので完全に射程距離内に入っていてただならぬ事態であることがようやく飲み込めたが、例に漏れず正常性バイアスが完全にかかっておりますため家族皆、それはもう豊田真由子議員の釈明会見でも観ているかのような平常心でもって「やべーなww」とか言ってるだけでしたので、このままミサイルが落ちてもアルカイックスマイルのまま死ぬのだろう。

核弾頭を搭載していない空のミサイルはそのまま北海道上空を通り過ぎ海の藻屑となった。国は遺憾の意とか最大級の言葉で非難するとか言うのだろうが、我々はどうすることもできない一般ピーポーのためこのまま旅行を楽しむこととする。

乳頭温泉郷 ~黒湯温泉~

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乳頭温泉は日帰りでも是非行くべしとの話しを聞いていたため、とりあえず朝9時から営業している黒湯温泉へ行ってみる。ロケーションはまさしく秘湯と呼ぶに相応しい山中である。

 

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湯畑は硫黄の臭いが立ち込めており、この景色である。真っ黒な温泉たまごが浸かっているのが印象的だった。

 

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見よ、この乳白色の湯を!

 

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温泉の成分で浴槽にはなにやら湯の花的なものがこのようにひっついている。温度は42℃くらいでちょうど良く、飲んでもないのに五臓六腑に染みわたるかのように身体の芯からじんわりと温まっていく。さすが秘湯という言葉が生まれた温泉だけあるなぁ。

小岩井農場

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800円の入場料を支払い、300円のソフトクリームを食べただけで何も見ずに後にした。ソフトクリームは確かにうまかったが都合1,100円の特別なソフトクリームとなったそれはウェルターズオリジナルの味がした。

盛岡冷麺発祥の地 ~食道園~

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盛岡は平壌と同緯度にあり、北出身の方々が多かった関係で平壌現地の冷麺が盛岡名物として一気に普及したとのこと。

 

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ミサイルを撃たれた日に食べる北朝鮮の冷麺はなかなかオツでした。 

 

イーハトーブ花巻

今回の旅行の目的の一つである宮沢賢治ゆかりの地、花巻にやってまいりました。花巻のどこかのコンビニにアニメ「グスコーブドリの伝記」のブドリとネリの像があると聞いていたが、偶然にも車窓から発見!

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姉と妹はグスコーブドリの伝記を観てすらいないのに熱狂的に写真を撮りまくっておりました。なおコンビニの外にタバコを吸いながらたむろしていたオジサン達が「これ何か珍しいの?」といった面持ちで僕らが去った後のブドリとネリを眺めていた。その価値は分かる人にしか分からないのだ。もちろん僕にも分からない。

 

宮沢賢治童話村

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宮沢賢治の心象世界を現しているという童話村にやってきた。これは国語の授業でやった「やまなし」の一節。こんなのが至るところにあるなかなか広い施設だ。

 

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ここは賢治の学校の中。宮沢賢治は生前2作しか発表しておらず、その作品の大部分が死後に評価された作家なのですが、私のイメージとこの施設のアニメチックな世界観はどうもマッチせず違和感だらけであった。

 

イギリス海岸

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宮沢賢治が名付けたお気に入りの場所、イギリス海岸を散策して2日目は終了。この風景をベースに銀河鉄道の夜の綺麗な描写が作られたと思うと感慨深いものがある。今にもどこからかザネリが「ラッコの上着がくるよww」とイジりにくるような、そんな空気がそこにはあった。どんな空気だ。

旅は三日目に続く。