新幹線ホーム 地下案本格検討へ

延伸する北海道新幹線の札幌駅のホームの位置が決まっていない問題で、JRと鉄道・運輸機構は、これまで検討してきた案は工期やコストの面で課題が多いとして、新たに札幌駅の地下にホームを設置する案を本格的に検討する方針を固めました。
北海道新幹線の札幌駅ホームをめぐっては、今の札幌駅の1、2番線に新幹線が乗り入れる案と、駅の東側に新たなホームをつくる案の2つの案があり、建設主体の鉄道・運輸機構とJRが検討してきました。
しかし、両者が詳しく検証した結果、1、2番線への乗り入れ案は、在来線の運行への影響を抑えるための追加の工事が長期化するおそれがあること、また、東側にホームをつくる案はJRタワーなどの施設の改修費用が膨らむことなど、工期やコスト面で課題が多いことがわかりました。
このためJRと機構は、新たにJR札幌駅の地下にホームをつくる案を、本格的に検討する方針を固めました。
札幌までの新幹線のルートは、ことし6月、札幌駅の1キロ手前まで地下トンネルとなる計画に変更されているため、地下ホームの案ではコストの大幅な上昇は抑えられる見通しです。
札幌駅の周辺では、札幌市などが再開発の構想の具体化を進めていて、地下ホームの検討は、再開発にも影響を及ぼしそうです。