私の記事の中で、何回か触れているドバイ&モルディブ旅行についての記事です。
何回かに分けて、企画から発券のことを記事にしたいと思います。
まずは、いつものごとく企画段階のお話です。
2017年4月に挙げた結婚式の準備をして行く中で、新婚旅行でどこに行くか、という話が当然のことながら出ていました。
最終的にいくつかの候補の中からオーストラリアに決めました。
候補の中に、モルディブやドバイも入っていたので、
「それじゃぁ、新婚旅行の次の時にドバイ&モルディブ旅行に行っちゃう!?」
という感じで進めていったのが、今回の旅行です。
(目次)
- 1.JALさんの特典航空券の調査
- 2.JALさんの提携社特典のルール
- (1)JALと提携している1社だけの運航便で完結する必要がある。
- (2)1冊の特典航空券で最大で6区間まで発券できる。
- (3)ストップオーバー(24時間以上の滞在)は3回まで認められる。ただし、1つの都市には1回しかストップオーバーできない。
- (4)ストップオーバーのうち1回は地上移動を含めることができる。
- (5)出発地や出発国に戻って別の場所へ行く旅程を組むことはできない。(トランジットもダメ)
- (6)ストップオーバー地や経由地に戻る旅程を組むことはできる。ただし、その場合でも、一つの都市を利用できるのは合計3回までである。
- (7)片道発券が可能である。
- (8)必要となるJALマイルは区間マイルの合計で決まる。地上移動を含む場合(ルール(4)を適用する場合)には、その地上移動のマイル数も区間マイルに加わる。(ただし、2017年11月16日以降発券分は加えなくて良いようにルール改正される。)
- (9)特典航空券の有効期限は発券日から1年間(365日)である。
- (10)予約時点で発券できるのは、330日後までに旅程が終わる旅程である。しかし、後日、旅程をずらすことで発券日より365日後までの旅程にすることができる。
- (11)予約後、同じ区間で日程をずらすことは可能であり、その場合の手数料は不要である。しかし、区間を変える場合には、全ての旅程をキャンセルして、再度1冊の特典航空券として発券する必要があり、その場合には、再度手数料が必要となる。
- (12)予約時に取得したい予約クラスでの発券ができない場合には、とりあえず下位クラスで発券しておき、特典航空券の枠が空き次第、上位クラスに変更することができ、この場合の変更手数料は無料である。ただし、予約時に上位クラスのマイル数で予約していることが必要である。
- (13)キャンセル待ちはできない。電話確認をし、その時点で空いている旅程しか取得又は変更することができない。
- (14)キャンセル手数料は、3,100円(税込)である。
- (15)電話での発券手数料は、WEBサイトで予約できない航空会社については、無料である。しかし、「WEBサイトで予約できる航空会社」の場合は、5,000円(消費税抜き)が必要となる。
1.JALさんの特典航空券の調査
JALマイルで行けないかなぁ、と色々調べていたところ、JALさんはエミレーツ航空と提携しています。
エミレーツ航空なら、
東京⇔ドバイ⇔モルディブ
と飛行機を出しているので、うまくいけばJALマイルで行けるかも、ということで詳しく調査しました。
まず、JALマイルでエミレーツ航空の特典航空券を発券するためには、「提携社特典」というものを使うことになります。
JALマイルの使い方には、他にも「JAL国際線特典航空券」や「ワンワールド特典」があるのですが、
「JAL国際線特典航空券」は、JAL便しか取ることができず、
「ワンワールド特典」は、JALを含めたワンワールド加盟各社が運航する便しか取ることができません。
(あくまで「運航便ベース」です。「便名ベース」ではないのでご注意下さい。)
なので、ワンワールドに加盟していないエミレーツ航空の特典航空券は、「提携社特典」でなければ、JALマイルで取ることはできません。
2.JALさんの提携社特典のルール
この「提携社特典」というのは、結構クセがある特典航空券の発券方法でして、いくつもの制約があります。
しかし、その制約をくぐり抜けると、以前書いたように夢のある特典航空券の発券ができるという、通好みの発券方法なんです。
どのような制約があるかというと、以下のとおりメチャクチャたくさんの制約があります!(泣)
(まだ他にも隠されたルールがあると思うので、これが全てではないと思います。また、各ルールの中で触れていますが、平成29年11月16日以降、変更される点もあります。)
まさにブロガー向けの特典航空券なのです!(笑)
(注)JALデスクに確認するなどして可能な限り正確に書いたつもりですが、間違っているところがあったらお知らせいただけると幸いです。
(1)JALと提携している1社だけの運航便で完結する必要がある。
例えば、エミレーツ運航便とJAL運航便を組み合わせて発券することはできません。なので、東京→ドバイ→香港をエミレーツ運航便で発券し、香港→東京をJAL便で発券することは、1冊の特典航空券では発券することができません。
(2)1冊の特典航空券で最大で6区間まで発券できる。
例えば、東京→ドバイ→ミラノ→ドバイ→モルディブ→ドバイ→バンコク、というように発券することができます。要は、6回飛行機に乗れるよ!ということです。
ただし、1冊の特典航空券で、大韓航空は2区間しか乗れず、中国東方航空は4区間しか乗れません。
(3)ストップオーバー(24時間以上の滞在)は3回まで認められる。ただし、1つの都市には1回しかストップオーバーできない。
例えば、東京→ドバイ→ミラノ→ドバイ→モルディブ→ドバイ→東京、というように発券する場合、ミラノ、ドバイ、モルディブでそれぞれストップオーバーすることができます。しかし、ドバイで2回ストップオーバーすることは認められません。
(4)ストップオーバーのうち1回は地上移動を含めることができる。
例えば、ドバイ→香港→(地上移動)→東京→ドバイ、というように発券することができます。
もちろん、本当に地上移動しなければいけないわけではありませんよ。
別切りで航空券を発券して下さい、という意味です(笑)
(5)出発地や出発国に戻って別の場所へ行く旅程を組むことはできない。(トランジットもダメ)
例えば、エミレーツ航空で、東京→ドバイ→東京、というように発券する場合、さらに、東京→ドバイ、を重ねることはできません。
出発地である東京に戻っているからです。
(6)ストップオーバー地や経由地に戻る旅程を組むことはできる。ただし、その場合でも、一つの都市を利用できるのは合計3回までである。
例えば、東京→ドバイ→香港、というように発券する場合、さらに、香港→ドバイを付けることもできますし、その後に、ドバイ→ミラノを付けることもできます。
しかし、東京→ドバイ→香港→ドバイ→(地上移動)→モルディブ→ドバイ→ミラノ→ドバイという旅程は、ドバイを4回使っているので、発券できません。
(7)片道発券が可能である。
例えば、東京→ドバイ→ミラノ→ニューヨーク、という発券をすることも可能です。
(最後の、ミラノ→ニューヨーク、の区間はエミレーツ航空の以遠権ルートですね。)
(8)必要となるJALマイルは区間マイルの合計で決まる。地上移動を含む場合(ルール(4)を適用する場合)には、その地上移動のマイル数も区間マイルに加わる。(ただし、2017年11月16日以降発券分は加えなくて良いようにルール改正される。)
例えば、ドバイ→香港→(地上移動)→東京→ドバイ、というように発券する場合、香港東京間の地上移動も区間マイルに加わります。
なので、総区間マイルは、10,468マイル(=3,688+1,823+4,957)と計算されます。
ルール改正後は、8,645マイル(=3,688+4,957)となります。
(9)特典航空券の有効期限は発券日から1年間(365日)である。
例えば、8/1に発券したら、翌年の7/31までに旅程を終えなければなりません。
(ただし、2017年11月16日移行はルール(10)とあわせてより柔軟になります。)
(10)予約時点で発券できるのは、330日後までに旅程が終わる旅程である。しかし、後日、旅程をずらすことで発券日より365日後までの旅程にすることができる。
例えば、8/1に発券する場合、予約段階では330日後である翌年の6/26までの旅程しか予約できません。しかし、予約した年の9/4になれば、(特典航空券の枠に空きがあれば)その330日後である翌年の7/31の航空券に変更することが可能です。
(ただし、2017年11月16日以降はより柔軟になります。ここは長くなるので別記事にします。)
(11)予約後、同じ区間で日程をずらすことは可能であり、その場合の手数料は不要である。しかし、区間を変える場合には、全ての旅程をキャンセルして、再度1冊の特典航空券として発券する必要があり、その場合には、再度手数料が必要となる。
例えば、以下のような旅程で、東京→ドバイ、の日程を8/1から8/2にずらすことは(特典航空券の枠が空いていれば)無料でできます。しかし、東京→ドバイの旅程を、香港→ドバイに替えることはできませんし、ドバイ→東京の旅程を、ドバイ→香港に替えることもできません。
東京
↓(8/1)
ドバイ
↓(8/7)
東京
(12)予約時に取得したい予約クラスでの発券ができない場合には、とりあえず下位クラスで発券しておき、特典航空券の枠が空き次第、上位クラスに変更することができ、この場合の変更手数料は無料である。ただし、予約時に上位クラスのマイル数で予約していることが必要である。
例えば、(11)の旅程において、ビジネスクラスを65,000JALマイルで予約したいけれども、エコノミークラスしか空いていなかった場合、65,000JALマイル使って予約時点においてエコノミークラスで予約をしておき、後日、ビジネスクラスが空けば、ビジネスクラスに変更することは可能です。しかし、ファーストクラスが空いたからといって、追加マイルを支払いファーストクラスに変更することはできません。この場合、一旦キャンセルして取り直すということとなります。
(13)キャンセル待ちはできない。電話確認をし、その時点で空いている旅程しか取得又は変更することができない。
これが結構痛いです。
何回も電話をかけなくてはいけないのです。
(14)キャンセル手数料は、3,100円(税込)である。
キャンセルすると、燃油サーチャージなどの諸費用から3,100円を引かれた上で返金されます。
(15)電話での発券手数料は、WEBサイトで予約できない航空会社については、無料である。しかし、「WEBサイトで予約できる航空会社」の場合は、5,000円(消費税抜き)が必要となる。
例えば、エミレーツ航空はWEBサイトで予約できない航空会社なので、電話での発券手数料はかかりません。
しかし、キャセイパシフィックは「WEBサイトで予約できる航空会社」なので、仮にWEBサイトで出てこない旅程であっても電話での発券には発券手数料がかかります。
おかしいと思いますが、仕方がないです。
(JALさんの提携社特典の必要マイルチャート)
次回は、発券編です。
(編集後記)
「提携社特典」について解説したブログが見当たらなかったのでまとめてみました。
この辺は、JALマイラーの上級者からしたら迷惑なのかしら、と思いつつも記事にしてしまいました。
とはいえ、モッピールートの開通で、JALマイラーが爆発的に増えることが予想されるので遅かれ早かれ、誰かがこのような記事を書くと思ったので、えいやっ、でアップしました。
まだ、モッピーに登録していない方はこちらからどうぞ!