ご無沙汰しておりました
個人的にまた色々ありまして…
先日の続きを書いたら8000文字いってしまい、推敲したり自分の服との付き合い方を考えるうちに、時間が経ってしまいました
自分が独自に調べた結果であって、繊維関係の方からみると「違うんじゃないの」という見解があるかもしれません
一消費者が頑張って調べた結果としてお読みください
私が今回書く「コスパの良い服」は、「長持ちする質の良い服」のことです
プチプラ編はまた後日書きます
結論から言えば、「日本製の服」がいちばん良心的な値段です
生地は世界レベルのものがありますし、作りが良心的で、関税などかかっていない分お値打ちの値段で売っています
ただ…
私自身の趣味に合うデザインが少ない…
ファッションについて色々書こうと思ったら、もう良いことがたくさん書いてあるブログがありました
Heavenly style
↑
メンズ向けですが、女性にも当てはまる話題がたくさんあります
(ときどき口調が「ございます」になるのが面白い)
「結局コスパが良いのは日本製」と書きましたが、
デザインが気にいるとは限らない
そこが難しいところです
日本製の良質な服は、なぜか「ナチュラルゆったり系」「おばちゃん服系」が多い
日本製を買いたいのに結局デザインの問題で買えないことがほとんどです
「日本製でかっこいい」ブランドを探しています
以下は自分の趣味の服に限った話なので、違う趣味の服なら、質の良い日本製が安く手に入ることがあります
レディースファッション分類
https://note.mu/qzqrnl/n/n8fbba5bbef63
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この方の分類でいくと、私は右側のVOGUE〜KINFORK系が好みです
いわゆるモード系ってやつでしょうか
この系統で手が出せる値段のものが「ハイエンド」ブランドになります
ハイエンドブランドというのは、正確に言うとシャネルとかの有名ブランドも入りますが、そういうところ以外の知名度の低いブランドを指すことが多いようです
つまり、すごくおしゃれで生地は一流だけれど、ほとんど誰も知らない、広告費があまりかかっていないブランド
=コスパがよいという図式
音楽で言ったらインディーズ?
ブランドの直営店がほとんどなく、少量生産でセレクトショップとネットのみの扱いが多いです
ハイエンドブランド一覧
人気が出てくるとハイエンドブランドでも強気の値段になってきます
mameなんかは最近超人気なので、超強気な値段設定です
もう高くて今後買えないかもしれない…
mameのデザイナーさんはイッセイミヤケで働いていたのですが、イッセイミヤケの中でも超エリートだったそうです
そのうちイッセイミヤケのようになるかもですね…
モード系でお金をかけないようにするにはセンスが必要ですが、私にはそこまでのセンスがないので苦労しました
以下、VOGUE〜KINFORK系でコスパの良い服の見つけ方です
目指している方向が同じなら参考になると思います
ハイエンドブランドは、選ぶ服・ブランドによって「かわいい系」「かっこいい系」どちらにもなり得ます
奇抜すぎる原宿系かと思ったら 、合わせる服によって「おしとやか系」になったりする
シルエットがきれいだと何でも合うという魔法がかかります
自分の場合、ハイブランド(シャネル、Diorなど)の服は最初から買えないので眼中にありません
そりゃあ…
ハイブランドを着ればかっこいいですよ…
しかしハイブランドは広告代がかかりすぎていて、「コスパで買う」ような代物ではないのです
コストが高そうな「立派な店構え」のハイブランドでは基本的に買いません
ハイブランドはほとんど「金持ちの道楽」なので、がっつり流行ど真ん中のデザインが多い
次の年にはダサくなってしまう
そういう意味で、庶民がコスパを重視して買う類のものではないと思います
というわけで、日本製の次にコスパが良い「ハイエンドブランド」を買うのがオススメです
お金があれば新品を買うのに越したことはないですが、サイズ感がわかって試着できるなら中古がオススメです
ハイエンドブランドは知名度が低いので、中古やセール品が売れ残っていることがあるのです
私は最初50%off以下のセール品から入りました
超絶かわいいのに売れ残っていることが多々あります
自分の身体が大きめで、日本人に似合う人が少ない?青み系・くすんだパステルカラーの色が似合うからかもしれませんが、売れ残りで「宝」をいくつか見つけました
(逆に人気の黄色っぽい色が全然似合いません)
ハイエンドブランド以外の服屋さんはどうかというと
20代くらいの若い人向けブランドは、作りが雑な場合が多いです
流行りの回転が早いのでそうなるのでしょう
トップスで数千円〜3万以下・パンツで2万以下くらいの価格帯で、流行りものがたくさん置いてあるショップのものは、たいていすぐダメになります
そんな価格帯で良い服は作れないですし(良心的な日本製なら別)、流行りものを置いてあるということは回転を早くしないといけない=長持ちすることをあまり考慮されていない生地・作り・デザインという図式です
いちばん手軽な方法は、勉強代として一枚買うつもりで3万円くらい握りしめ、デパートの「ハイエンド」ブランドセレクトショップに行き(できれば立ち上がり時期の秋冬9月中旬と夏物4月中旬ごろに)思いっきり試着させてもらい、似合うブランドを見つけることです
ブランドとサイズさえ分かれば、中古ショップを利用できます
ハイエンドブランドの古着屋さんを解説したブログ
↓
【店舗】おしゃれになりたい人にブランド古着屋をおすすめする4つの理由【紹介】 - つっぱりモルディカイ
どうしても服が必要という状況でなければ、その辺の適当な服のセールに行かず、ハイエンドブランドを買うためにお金をとっておいたほうがお得です
ハイエンドブランドは、百貨店のセレクトコーナー(高島屋Style EDIT、伊勢丹Re-styleなど)、地方の個人経営路面店、tomorrow land、Edition、ESTNATIONなどファッションビルのセレクトショップにひっそりと置いてあります
代官山、表参道、青山、恵比寿とかにもひっそりあります
セレクトショップはたいてい、扱うブランド名が店の壁に書いてあることが多いです
統一感のない品揃えで、ごちゃごちゃしていて、店の入り口横あたりにブランド名が羅列してある
自分の好きなブランドが書いてあったら入ってみましょう
趣味が合えばラッキーです
ごちゃごちゃした服の中に宝が眠っています
ハイエンドブランドは、
ハンガーにかかっている時の印象
(「こんなもの誰が着るんだろう」)と
着た時の印象
(「なにこれ!!!めちゃくちゃかわいい///」)
が全然違うので、着てみないと分かりません
そのうちハンガーにかかっている状態でだいたいわかるようになってきます
セレクトショップに行ったら試着すべし、です
【シルエットがきれいで長持ちして着心地が最高によいと思ったブランド再掲】
・買ったことがあり、良い繊維で、長持ちしたもの/劣化する気配がないもの
↓
mame
マーガレットハウエル
メゾンキツネ
MM6
HACHE
J.W.Anderson
name.
ANTIPAST
EACH×OTHER
Yasutoshi Ezumi
JACK HENRY
intoca
SWASH
oyuna
ファリエロサルティ
セドリック シャルリエ(CÉDRIC CHARLIER)
ikou tschuss
I am I in fact
collection PRIVEE?
【買ったことはないが評判が良い/実物が良さそうだったもの】
HYKE
MSGM
TOWAVASE
A.P.C.
イッセイミヤケ
ヨウジヤマモト
イザベルマラン
エキプモン
evam eva
ANTIAN
ロロピアーナとアニオナはものすごく高いので外しました
ストールは手の届く値段なので買ってみたいです
(世界の最高級ウール糸はほとんどロロピアーナがまとめて買い上げてしまうと聞きました
ロロピアーナはハイエンドブランドにも生地を提供しているので、ロロピアーナ製の生地を使っているブランドがあったら要チェックです)
ハイエンドブランドの価格帯は、最初びっくりして「絶対買わない」と思うのですが、「服で感動できる」心地よさを味わうと、離れがたいものになります
試着してシルエットに驚き
買って着てみて
着回しがきくこと
着心地の良さに驚き
洗濯して丈夫さに驚き
数年経ってから耐久性に驚く
シャネルやグッチのようなハイブランドでなくても、少しお金を出せば手が届く「極楽」があります
しかし失敗すると痛い
以下、なるべく失敗しないようにする方法です
↓
ハイエンドブランドを買うなら
いちばん簡単なのは、「趣味の合うセレクトショップと店員さんを見つけること」です
趣味が合いすぎると、かわいくて欲しいものがありすぎて危険ですが…
たいてい同じような趣向のいろんなブランドをセレクトして置いてあるので、ひとつ良いものがあればしばらくそのお店で買うことをおすすめします
お店では必ずしつこいくらいに試着して、納得いかなければ買わなくても大丈夫です
店員さんの印象がそのとき悪くても、他の店員さんが大丈夫だったりするので、希少な「近場のセレクトショップ」については早々に諦めないことです
本当は鬼ヘビロテする定番品が欲しいところですが…
セールの時には定番品は残っていないので、最初はセールで入手するために「合わせやすいお宝get」を目指します
カーディガンなどのはおりもの、シルエットの綺麗なパンツ、形のきれいなトップスなどが狙い目です
セール品はお店の中でもクセの強いデザイン・色が多く残っていて、そのままでは全然使えない場合があります
(妙な場所にスリット、ポケットだけやたら派手な色、フリルさえなければ超絶かわいいのに…など)
↓
自分で直せる人は買ってもいいかも
かがり縫いと直線縫いができて、針と糸・リッパーだけ持っていれば、ほとんどのお直しが可能です
(丁寧に家で押し洗いすることが前提)
もしくは、今は数千円でお直ししてくれるところがあります
セール品が派手な色なら、全部黒に染めて使えるようにできます
直す前提で買わないのが最善ですが…
お金がないときはよく直して着ていました
プチプラとの違いがわかりやすく「極楽」を経験しやすい天然繊維を買うことをおすすめします
天然繊維です、絶対
特にカシミヤ、ウール、リネンは、安いその辺の繊維とは全然違うので、ぜひ袖を通してみてください
化繊は高いものと安いものの違いが分かりにくいので、避けた方がいいです
「デザインがかっこいいけど、ユニクロと変わらないじゃん」という結論になりやすい
高い値段を出して化繊を買うのはもったいないです
こうして手に入れたセール品は、やはり定番品ほど活躍できないので、数年後にほとんど売ってしまいました
勉強になったので無駄ではないと思っています
売らずに残った数点は、お宝として活躍しています
自分はボトムス以外で流行りものは基本的に買いませんが、気がついたら買ったものが流行っていて失敗したということはあります
「流行りすぎているもの」を買わないようにするためにトレンドチェックをします
よく歩くので、パンツ類はどう履いても酷使して2年くらいでダメにしてしまうため、流行りのシルエットを買います
ポリウレタンを避けていますが、パンツと靴下は別です
パンツと靴下は、ポリウレタンの寿命より、そのもの自体の寿命が短いからです
メルカリやヤフオクで買うとき、実物がないと試着できないのと、お直しポイントがわからないので、慣れないと無駄な買い物になってしまいます
サイズ感がしっかりわかっているものならどんどん利用してかまわないと思います
ハイエンドブランドは、メルカリよりもまだヤフオクの方が出品数が多い印象です
今後メルカリでも増える気がします
ハイエンドブランドでお気に入りが見つかったら
ハイエンドブランドのセール・中古品でだいたい付き合い方がわかってきたら、しばらく自分のお気に入りとなったブランドを追っ掛けましょう
目的は「定番アイテム」を見つけて手に入れること
ハイエンドブランドは輸入・生産している 数が少ないので、着まわしがきく定番アイテムはすぐなくなります
着たおす人が多いのか、中古品で出回っているのをあまり見ないです
シーズン初めを狙います
【ハイエンドブランドの攻略法】
- シーズンの最初(9月の中頃と2-3月頃)に集中して買うために、お金はとっておく
- 以前のように、シーズンの合間に適当な店で適当なものを買わない
- ブランドがSNSをやっていればフォローして定番品が出ないかチェック
- シーズン始めにlook book(そのシーズンに発売される服の写真集)を見せてもらえるなら、できるだけ見せてもらう
- 着まわしが効く形・色はSNSに出た頃は売れてなくなっているので、やっぱりシーズン始めごろは実物を見にいく
- 数点試着させてもらい、1点買う
- 価値観が変わると服の趣味が変わるので、最初から突っ走って買わない
- ハイエンドブランドに慣れて2-3年経ったら、セール品を買う前提で行動しない(製品自体が素晴らしくても、セール品は自分のニーズにあっていなくて、結局売ることになる確率が高い)
- 店でいちばんおしゃれな店員さんに自分から声を掛ける。パーソナルスタイリスト級のスーパー店員さんが時々いる
- 店員さんが着ているものをチェックして質問する。その人が長年お気に入りで信頼しているブランドが聞き出せる
- 「運命の1着」に出会った時のために、お金はとっておく。逃すとものすごく後悔する。逃したら同じようなものは数年以上出てこない
- どうしても欲しい流行りものは、ZARAなどファストファッションで買う(でも結局、3ヶ月以内に飽きて売ることがほとんど…)
- お手入れ方法は必ず聞く。手洗いしたらどうなるかも聞く
- レーヨン・ビスコース・キュプラはほとんど洗わない冬物以外買わない(家で洗う裏技が通用しない)
- パンツの表に繊細な生地(ウール、シルクなど)が使われている場合は買わない。自分の場合、偏愛ヘビロテするので、1シーズンでボロボロになる
- 中国製は買わない(人気のある「ハイエンドブランド」にはけっこう中国製が多い)労働条件が奴隷なみの場合があって、自分では区別できないから
- 「差し色」にするアイテムは全身で1-2点にしておく(自分の場合は帽子とストール)。差し色アイテムが多いと合わせづらくてコーディネートできなくなる。自分の場合、奇抜な色を買うのは帽子とストールだけ、それ以外は同系色の質感で「差し色風」にします
- 持っている服は「クローゼット」アプリなどで写真管理して、使いまわせるアイテムだけ買う
- 質感が気に入らない服は着なくなるので、触って好きになれない服は超絶カッコよくても買わない
- 「中途半端アイテム」は自分の場合必要ないので買わない(半袖厚地ニット、五分袖コート、シースルー冬アイテム、綿の厚地ノースリーブなど。エッジィな服に多い、適温の室内でしか着られない服…)
- 妙なスリット服はどんなにかっこよくても買わない(寒い、着る場所が限られる)
- 膝が出る服は買わない(自分の膝がみっともないので)
- 冬はババシャツ分・タイツ分を考慮したサイズで買う(ババシャツ・タイツを持っていって試着して着膨れ度を実際に見ます)
- 素材・シルエットが完璧でも、着心地がイマイチな服は絶対買わない(縫い目、切り替え、すきま風など)
- 着方が面倒な服は買わない(めんどくさがりなので)
- 太ったときは買いにいかない
- 流行りど真ん中アイテムは極力避ける(サッシュベルト、ビッグシルエットなど)来年には使えない可能性が高い
- ワードローブをつくる最初の頃に小物・帽子・ストール・アクセサリーを買わない。趣味が変わる可能性が高く、合わせられなくなる
- シルクはできるだけ避ける。クリーニングが難しく、タンパク質でできているので劣化しやすく、繊細な生地が多い
- 自分の場合、夏は麻一択(他は全部暑いから)麻ニットにナイロン混だと扱いやすい。良い麻はすごく高いので値段は覚悟する
- 裏地はできるだけキュプラ・天然繊維を選ぶ。ポリエステル裏地は表地の長所(通気性、温度調整機能)を生かさないことが多い
- ベース色として、自分はグレー系か黄味っぽい茶色系か、はっきりさせておく。バラバラで揃えるとアイテムを合わせづらくなる。
- 網目状のものは避ける。庶民の乱暴な生活だと、引っ掛けてダメにすることが多い
- 薄地で、細い糸でできたものは、どうやっても寿命が短い。できるだけ厚地を選ぶ
- ニットは良いものでも毛玉になる。毎日着た後しっかりブラッシングする覚悟で買う。圧縮ウールは毛玉にならずラク。(洋服ブラシは「平野ブラシ」オススメです)
ハイエンドブランド以外のコスパの良い服の探し方
「ハイエンドブランドは高すぎてどうも…」という場合、やっぱり日本製の日本ブランドのコスパが良く、自分も探している最中です
「小さい会社で、こだわりを持っていて、とても良い品質で縫製が丁寧なのに、ほとんど広告を打たない」
という会社が日本にはたくさんあります
戦前は繊維業が日本の主要産業だったように、本来は世界に誇れる得意分野です
山形のニット、岡山のデニム、奈良の靴下、近江ちぢみ、小千谷ちぢみ、結城紬…
それぞれの地方に必ず得意とする繊維業があります
おばちゃんやおじさんが真心込めて丁寧に作っていて、しかもとってもお値打ちな値段で売っています
狙い目は百貨店のイベントスペースです
地方の物産展や、一時期だけのブランドPOP UPストアなんかは穴場で、けっこう良いものを発見することが多いです
かぐれ、中川政七商店、パラスパレスなど、隠れた日本の名品に注目しているお店が増えてきました
(日本製じゃなくても)良い製品を作っていてコスパも良い会社の傾向&対策
↓
・会社が小さく家族経営
・実店舗がほとんどなく、セレクトショップとオンライン販売のみ
・オンラインで出していない商品が実は多数ある(実店舗があれば、行くといろんな情報・商品がある)
・自分のニーズに合った商品が出るまで気長に待つ必要がある
・末端の声(販売員さんに伝えたこと)が上に伝わりやすい
・数年後に自分が伝えた希望(ニーズ)が実現することがある
・規模の小さいセレクトショップがあったら、中を覗き、日本製のものはチェックしておくと選択肢が広がる
・新宿伊勢丹より銀座・日本橋の百貨店の方が、日本製注目ブランドが出るのが早くて多いような印象。伊勢丹はやっぱり外国注目ブランドの紹介がどこよりも早いというイメージ
・百貨店は百貨店だけあって、ハズレ品質が少ない
以上、「質の良い服の見つけ方」でした
良いものを見つけるのって面倒ですね
このこだわりを捨てたら、楽な気がする