ドワンゴは9月22日、任天堂と著作物利用に関する包括許諾契約を締結し、動画配信サービス「ニコニコ生放送(ニコ生)」で任天堂指定のゲームタイトルを利用した創作・配信活動が公認されたと発表した。
ニコ生では、ユーザーがゲームをプレイする様子の実況配信が人気を集めている。任天堂が制作したタイトルが題材となるケースも多いが、こうした著作物の二次利用は「実は著作権法ではグレーゾーン」(広報担当者)だったという。
ドワンゴは従来、悪質なユーザーのみ配信停止などの措置を取り、その他のユーザーは黙認するなど個別対応を行ってきた。今回の契約締結によって、ユーザーは内容を問わずゲーム動画の生配信が可能になる。
配信可能な対象タイトルは「スプラトゥーン」シリーズ、「ゼルダの伝説」シリーズ、「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズ――など計約800タイトル。
ニコ生では過去に、スクウェア・エニックス・ホールディングスから「ドラゴンクエストX」の利用許諾を得るなど単発の契約を結んだことはあったが、ゲーム会社と数百タイトルに及ぶ包括契約を結ぶのは初めて。
ドワンゴは「ユーザーが『生配信を止められるかもしれない』『規約違反かもしれない』という不安を持つことなく、サービスを楽しんでいただくための施策」(同)と話す。
動画共有サービス「ニコニコ動画」は、14年11月に任天堂と同様の契約を既に締結済み。プレイ動画やゲーム音楽の「歌ってみた」「弾いてみた」などの投稿が公式に認められていた。
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