「iPhone 8」と「iPhone 8 Plus」はMVNO向けのSIMロックが掛けられていないことが判明した。
総務省が2017年1月に公表した「モバイルサービスの提供条件・端末に関する指針」のSIMロック解除のガイドラインで、2017年8月1日以降に発売される端末については、MVNO向けのSIMロックを廃止とすることをルール化し、これにのっとった形だ。
MVNOロック廃止の影響を受けるのが、auとソフトバンクの端末だ。2017年8月1日より前に発売されたauとソフトバンクの端末は、同じau・ソフトバンク回線のMVNOサービスを使う場合でもSIMロックの解除が必要だった(一部を除く)。
auの場合、au回線を使ったMVNO(mineo Aプラン、IIJmioタイプA、UQ mobileなど)のSIMカード(au VoLTE対応)を利用するには、SIMロックの解除が必要。しかしiPhone 8/8 Plusでは、SIMロックを解除せずに、MVNOのau VoLTE対応SIMが利用できる。
ソフトバンクの場合、日本通信がMVNOまたはMVNEとして提供しているソフトバンク回線のサービスは、SIMロックを解除せずに利用できるが、それ以外のサービスだとSIMロックの解除が必要だった。
iPhone 8/8 PlusにMVNOロックが掛けられていない件は、KDDIとソフトバンクに確認済み。
また、ケイ・オプティコムはmineoのiPhone 8/8 Plusでの動作確認結果を「マイネ王」で公開している。同社に確認したところ、au VoLTE対応SIMなら、SIMロック解除をせずに利用できるという。ただし、auのiPhone 8/8 Plusが3G非対応になる関係で、au VoLTE非対応SIMは8/8 Plusからは利用できなくなる。
MVNOロックがなくなったことで、キャリアが販売するスマートフォンを、より手軽に格安SIMで利用できるようになった。特にauユーザーにとっては朗報だろう。
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