今更ながら、2017年9月8日にNIKONから
新しいフルサイズデジタル一眼レフカメラである
D850が発売されました (/・ω・)/
2017年はNIKON 100周年にあたり、
そのハイスペックな使用に注目が集まる機種です。
今回はこれに関するレポートを書いてみました。
俗にいう「D850のレビュー」にあたる記事です。
実を言うとレビューを書く予定はなかったのですが、
コメント欄でリクエストを頂けました。
せっかくこのブログにリクエストして下さったので、
試行錯誤しつつ記事を記載してみました (`・ω・´)b
慣れないレビュー記事なので
読みにくいかもしれませんが、
よろしくお願いします💦
※しかも5000字近い長い記事なので、興味のある方は時間のある時に読んでみて下さいませ m(_ _)m
~レビューの方針~
レビューを書くにあたり、
「D850は有効画素数がいくつ!」
「最大連射数がいくつ!」
とスペックを羅列しただけでは味気ないと考えました💡
そんなこと、ヨドバシドットコムとか
NIKONのホームページとかを見れば
誰でもわかる情報ですもんね ( ̄▽ ̄;)
私はNIKONの現在のフルサイズ一眼レフの
ラインナップは、いずれも優秀である
と実感しています (`・ω・´)b
どれを選んでも、一般的な用途では、
充分いい仕事をしてくれます!
既に多くの優秀なカメラが世に普及したこの時代に、
「D850にカメラ好きがどう注目しているのか!?」
そういうところを振り返りつつ、
D850のレビューをしてみたいと思います♪
~ただ、その前に…~
そうは言ったものの、認識の共有のために
簡単なD850の紹介はしておきますね ^^;
・D810の後継機にあたるデジタル一眼レフ機です。
・D810の発売は2014年7月なので3年ぶりの更新です。
・D800系は高画素機種の系譜です。D810が有効画素数約3600万画素でしたが、今回のD850は4575万画素にアップしました。
・新たに裏面照射型CMOSセンサーを採用。これによって、高画素化に伴う高感度耐性悪化の回避を試みています。
・フォーカスポイントは153ポイント
・連射は7コマ/秒
※バッテリーグリップ装着で9コマ/秒
※ちなみにD810は通常時5コマ/秒です
とまぁ、性能を挙げるとキリがないのですが、
非常にハイスペックなカメラです。
ちなみにお値段は40万円弱です💡
~What was eagered for D850?~
さて、D850のスペックを簡単に紹介いたしました。
では次に
「D850には何が期待されていたのか?」
ここについて検討してみます。
検討材料として、多くのカメラ好きが
お世話になっているデジカメinfoの記事
を引用してみました。
2017年7月25日に「D850開発」が発表されました!
名称もこの日までD850かD900かも不明でしたね ^^;
まだこの時はスペックは明かされておらず、
「ハイブリッドOVF採用か!?」
「遂にミラーレスフルサイズか!?」
などの情報も錯綜していました。
実際に詳細スペックが紹介されたのは8月12日で、
そして8月24日に発売日も含め正式発表がされました。
この2つの記事のコメント欄で言及されている内容を
ざっくりとまとめるとこんな感じです。
~D850の立ち位置~
結論から申しますと、D850は
ハイレベルなオールラウンダー
だと考えます ヽ(・∀・)
上記のデータも踏まえつつ、そう考える根拠を
静態と動態に対してそれぞれ考察していきます。
(1) 静態撮影に対する信頼性
静態撮影に関しては高画素機であるため、
必然的に大きな期待がもたれます。
実際に上記のグラフにおいても
・高画素センサー
・深度合成
に対する言及が多いことから、
風景撮影を前提にした方が多いのでしょう。
ただ、高画素化に対する画質面の懸念もあります。
高画素化することの弊害は、
以前にまとめたことがあります。
要約すると高画素化によって、
① 高感度耐性低下
② ダイナミックレンジの狭小化
が懸念されます。
本機種は高感度耐性低下に対する回答として、
EXPEED5の採用は当然として、
裏面照射型CMOSセンサーを採用しています。
実際の作例を交えて後述しますが、
高感度耐性はD810以上である
と認識しています。
一方、ダイナミックレンジに関しては、
以下の記事で検証されています。
Photographic Dynamic Range versus ISO Setting
少なくともこのテストでは、
D810と引けを取らない水準をキープしていると
読み取れます。
以上より、D850は静態撮影に対して
これまでのフルサイズ一眼レフラインナップを
凌駕するポテンシャルを有する機体と言えるでしょう。
(2) 動態撮影に対する適正
D850は風景に特化したカメラではありません。
高画素機種はトリミング耐性に優れており、
トリミングして構図を変更する上での自由度が高いです。
従って、構図を完全には調整できない動態撮影や、
遠方の被写体を撮影する時にも恩恵が受けられます。
APS-Cサイズにクロップしても2000万画素弱です。
乱暴な言い方であるのは承知していますが、
焦点距離300mmのレンズを装着して
疑似的に450mmとして使用することも可能です。
高感度耐性が良いことも動態撮影に対する恩恵です。
オートフォーカスも高品質で、
フラッグシップのD5のシステムを踏襲しており
153点のフォーカスポイントを有しており、
大変心強いものです!!
※yodobashi.comより抜粋
こういった点から動態撮影への適性も高く、
前述した統計でも連射性能に関する言及が
多く認められていることから、
動体撮影を希望するユーザーからも熱視線を集めている
ことが示唆されます。
すなわち、
D850は静態撮影のみならず、
動態撮影に対しても充分な適性を有する
ハイエンドなオールラウンダーである
と考えて良いでしょう。
(3) 洗練された操作性
また、エクステリア的にも
・ボタンイルミネーションの採用
・チルト液晶の採用
・背面液晶の画質改善とタッチパネル採用
などもなされています。
もちろん防塵防滴です♫
さらに
・ファインダー倍率0.75倍
・静音シャッターの採用
・フォーカスピーキングの採用
もされており、痒いところに手が届く使用です
(`・ω・´)b
(4) 値段設定
40万円という値段もこれだけのスペックを念頭に置くと、
決して高くないと思われる方が多かったようです。
上記のグラフの値段に対する言及はほぼ全て
「思ったより安い!」という意見でした。
無論、デジカメinfoに集まるような人間の意見なので
思いっきりバイアスはかかっていますし、
無論、絶対値として40万円は大金です。
それでも、このスペックの実現には
50万円は必要という意見が多かった中、
大勢がこの値段設定に驚嘆したのも事実なのです。
※実際に2017年9月21日現在でD850は供給が追い付かない状態で、お取り寄せ状態です。
~D850の作例~
文章だらけになってしまい恐縮です。
以上を踏まえて、作例を供覧してみましょう。
全てJPEG撮って出しですよ〜。
(1) 都会の夜景
購入当日に撮影した写真です。
ブログ写真だけでは何とも言えないかもしれませんが、実際に拡大すると非常にきめ細やかな描写性です。
また、画像にはできませんが、背面液晶がとてもきれいで操作がしやすかったです (3.2型, 約236万ドット)。
D850 + Carl Zeiss Otus 1.4/55mm, ISO 10, F 9.0, SS 15 sec
(2) land scape
夜明け前の諧調性も豊かに描写してくれます。
D850 + Carl Zeiss 2.8/15mm, ISO 100, F 6.3, SS 4 sec
D850 + Carl Zeiss 2.8/15mm, ISO 64, F 9.0, SS 1/2 sec
(3) いきもの
これはISO 1800で撮影していますが羽の質感など、大きく潰れていません。
D850 + Carl Zeiss Otus 1.4/55mm, ISO 1400, F 1.8, SS 1/250 sec
(4) 夜景again
右上を拡大してみましょう。
「さすが4570万画素」としか言えません^^;
(5) ISO高感別の作例検討
これには一番驚きました!
本当に高感度耐性高いです!!
同じ露出で三脚に固定して撮影しました!
ISO 64
ISO 25600
もはやこれでは差がわからない💦
4570万画素だからでしょうか?
にしてもすごいですよね ( ゚д゚)
ISO 25600っすよ!?
そこで拡大して掲載してみました。
ISO 100
ISO 800
ISO 1600
ISO 6400
ISO 25600
実際、先ほどのISO 1800のフクロウのトリミング画像も載せますが、ディテール再現性すごいですよ💦
~D850の欠点~
これほどのクオリティのD850ですが、欠点もございます。
(1) 高額である点
言っても40万円は安くないですよね?
(2) 重くかさばる点
電池込みで1005gなのでかなり重量級です。
※D810も980gでしたから35gしか変わらないのですが。
(3) データが重い点
ざっくりとですが、
JPEG Fineで20-30MB、RAWで50-90MBです。
しんどいなぁ ( ̄∇ ̄;)
(4) レンズの粗が出やすい点
(5) ライブビューでコントラストAFである点
ライブビューでのオートフォーカスは遅いです。
ミラーレス機ではないので仕方ないのですが、
欠点ではあることは事実であると捉えます。
~D850は買いなのか!?~
これがこの記事、最後の項目です。
最終的な現実問題としてD850を購入するべきかどうか、
この項では述べたいと思います。
D850が本当に優秀な機体であることは
ここまで述べてきたとおりです。
ただ、最終的に購入するか否かについては、
個々人に依るところが大きすぎます。
ブログで最大公約数的な意見を述べるには、
どう考えても限界があります💦
ただ、せっかくここまで書いたので
少しだけ私見を書き綴ってみたいと思います。
(1) フルサイズデビューを検討している方:
D850は魅力的な選択肢だと思います。
ただし、フルサイズに移行する場合、
レンズの買い足しや三脚などのアクセサリーも
購入しなくてはなりませんので予算との相談です。
安価になったD810やD750も視野に入るでしょう。
D850に40万円投入するよりD750を15万円で購入し、
20万円でレンズ、5万円で三脚を購入する方が
リーズナブルなのかもしれません。
(2) 既にフルサイズ一眼レフを使用している方:
既にNIKONのフルサイズ一眼レフユーザーであれば、
ある程度レンズや周辺機材も揃っているでしょう。
自分の経験からすればD850を購入するか、
その予算を別のレンズや別の趣味などに充てるかが
悩みの種になるのではないでしょうか?
申し訳ございませんが、
これに関しては流石に個別事情に依るところが大きいので、
私に答えは出せません ^^;
私の場合、レンズシステムはある程度完成していて、
D810が気に入っていて、D810の2台体制にしたいと
前から妄想していたので飛びつきましたが ( ̄▽ ̄)
(3) これから一眼レフを購入予定の方:
カメラ初心者の方で、
いきなりフルサイズから入るのは珍しい!
D850は優秀なカメラですが、物理的に重く、
データサイズも大きいので、
初心者には扱いにくい可能性が高いです。
よくよくご検討ください。
〜最後にまとめです〜
ということでCirculation Cameraなりの
D850レビューをさせていただきました ^^b
かなり疲れましたぁ💦
読んでくださった皆さんも
お疲れ様でした m(_ _)m💦💦
NIKON 100周年記念に発売されたD850は
本当に優秀なカメラだと思います。
特に高感度耐性には自分で書いていて、
本当に驚きました!
それでいて値段も、このスペックにしては
相当抑えられています。
もちろん絶対値として40万円は高額ですが。。。
D850が気になっている方々に、
この記事が参考になったとしたら
大変うれしく感じます (`・ω・´)b
私もせっかく入手した機材なので、
活用できるよう積極的にフィールドに出ます!
そしてCirculation-Cameraにたくさんの作例を並べられるよう
頑張ります ^^b
それでは、今回はこの辺で失礼します。
また宜しくお願いします!