目を大事にしてますか?読書したりLINEしたり。YouTubeを観たりテレビを観たり。見える事が当たり前で、日頃は目に感謝するなんて思いつきもしませんね。
初めましての方も、また来てくださった方も、こんにちは。
前回のブログは3か月で力尽きてしまいまして。
この事件が原因で、もういっぱいいっぱいになっちゃったんです。
お陰さまで、再開して半年が経ちました。
いつも読んでくださってありがとうございます。
そして、先月。
相方のリハビリは打ち止めになりました。
背中の痛みと右肩の痛みは、とれないままです。
なので、後遺障害を申請することになったんですけどね。
この件に関係する運送会社2社が、弁護士を立てました。
私達も弁護士を立て、実況見分調書などを参考に話し合いはこれから。
事故から10か月過ぎていますが、過失割合が決まるまでは、何もお金が入ってきてません。
相方は、時々めまいがあり仕事ができる状況ではなく。
貯金を崩して生活していますが、これも厳しくなってます。
そんな中、長年勤めていた相方の先輩が起業することになり。
営業一筋で好成績を収めていた事を見込んで、声をかけてくれたのです。
体調をみながら、手伝ってくれたらいいからと。
とても有難いお話です。
来月から少しずつ、そのお手伝いをする予定でした。
その日は満月で、ほんのり光ってとても綺麗な月でした。
月のクレーターをみるために相方は双眼鏡を出してきました。
三脚を立て双眼鏡を覗くと
「ん?双眼鏡が汚れてるなぁ」
そう言って、レンズを綺麗に拭いて覗いたのですが
「あれ?おかしいなぁ、汚れが取れないな」
私が代わって覗いたのですが、何も汚れてはいませんでした。
変だな、と言いながら双眼鏡をしまい、とりあえずお風呂に入りました。
それから、寝る頃に
「なんとなく物の周りが黄色く見えるなぁ」というのです。
相方はレーシックをしています。
そのせいかもしれないと、明日の朝イチで受診しようということになりました。
次の朝、黄色だった周りの色は緑っぽくなっていると言っていました。
レーシックは永久保証で、可能なら何度でも調整してくれるのです。
「また、あの焼けたような臭いがするのかぁ、怖いなあ」
そんな事を言いながら、相方は出かけていきました。
私はその後にすぐに、委託業務を請け負っている会社に行きました。
お昼すぎ、相方から電話が入りました。
「原因不明だって」
レーシックの日が決まったという連絡だと思っていたので、返す言葉がありませんでした。
「レーシックは関係ないって、これから大きな病院にいくから紹介状を書いてもらう」
その時すでに、物が少し歪んでいて人の顔もアンバランスに見えていたそうです。
自分の目に何が起こっているのか、相方は不安でたまらなかったと思います。
昨日の夜から悪化していく目の症状に「失明」の文字が浮かんだといいます。
夕方まで、ありとあらゆる検査をしました。
そして
「原田病」
そう告げられました。
自己免疫疾患なんだそうです。
主に20代から40代に女性に多い病気で、こんなに急激になるのは珍しいそうです。
あの事故と無関係かそうでないかは、わからないそうです。
仮にそれが影響していたとしても、もうどうにもなりません。
即、入院になりました。
私は急いで帰宅し、自分のブログを開きました。
この記事が本当に役に立ちました。
このリストをみて、すぐに用意ができました。
相方はその時すでに、暗くて歪んだ世界しか見えなくなっていました。
私の顔も宇宙人のように小さくて細くて、認識できなくなっていました。
いつも夕暮れでウニャウニャと歪んだ世界なのだそうです。
暗い水の中で目を開けたような感じ。
私は入院の手続きを済ませ、着替えやタオルをロッカーに入れ、面会時間が終わるまで病室にいました。
相方はベッドで横になったまま、静かに目を閉じています。
アスペルガー症候群という性質をもって生まれ、対人関係がうまくいかず。
上司の猛烈なパワハラでうつ病になり退職。
パニックになったり自傷行為を繰り返したり。
ようやく、少しずつ元気を取り戻してきたところでした。
相方は今、ステロイドパルス療法というステロイドを大量に全身投与する治療をしています。
これしか、方法は残されていないのです。
副作用からくる血圧の上昇で、いつもと性格が違います。
暑かったり寒かったり、コントロールができなくなっています。
大量の汗をかいたり、寒いといって着こんだり。
興奮している状態が続くので、全く眠れてません。
これも副作用なのだそうです。
LINEで連絡をとることもできません。
文字が読めません。
私に電話をすることもできません。
スマホの数字が読めません。
私がLINEをしても、音だけはなりますが、開くことができません。
音声で送ってみましたが、それを聞きたくてもタップする場所が見えません。
なにもかも、歪んでいるので、何も認識できないのです。
オーディブルを聴いたら?といったのですが、選ぶことができません。
操作ができないのです。
それなのに、全く眠れないのです。
気を紛らわす手段がないのです。
長くて辛い、ひとりの夜と戦っています。
同室の人たちの寝息が羨ましくて、泣けてくるのです。
食事もなんとか自分でやっていますが、色も形も実物とは違って歪んでいるので、掴むことがとても難しく。
そもそも、何を食べているのかがわからないそうです。
闇鍋のようだと言っていました。
本当の事をいうと、私はとても怖いのです。
塗り薬だけでも、怖いと思っているステロイドを大量に投与するのです。
この先、どんな副作用がでるのか、想像もつきません。
性格が変わってしまうのではないか。
落胆してしまわないか。
投げやりになってしまわないか。
この先、再発しないのか。
再発が怖くて、日常生活に支障がでるのではないか。
これから、私はどうやって彼を助けていけばいいのか。
これから、どうやって生計を立てていくか。
相方の前では、
大丈夫だって~心配ないって~
と、ケラケラ笑っています。
私は相方を守ってあげられるような力が欲しい。
彼が安心してゆっくり療養できるくらいの、力が欲しいのです。
読んでくださって、ありがとうございました。
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