不動産業界の業界研究!動向や特徴、気になる年収は?


一人暮らしをしている大学生なら一度は利用したことのある不動産業界。

不動産は私たちの生活に必要不可欠な存在ですが、

「具体的にどんな業界かはイメージしづらい」という就活生も多いのではないでしょうか?

あまり知らない学生も多いかもしれませんが、じつは不動産業界は今とても伸びている業界なんです。

今日はそんな「あまり知られていないけれど成長業界」である不動産業界についてまとめてみました。

 

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不動産業界とは?

「不動産業界」といえばどんなイメージを持っていますか?

一般的に土地や建物のイメージが強いと思いますが、実際には不動産業界内にも様々な種類の会社が存在します。

商業施設、ビル、マンション、リゾート施設などの開発を手掛けるデベロッパー(開発業者)

注文住宅や建設住宅を手掛けるハウスメーカー

物件の売買・賃貸を仲介する不動産仲介業者

マンションや一戸建ての販売を手がける住宅販売会社

不動産物件を管理する管理会社

不動産業界は一般的に、「建てる」「販売する」「貸す」「管理する」の4つに分けることが出来ます。

ハウスメーカーが建てた建物をデベロッパーや販売会社、不動産仲介会社が賃貸し、

消費者の手に渡った不動産を管理会社が管理するというのが大きな流れです。

不動産会社といえば貸しているイメージが強いかもしれませんが、

不動産に関わるすべての工程を担っているということが分かりましたね。

 

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不動産業界の動向

冒頭で「不動産業界は成長業界である」とお伝えしました。

業界動向serach.comさんのデータによると、

業界規模は12兆3387億円、昨年に比べ7.0%の成長率を記録しています。

不動産業界は平成24年から業績を伸ばし、業界規模、伸び率ともに様々な業界の中で上位にいます。

この時期はちょうど政権交代が行われ、アベノミクスが始まった時です。

日本の経済全体が上向きになったことで住宅・マンションの売れ行きが好調になったこと、

また東京都心部のオフィスビル賃貸が好調になったと言われています。

更に東京オリンピックが控えていることからも、2020年まで不動産業界は成長し続けると考えられているようです。

 

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不動産業界の売上ランキング

これだけ業界規模も成長率も順調な不動産業界ですが、「具体的な企業名は分からない・・・・」なんて学生も多いのではないでしょうか?

ここでは業界動向Serch.comさんの情報を元に、不動産業界の売上ランキングを紹介します。

皆さんが知っている企業もあるのではないでしょうか?

 

  • 第10位 東京建物  2600億円
  • 第9位 大京 3348億円
  • 第8位 レオパレス21 5114億円
  • 第7位 野村不動産HD  5,695億円
  • 第6位 大東建託 7,748億円
  • 第5位 東急不動産HD 8154億円
  • 第4位  住友不動産 8549億円
  • 第3位 三菱地所 1兆0049億円
  • 第2位 飯田グループHD 1兆1360億円
  • 第1位  三井不動産 1兆5679億円

 

意外に大学生が知っている企業も多かったのではないでしょうか?

上位に輝いた三井不動産・三菱地所・住友不動産は就活生もご存じの通り、財閥系と呼ばれる企業です。

業界1位の三井不動産は個人から企業まで幅広い顧客を持つ最大大手です。

霞が関ビルディングやディズニーランドの開発を担っています。

三菱地所はCMで見たことがある!という学生が多いのではないでしょうか?

最近では高層ビルの建て替えなど、都市再生事業に取り組んでいるようです。

また、アウトレットモール等の開発・運営なども行っています。

住友不動産は、地域密集型のビジネススタイルが特徴だと言われています。

他2つの財閥企業に比べ事業の規模は小さいかもれませんが、消費者のニーズに合う事業展開を目標としています。

2位の飯田グループHDはあまり聞いたことがない人もいるかもしれませんが、

木工加工事業や金融・保険事業、リゾート事業なども行っている大企業です。

その他にも鉄道系の不動産会社である東急不動産ホールディング、

デベロッパーとして有名な野村不動産ホールディング、

「恋するレオパレス」で有名なレオパレス21など、

意外にも有名企業が多いのが不動産業界のようです。

またランキング上位の企業は、不動産業務の中でも一つに絞ることなく、

多くの業務を手掛けているという特徴があります。

 

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不動産業界の特徴

不動産業界が成長業界であり、大企業がたくさんあることは分かってもらえたでしょうか?

ここからはさらによく不動産業界を知ってもらうために、マイナスな面も含めて不動産業界の特徴を紹介したいと思います。

  • 景気に左右されやすい

現在は成長業界として評価されている不動産業界。

しかし平成24年前は金融危機などの影響で大きく業績を落としたこともあるのが事実。

景気が下がると不動産の相場も下がってしまうという面もあり、景気に左右されやすい業界と言われています。

また「投資」としての価値も持つ不動産。

中国を初めとした海外から日本の不動産に投資をする、というビジネスも成り立っています。

不動産投資という一面も考えると、為替の変動などが大きく関わってくることも予想されます。

  • やりがいがある

どの業界にも「やりがい」はあると思いますが、不動産業界のやりがいは格別。

「地図に残る仕事」として誇りを持つと同時に、

不動産という、消費者にとって一生に一度の大きな買い物に寄り添えるという点で

「やりがい」を感じられると同時に、「使命感」を持って働いている人が多い業界のようです。

  • 忙しい時期が集中する

不動産業界は時期によって忙しさが大きく異なるという特徴があります。

一般的に2月や3月が繁忙期のようですが、その時期は残業も増えると言われています。

また、基本的に土日仕事になるため、人付き合いが疎遠になってしまうという一面があるようです。

 

業績の順調な不動産業界ですが、休みが土日ではなくなったり、景気に左右されやすかったり、とマイナスな面もあるようです。

しかし、人の一生の買い物に「やりがい」と「誇り」を持って働く人が多いのが不動産業界のようですね。

 

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不動産業界の年収ランキング

フリー写真 外国の一軒家の風景

忙しい時期はとことん忙しい不動産業界。

「年収はどのくらいになるんだろう?」と疑問に思う就活生も多いはず。

2017年3月の有価証券報告書を元に売上上位5社までの企業年収ランキングを作ってみましたので、チェックしてみてください。

 

5位  住友不動産 643万円
(連続勤続年数7.0年 平均年齢42.56歳)

4位 飯田グループHD 896万円
(連続勤続年数1.9年 平均年齢41.8歳)

3位 三菱地所 1163万円
(連続勤続年数17.1年 平均年齢40.9歳)

2位 東急不動産HD 1178万円
(連続勤続年数 20.5年 平均年齢45.3歳)

1位  三井物産 1213万円
(連続勤続年数18.11年 平均年齢42.4歳)

 

業績でも1位の三井物産が年収面でも1位に輝きました。

注目したいのは年収や連続勤続年数の違いですね。

1位の三井物産と5位の住友不動産はどちらも大手企業ですが、年収に大きな開きがあります。

また東急不動産HDの連続勤続年数と、住友不動産や飯田グループHDの連続勤続年数にも開きがありますね。

この結果からみると、売上の大きい企業の年収が必ずしも高いわけではないということがお分かり頂けたでしょうか?

企業に興味を持った時は、有価証券報告書などを参考に年収を確認することが大事ですね。

 

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不動産業界の今後

「成長業界ではあるけれど、景気に左右されるなんて・・・」と不安に思う就活生はいませんか?

業務内容や年収も大事ですが、長く働きたい人にとって、「将来性」は大事ですよね。

ここでは不動産業界が今後向き合っていく課題についてまとめました。

  • 人口の減少

大学生の皆さんもご存じの通り、日本の人口は減少傾向にあります。

人口が減少すれば必要になる建物も減ってしまいますよね。

今後そういった物理的な理由で、不動産業界は衰退するのではないか、と考えられています。

  • グローバル化への移行

日本で人口減少が進めば、衰退をたどる不動産業界。

業績を下げないためにも不動産業界には「グローバル化」が求められています。

不動産大手企業は、先を見据えた米国やアジアの成長国でのビジネスに乗り出しています。

  • ニーズの変化に対応する

人口減少や社会変化に合わせて、不動産へのニーズも変化します。

昔は家族みんなで同じ家に住むことが主流でしたが、時代とともに一人で暮らすひとが増えてきました。

また一人暮らしの増加に合わせて、安全面への心配が大きくなっています。

不動産業界は今後こうした変化していくニーズに合わせた不動産の提供が求められていると言えますね。

 

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最後に

不動産業界の業界研究、いかがでしたでしょうか?

業績規模も大きく、成長業界であるという不動産業界。

一方で、景気に左右されやすいことや、人口減少に合わせて衰退していくのではないかという不安があることを紹介しました。

また、基本的に土日働きということや、時期によっては大忙しなことも不動産業界の大きな特徴です。

しかしながら、お客様の「一生に一回の買い物」に寄り添える、という「やりがい」を大事にしている印象がありました。

業界研究ではプラスの面とマイナスの面、両方をしっかり調べることが重要ですね。

 

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