投資する目的は当然利益を得る為であり、その利益が得られる仕組みがわからない事には投資を開始することはできないと思います。
また、リスクがどの程度あるのかを理解し、投資信託を始めてみましょう。
投資信託で得られる利益は2つ
投資信託で得られる利益は値上がり益(キャピタルゲイン)と分配金(インカムゲイン)の2つです。
どのように利益が発生するのかを知りましょう。
値上がり益(キャピタルゲイン)
値上がり益は投資信託を買った価格より高く売ることで得た利益のことです。
例えば、基準価格が1万円のときに1万円分の投資信託を購入し、1万1000円に上がって時に売れば差額の1000円が値上がり益となります。
分配金(インカムゲイン)
もう一つは投資信託の運用先が順調に利益が出た際に、定期的に支払われる分配金です。
分配金は預金なら利息、株式なら配当と同様に、元本とは別に支払われるお金で投資信託を売り買いせず持ち続けることで得られる利益です。しかし、預金の利息とは異なり一定の金額が支払われるわけでなく変動します。
普通分配金と元本払戻金(特別分配金)の違い
収益分配金には税金がかかる「普通分配金」と、税金がかからない「元本払戻金(特別分配金)」があります。
- 普通分配金
分配金が支払われた際、分配落ち後の基準価額が個別元本と同額または上回る場合をいい、全額が所得税、住民税の対象となります。
- 元本払戻金(特別分配金) 分配金が支払われた際、分配落ち後の基準価額が個別元本を下回る部分に相当する金額をいい(残余の部分は普通分配金)、非課税となります。
普通分配金は運用の収益から払いだされるのに対し、特別分配金は元本を削っての一部払い出しになります。
リスクとうまく付き合う
投資などには「リスク」が伴う、ということは必ず耳にすると思います。
しかし、 語源はラテン語で『risicare』、「勇気をもって試みる」ことを意味します。投資の世界でもリスクは単純に「危険」や「損をする」という意味合いではありません。
将来自分の想像以上に損失をこうむる「ダウンサイドリスク(Downside Risk)」、予想通りの利益が得られたり、予想を超える利益が得られる「アップサイドリスク(Upside risk)」と定まっていない状態を表します。
つまり大損することもリスク、予想以上に大勝ちすることもリスクといえます。
リターンを得るためには不可欠で相対する存在ということを理解することが必要です。長期かつ、分散投資でできる限りリスク回避をした運用で上手くリスクと付き合うようにしましょう。
リスク・リターンの関係
投資の世界ではリスクは「価格変動の大きさ(ブレ)」を意味し、リスクの大きさは「標準偏差」という数値で表されます。数値が大きいほど価格変動が大きく、小さいほど価格変動が小さいことを示しています。
投資信託は低リスクの割に、ある程度大きなリターンが見込める金融商品となっている。
他の金融商品の中に低リスクに入るものがあるが、リターンも低い。FXや先物取引などはイメージ通りハイリスク・ハイリターンとなっている。