メキシコ地震 死者230人に 徹夜の救出活動続く

メキシコ地震 死者230人に 徹夜の救出活動続く
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メキシコ中部でマグニチュード7.1の地震が起きてから30時間余りがたち、これまでに死亡が確認された人は230人に上っています。現地では今も多くの人ががれきの下に取り残されていると見られ、夜を徹しての救出活動が続いています。
メキシコ中部で、現地時間の19日午後1時すぎ、日本時間の20日未明にマグニチュード7.1の地震が発生してから30時間余りがたちました。

メキシコ政府によりますと首都メキシコシティーで新たに7人の死亡が確認され、この地震で亡くなった人はこれまでに230人に上っています。

この地震でメキシコシティーを中心に各地で建物が倒壊し、今も多くの人ががれきの下に取り残されていると見られています。

地元のメディアによりますと、このうちメキシコシティー郊外にある倒壊した小学校では12歳の女の子ががれきの下に閉じ込められているのが見つかり、警察や軍などが夜を徹して救出活動を続けています。
現場では救助隊が木材で支えを作りながらがれきの撤去を行ったり、水を飲めるようホースを女の子のところまで伸ばしたりして、慎重に救出活動を行っているということです。

一方、首都メキシコシティーにある日本大使館によりますと、これまでに日本人が被害にあったという情報は入っていないということです。

自宅に戻れない人たちは今

多くの建物が倒壊したり損壊したメキシコシティーでは、自宅に帰ることができない人たちが臨時の避難所で夜を過ごしています。避難所の1つになっている市中心部のクアウテモク地区の庁舎では、多くのボランティアがかけつけ、住民から寄せられた食料品などの支援物資を運び込んだり整理したりしていました。

地区の担当者によりますと、19日から20日の朝にかけて、100人が避難所で一夜を過ごし、21日は250人が寝泊まりできるようにマットなどを準備しているということですが、これから住宅の損壊の度合いを調査しなければならないため、避難が長引く可能性があるということです。

妹家族とともに2歳の娘を連れて避難しているというマルガリータ・ロペスさん(26)は、「自宅のアパートの壁にひびが入り、検査が済むまで避難しなければならず、帰ることができるかどうかもわかりません。娘は屋根が落ちてくるのではないかと怖がっていて不安です」と話していました。

また夫と一緒に避難してきたアリシア・グテーレスさん(68)は、「地震で家具や家も壊れ、自宅の鍵を開けてあるため、財産を失うのではないか心配です。また大きな地震が来ないかと、怖さも感じます」と話していました。

警視庁と消防庁隊員を現地に派遣

メキシコ中部で起きたマグニチュード7.1の地震で、被害が広がっていることから、現地の救助活動を支援するため、警視庁や東京消防庁の隊員70人余りが国際緊急援助隊の一員として派遣されることになり、21日午前、成田空港へ向かいました。
16人の隊員を派遣する警視庁では21日朝、出発式が行われ、下田隆文警備部長が「救助活動は時間との戦いだ。一致団結し、メキシコ国民の期待に応えてほしい」と隊員を激励しました。

警視庁によりますと、現地には警察犬4頭も派遣され、行方不明者の捜索活動にあたるということです。

また、6人の隊員を派遣する東京消防庁では、村上研一消防総監から代表の木下修消防司令長に旗が手渡されたあと、隊員たちがバスに乗り込み、職員に見送られながら成田空港へ向かいました。

隊員たちは21日午後、メキシコに向けて成田空港を出発する予定です。

メキシコ地震 死者230人に 徹夜の救出活動続く

メキシコ中部でマグニチュード7.1の地震が起きてから30時間余りがたち、これまでに死亡が確認された人は230人に上っています。現地では今も多くの人ががれきの下に取り残されていると見られ、夜を徹しての救出活動が続いています。

メキシコ中部で、現地時間の19日午後1時すぎ、日本時間の20日未明にマグニチュード7.1の地震が発生してから30時間余りがたちました。

メキシコ政府によりますと首都メキシコシティーで新たに7人の死亡が確認され、この地震で亡くなった人はこれまでに230人に上っています。

この地震でメキシコシティーを中心に各地で建物が倒壊し、今も多くの人ががれきの下に取り残されていると見られています。

地元のメディアによりますと、このうちメキシコシティー郊外にある倒壊した小学校では12歳の女の子ががれきの下に閉じ込められているのが見つかり、警察や軍などが夜を徹して救出活動を続けています。
現場では救助隊が木材で支えを作りながらがれきの撤去を行ったり、水を飲めるようホースを女の子のところまで伸ばしたりして、慎重に救出活動を行っているということです。

一方、首都メキシコシティーにある日本大使館によりますと、これまでに日本人が被害にあったという情報は入っていないということです。

自宅に戻れない人たちは今

多くの建物が倒壊したり損壊したメキシコシティーでは、自宅に帰ることができない人たちが臨時の避難所で夜を過ごしています。避難所の1つになっている市中心部のクアウテモク地区の庁舎では、多くのボランティアがかけつけ、住民から寄せられた食料品などの支援物資を運び込んだり整理したりしていました。

地区の担当者によりますと、19日から20日の朝にかけて、100人が避難所で一夜を過ごし、21日は250人が寝泊まりできるようにマットなどを準備しているということですが、これから住宅の損壊の度合いを調査しなければならないため、避難が長引く可能性があるということです。

妹家族とともに2歳の娘を連れて避難しているというマルガリータ・ロペスさん(26)は、「自宅のアパートの壁にひびが入り、検査が済むまで避難しなければならず、帰ることができるかどうかもわかりません。娘は屋根が落ちてくるのではないかと怖がっていて不安です」と話していました。

また夫と一緒に避難してきたアリシア・グテーレスさん(68)は、「地震で家具や家も壊れ、自宅の鍵を開けてあるため、財産を失うのではないか心配です。また大きな地震が来ないかと、怖さも感じます」と話していました。

警視庁と消防庁隊員を現地に派遣

警視庁と消防庁隊員を現地に派遣
メキシコ中部で起きたマグニチュード7.1の地震で、被害が広がっていることから、現地の救助活動を支援するため、警視庁や東京消防庁の隊員70人余りが国際緊急援助隊の一員として派遣されることになり、21日午前、成田空港へ向かいました。
16人の隊員を派遣する警視庁では21日朝、出発式が行われ、下田隆文警備部長が「救助活動は時間との戦いだ。一致団結し、メキシコ国民の期待に応えてほしい」と隊員を激励しました。

警視庁によりますと、現地には警察犬4頭も派遣され、行方不明者の捜索活動にあたるということです。

また、6人の隊員を派遣する東京消防庁では、村上研一消防総監から代表の木下修消防司令長に旗が手渡されたあと、隊員たちがバスに乗り込み、職員に見送られながら成田空港へ向かいました。

隊員たちは21日午後、メキシコに向けて成田空港を出発する予定です。