マクラーレンは、このマシンを「2030年よりも先」を想定してデザインしたとしています。そのシルエットは既存のマクラーレン・カーの香りを若干漂わせつつコクピット周辺からシャークフィンへと連なるあたりはLMPマシンに寄せた雰囲気。そこからリアタイヤへとつながるカウリングはその下に置かれる大きなエアインテークのせいか、ふと現行版のフォードGTを思い出させる仕上げになっています。
しかしクローズアップして各部を見てみると、フロントの大胆な開口やリアへのエアの導き方にはフォーミュラ的な発想が取り入れられているようにも思われます。マクラーレンは、このマシンのディテールやラインの1本1本が目的をもってデザインされていると説明します。
エンジンを製造するのはもちろんホ...、なんとマクラーレンの内製。マクラーレンF1チームは、来年からルノーPUの供給を受けると発表したあとで「数年後には自前でエンジンを作るかも」などと発言しています。ならばUltimate VGTにも、それは画期的なV8エンジンを積むのだろうと期待せずにはいられません。
ただ、奇抜すぎる搭乗姿勢にもかかわらず、このマシンの外観が普通に格好良いのはマクラーレンのデザイン能力の高さを証明しているところです。