iOS11から、写真や動画に新しいフォーマットHEIF/HEVCという企画が採用され、設定から選択ができるようになりました。
これ、発表当初は「ふーん」くらいのイメージだったんですが、実際に使ってみるとめちゃ良いのです。
基本的にHEIFとかHEVCの良さは「同じレベルの画質なのに半分くらいの容量」というところなんですが、それ以上に何がすごいって「ライブフォトにしても容量がほぼ変わらない」
写真容量の比較
とりあえずすごいのは、HEIFの容量の小ささ。
表にしてみるとこんな感じになります。
JPG | JPG+Live Photos | HEIF | HEIF+Live Photos | |
---|---|---|---|---|
容量 | 2.4MB | 2.4+2.6MB | 1.1MB | 1.2MB |
ここで注目すべきは、HEIFのサイズが小さいことに加えて、ライブフォトをオンにしても容量がほとんど増えていない、ということ。
ライブフォトをオンにした場合でもJPEGのみでの保存よりも容量が小さいどころか、HEIFを使ってればもはやライブフォトを使ったサイズの違いは誤差といってもいいレベル。(上記表はあくまでも1例なので、状況次第でサイズは変わる)
また、HEIFファイルは、バースト写真やライブフォトなど複数のファイルが存在するものも「1つのファイルとして扱える」という特徴があります。
過去のLive Photos写真をLightroomで管理しようとすると、写真ファイルと3秒の動画ファイルという2つのファイルが存在してて、これがとにかくまぁクソ鬱陶しい感じだったんですが、そういう悩みも解決することが期待できます。
LightroomでLive Photosを読み込むと写真が見えない時の対策 | ごりゅご.com
まぁ、今現在はLightroomがHEIFを扱えないので、管理云々以前のところでiPhoneアプリから同期する(JPGになる)とか色々工夫する必要が出てくるんですが、そこはそこで、また別で考えるとして保留。
Live Photosで残したものは使い道が増える
また、Live Photosで撮った写真は「ループ」「バウンス」っていうGIFアニメみたいなものを作って遊べる他にも、後付けで「長時間露光」扱いにして、暗いところでの写真を明るく見せる、なんてこともできるようになってます。
他にも(最近使ってなくて気がついてなかったんだけど)Live Photosで記録したものは「キー写真」というものを後から設定し直すことで、シャッター押した瞬間に横を向いたりしてしまった写真も前後のフレームから「いい写真」を選択し直すことができるようになってます。
例えばLive Photosで撮った上記画像、見事に子供が横向いちゃってて残念なんですが、編集画面から「キー写真」というやつを入れ替えてやれば、サクッと見栄え良い写真に取り替えることができます。
もちろん動画からの切り出しなので、通常の写真よりも画質は劣るんですが、違いはある程度ズームしなければわからない程度。
通常サイズの写真を並べる限りでは、まぁほとんど同じくらいと言えるのではないかと思います。
ある程度引き延ばしたり、編集したりする場合には気になるレベルなんですが、サムネイルがザーッと並ぶ場面で「いいシーンが選べる」というのは結構いい感じの変化ではないかと思うし、これができるならやっぱり「とりあえずLive Photosで撮っとけ」になるのではないかと。
新しい規格すぎるので、細かい問題は色々あるんですが、基本的には外部に送信するときにはJPGに変換してくれるみたいで「同じように扱える」みたいだし、使ってみて損はないかと思います。