◆研究成果・研究環境の変化
受賞1年目に、日本地方自治学会で論文発表を行うことができました。この学会で、研究分野の権威ある先生から激励のコメントを頂き、研究者として少し認められたという自信がつきました。
2年目には、愛知大学地域政策部の准教授に就任いたしました。就任1年目は、慣れない教務が多く、研究との両立が難しかったため、これからは、より研究に邁進したいと思っています。そして、学生の教育にも力を入れてより良い社会形成に役立ちたいと思っています。
◆育児環境の変化、気づき、感想、印象的なエピソード
受賞2年目に愛知県豊橋市に単身赴任となりました。子どもを連れてくることも考えましたが、私自身が慣れない新天地であり、子どもにまで新しい環境を強いることを避け、単身赴任を選びました。最初はまだ4歳なのに寂しい思いをさせるのではないかと心配しましたが、今のところ、私の仕事と自分の仕事をちゃんと考えてくれている様子です。
「ママの仕事は学校で学生を教えること」と、単身赴任を理解させるため、私が言った言葉ですが、近頃は子どもから、「僕の仕事は保育園でいっぱい遊ぶこと」「お互いに頑張ろうね。」と言われることが多くなった気がします。ともに子育てをしてくれる夫がいるからこそ、可能な家族のあり方だと思っています。
◆女性研究者の環境改善
研究者が参加する学会やシンポジウムなどの多くは週末に行われることが多いです。しかし、週末、とくに日曜日に子どもを預かってくれる保育園はほとんどありません。研究者に限らず、女性が活躍する社会を作るため、保育制度のあり方を考えることが喫緊の課題であると感じます。
最近の若者は消極的だとか、やる気がないとか、否定的な言葉を聞くことが多いですが、大学に赴任し、学生たちに接することで、悩みながらも奮闘し、情熱を持っている学生が多いことに気づかされます。これからの若者たちが、明るい未来をつくるための努力をしてくれると信じてやまない日々です。
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