竜、終戦　５年連続Ｂクラス確定

　竜の５年連続Ｂクラスが決まった。中日は２０日のヤクルト戦（神宮）に６－１で快勝。打線は京田陽太内野手（２３）ら若手が躍動し、先発した大野雄大投手（２８）も好投して４連勝を飾ったが、同日に巨人が勝ったためクライマックスシリーズ（ＣＳ）進出の可能性が消えた。今季も低迷からの脱出はならなかったが、森繁和監督（６２）を筆頭に、チームは残り試合で来季へつながる希望の光を必ず見つけ出す。

　先発が踏ん張り、攻撃陣が援護する。神宮で投打が噛み合い、今季最多に並ぶ４連勝。勝ち名乗りを上げても、ＣＳへの扉は完全に閉ざされた。黄金時代も今は昔。球団ワーストをさらに塗り替え、５年連続Ｂクラスが確定した。

　この結果を受け入れる心の準備はできていた。「とっくにそう思っていた」。森監督は表情を変えることなく、淡々とコメントした。球宴後、上位との差は開く一方。ポツンと５位を独走する状態が続いた。

　シーズン前から苦闘は覚悟の上だった。昨季は最下位。昨秋、正式に監督に就任し、初めての春季キャンプを控えた時期にも口にしたのは未来だった。「オレが監督になった以上、考えるのは５年後、１０年後。最悪、負けたとしても、何かが変わり、来年につながること」

　しかし、目の前にある戦いから逃げることもできない。開幕ダッシュに失敗。ゴールデンウイークにも６連敗。７月７日に借金３まで持ち直したところを今季の頂点として、再び降下した。最多借金は１９。ＣＳ争いからは大きく離された。