ソフトバンクユーザーの皆様は、長期継続特典というものをご存知でしょうか?
現在、2年以上ソフトバンクを利用していて、かつ2016年8月11日以降に更新月を迎えているユーザーは、Yahoo!ショッピングもしくはLOHACOで使える500円分のTポイント、もしくは携帯料金から200円の値引きの特典が得られます。また、2年毎に500ポイントとは別に3,000ポイントが付与されます。
正直、あまり評判の良いものかどうかは疑問ですが、家族でソフトバンクにまとめていると、中々馬鹿にできない特典です。家族4人がソフトバンクのスマホユーザーなら、毎月2,000円分yahooショッピングで買い物ができますし、2年毎の3,000円分のTポイントも合計12,000ポイントとなります。Yahoo!ショッピングを個人的に評価すると、配送までの日数が長い場合がありますが、品揃えはとても優秀です。日用品に交換しても良いですし、普段は頼まないような地域の名産品やワングレード上の野菜やお肉など、様々な用途で使えます。
しかし、長期継続特典は2017年12月1日よりより改悪が入ります。その告知をこのタイミングで入れてくるあたり、日本の政治とマスコミの常套手段によく似ている気がするのは僕だけでしょうか。
長期継続特典の改定で私がガッカリした理由
この改悪でがっかりした理由を説明します。2017年12月1日より長期継続特典の改悪内容がこちらとなります。
特典1:毎月の特典(①②のいずれかを選択)
①利用期間に応じて、利用料金1,000円ごとにTポイントをプレゼント(有効期限付き)
- 3年目~:20ポイント
- 5年目~:40ポイント
- 7年目~:60ポイント
- 11年目~:80ポイント
- 15年目~:100ポイント
②利用期間に応じた割引率を利用料金にかけた金額で通信料金を割引
- 3年目~:1%
- 5年目~:2%
- 7年目~:3%
- 11年目~:4%
- 15年目~:5%
特典2:契約更新時の特典
初回の契約更新期間の1カ月目に3,000円分、2回目以降の契約更新期間の1カ月目に1,000円分のTポイントをプレゼントします。
ユーザーの還元率が減っている
まず、「特典1」についてですが、現在のように500ポイント無条件にもらえるわけではなく、利用料金と契約期間に応じてポイントが変わります。
例えば、家族4人でスマホ(8,000円/台)とします。
ご主人の利用期間は5年以上ソフトバンクのiPhoneを毎月8,000円程度で運用しているとします。この場合、5年目以降なので、1,000円ごとに40ポイント入る訳ですね。そうなると毎月もらえるポイントは320ポイントとなります。
割と使っているほうだと思っていても、以前より還元されるポイントは下がってしまいました・・・。そして、自分以外の家族3人の利用期間が3年目以降だとすると、さらに下がり、1台当たり160ポイントとなります。今まで家族4人で2,000ポイントは還元されていたのが、800ポイントとなります。毎月800ポイントだと、買えるものも大幅に変わってきます。
さらに、この改訂だと2年毎のTポイントも次回からは12,000ポイントではなく4,000ポイントにDOWNです。家族4台分を合わせてこれですから、TポイントのYahoo!IDを揃えていない人や家族でまとめていない人なら、恩恵はほとんど感じないのではないでしょうか?
毎月500ポイント以上貰うためには高額利用者か長期利用者のみ
Please pay this amount / miguelb
ここで、毎月500ポイント以上もらえる状況をシミュレーションをしていきます。
3年目ユーザー、例えばソフトバンクにMNPして2年経ったけれど、2年目以降もソフトバンクを続けている人ですね。1,000円毎に20ポイントなので、500ポイントもらえるのは毎月25,000円以上(1台でですよ!)払っている超ヘビーユーザーです。いちいち解説もどうかと思いますが、ポイントの損失よりも毎月25,000円以上払っているなら料金見直しを検討すべきだと思います。
5年目ユーザーなら13,000円以上、7年目ユーザーなら9,000円以上お金を払っているユーザーでようやく改定前よりお得になります。携帯料金に9,000円以上払っているユーザーは意外と多いと思っていますが、7年以上ソフトバンクを使い続けているとなると、そんなに多くないと思います。
ドコモならともかくソフトバンクですからね。ちなみに3年目、5年目、7年目と続きますが、その次は9年目ではなく11年目からポイントが変わります。ソフトバンクも何か色々と考えたのかもしれませんが、その何かを想像するとがっかりします。7年以上使っていてくれている長期ユーザーこそ大事にしたらいいんじゃないですかね?
僕の知り合いにソフトバンクユーザーが、「格安SIMに乗り換えするのと、ソフトバンクで機種変更するのとどちらがいいのか?」と聞かれたときに、ソフトバンクでの機種変更を進めてしまったのです。その根拠の1つとして挙げたのが、長期継続特典やスーパーフライデーのようなソフトバンクユーザー優遇施策です。そんなに携帯に詳しくないのであれば、格安ではなくキャリア契約の安心感を買うのもありだと私は思っています。
しかし、家族でYahoo!IDを共有してネットショッピングを毎月行えるという知り合いの楽しみは大幅に奪われてしまいました。
2年契約とは何なのか
November 9th / slightly everything
長期継続割引について思う点の1つとして、長期ユーザーが優遇されるという点があります。しかし、今回の改定は「長期継続割引」を作り出して1年で行われています。1年で改悪するような長期継続特典で、15年以上のポイントを提示されても・・・ユーザーはソフトバンクを利用しようと思うんでしょうかね。
「簡単に改悪できるユーザー特典であれば、結局長期ユーザーは優遇されない」
これは正しいと思います。ソフトバンク側の都合でいつでも改悪できる長期特典であれば、今後も改悪され続ける可能性もあるわけですから。また、長期継続特典で解約や転出を思いとどまった人からすれば、なおさら納得がいかないのではないかと思います。一応、すでに長期継続特典に申込み済みの場合には、500ポイントの特典で継続できるようですが。
なお、2017年11月末時点で長期継続特典に申し込み済みのお客さまは、12月1日以降も改定前の特典が適用されます。ただし「データ定額 50GB」に加入した場合、長期継続特典のお申し込み時期にかかわらず12月1日以降は改定後の特典が自動的に適用されます。
ただし、50GBプランに加入すると改悪されたほうの特典に変更となります。家族の携帯がもうすぐ長期継続特典が適用されるから解約をやめたという人もいると思うのですが、それでも解約したら違約金を払わなくてはならないでしょう。
おかしいかなと思うのですが、残念ながら長期継続特典の改悪を理由に解除料免除での解約は難しいと思います。2年縛りの根拠は「2年の契約を条件に基本料を割り引く」ものであって、その基本料が上がるわけではないからです。2年契約の特典の基本料値引という恩恵はしっかりともらっている状態なので、長期継続特典の改悪があっても、解約に違約金は発生します。
だからこそソフトバンクには、長期ユーザーをないがしろにしない姿勢を貫いてほしいと思います。