『吠える密林』 南洋一郎 著
日本児童文学大系 29 ほるぷ出版より
主人公が、アフリカ、マレーシア、ボルネオ島などで、その昔猛獣たちと戦った武勇伝が生き生きと描かれています。むやみに猛獣狩りをしていいものか、という意見もあるようですが、まず、ひとつの冒険物語として読んでみれば、今の時代にあまりない、心に燃え上がるものが何かしらあるでしょう。その迫力を想像することも、大きくこころが成長する種になることと思います。
次々に現れる危険な猛獣たちも見ものであり、それらにどのような知恵で立ち向かうのか、息をのむような場面の連続です。
人食いワニの強襲、オラウータンの生け捕り、大ダコとの死闘、老象の神秘・・などなど、とにかく面白いです。
我が家では、幼稚園時代から、文章をかみくだいて夜、読み聞かせしてやり、小学校高学年まで、楽しく聞いてくれました。
この本には、他に江戸川乱歩の『黄金豹』という推理小説も載っており、これもあわせて、読んでやりました。子供たちは、興奮と、少しの怖さと、面白さに魅了されていたようです。
男の子向けではありますが、女の子も低学年くらいだと、おすすめではあります。
どうぞ一度読んであげてみて下さい。
http://www.iiclo.or.jp/100books/1868/htm/frame069.htm
追記・・同じく動物ものになりますが、『片耳の大シカ』シリーズ 椋鳩十 著
も超おすすめです。こちらは、男子女子ともに、読めると思います。
いろいろな動物の物語に引き込まれます。
今週のお題「読書の秋」