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政局 週刊現代

現職議員が選んだ「最強の内閣」を発表します

忖度は一切ありません!

民進・玉木は「二階官房長官」

現役国会議員28名に取材し、現段階で最もふさわしいと思われる閣僚候補を答えてもらった。

その得票数を集計し、派閥領袖への忖度を抜きにした本音ベースで、最強の内閣の「組閣」を行った。回答者は与野党を問わない衆参の現役議員。閣僚・党要職の経験者や重鎮も数多く含まれる。

安倍晋三の後の総理には、自民なら岸田・石破が、民進なら前原・枝野らの名前が挙がる。

「数少ない角栄イズムを持ち、世界に対してノーと言える人は小沢しかいない」(民進・衆)と小沢一郎を推す議員もいる。

もっとも得票数の多かった「岸田文雄総理」を前提として組閣を進めよう。

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官房長官には河野太郎(麻生派)を任命する。

「河野さんは発信力があるし、規制改革ができる」(石破派・平将明・衆)

「どんな抵抗があろうとも、自分がやろうと思ったことは徹底的に断行できる。党の行革推進本部長もやっているし、役人に平然とものが言えるんだ」(細田派・衆)

ちなみに玉木雄一郎(民進・衆)の回答は「前原総理、二階官房長官」の組み合わせだった。

「二階氏は各界に睨みが利くので、政権安定に最適だ」(玉木)

財務大臣に移ろう。麻生太郎の安定感も捨てがたいが、「官邸主導で財務をやるより、党を巻き込んで財政政策をやっていくべき」(岸田派・衆)との観点から、自民党税調最高顧問の野田毅(石原派)が入閣する。

 

総務大臣は民間登用だ。今井雅人(民進・衆)のように「地方分権の旗手として最適。実行力と圧倒的な発信力で推進する」として元大阪府知事の橋下徹を推す声も多い。

橋下との一騎打ちとなったのが、民主党政権時に総務大臣を務めた片山善博。

「自治省出身で、大臣秘書官から固定資産税課長まで、自治のあらゆる現場を経験。役人よりも知識が豊富だ」(二階派・衆)

バランスを考え、片山を再登用することにした。

法務大臣には、谷垣禎一(谷垣G)の入閣が衆目の一致するところだ。

「法相を務めたときは法務省の役人にもっとも信頼されていた。元弁護士、頭脳明晰の天才なのに、あえて役人の前で見せなかった」(自民無派閥・衆)

外務大臣には将来の総理候補を登用したい。

「福田達夫(細田派)は、福田赳夫を祖父に、康夫を父に持つサラブレッドであり、国際的人脈もある。目先のことにとらわれない大局的な視点を持っている」(額賀派・衆)