最終更新日:2017年9月21日
不動産一括査定サイト「イエウール」について知りたい方へ
不動産売却を検討している人なら一度は使うことになる不動産一括査定サイト。
さまざまなサイトがある中で「イエウール」に目を付けた人も少なくないでしょう。
以下のような考えを持ったことはありませんか?
・イエウールは大丈夫なの?危険じゃない?
・イエウールの最大の特徴は何?強みと弱みは何?
・イエウールはどんな人に向いている?向いていない人は誰?
・不動産一括査定サイトは「イエウール」以外にもたくさんあるけど、結局どれがいいの?
イエウールを申し込む前に上に書いたような疑問を持つ人がたくさんいます。
結論から言うと「イエウール」は不動産一括査定の中で一番不動産会社を比較できます。
不動産の業界人がよく見ている住宅朗報Webによると、イエウールと提携している不動産会社は1,500社となっており、少しイエウール本体サイトに書かれている社数異なりますが、最大規模です。
結論を伝えるとイエウールは多くの不動産会社を比較できるため
・あなたの不動産に強い不動産会社が見つけられやすい
・田舎でも不動産会社を見つけられやすい
・一番高く不動産を売れる可能性が高い
ということです。
良いことばかりかというとそうではありません。デメリットももちろんあります。
ただし、筆者の見解としては「イエウールはとてもオススメ」できます。
さっそくイエウールの公式サイトを見てみる
https://ieul.jp/
そこで、今回の記事では、業界歴20年近くになる筆者が実際にイエウールを利用して分かった強み弱みなど、「イエウールの公式サイトにはないことを中心」にお伝えします。
もちろん筆者の見解だけではなく、実際の利用者のリアル評判も調査しております。
イエウールを申し込む前に知っておかなければならないことがいくつかありますので、分かりやすくお伝えしています。
ぜひ最後まで読み進めてください。
イエウールは「不動産一括査定サイト」
この記事を見て頂ている方はご存知の方も多いと思いますが、イエウールは不動産一括査定サイトです。
不動産一括査定サイトとは下記のような流れになっています。
※出典:イエウール公式サイトより
つまり一言でいうと、イエウールに申し込むことで「あなたの不動産情報にマッチングした不動産会社を複数見つけてくれる」サービスです。
イエウールの運営会社は株式会社Speee
イエウールは株式会社SpeeeというIT企業が運営しています。
運営開始は2014年。不動産一括査定サイトの中では、比較的新しいサイトとなっています。
主な不動産一括査定サイトの運営開始年
- イエウール → 2014年~
- イエイ → 2007年~
- スマイスター → 2006年~
- HOME4U → 2001年~
- リガイド → 2006年~
- オウチーノ → 2008年~
後ほど詳しくお伝えしますが、イエウールは2014年開始にも関わらず、不動産一括査定サイトの中で下記2つがNo.1です。
- 提携している不動産会社数が1,500社でNo.1
- 累計の利用者数も2017年2月に1,000万人以上でNo.1
イエウールに関わらず一括査定は下記のようなメリットがあります。
- 不動産会社を探す手間がなくなる
- 複数の不動産会社に査定依頼が一度にできる
この2つというのは、何もイエウールではなくても、他の不動産一括査定サイトでも行えます。
ただし、運営歴が浅いイエウールが利用者数No.1ということは、イエウールには何らかの特徴(魅力)があるということです。
ではイエウールの特徴は一体何になるのでしょうか?次の章で詳しく説明します。
イエウールの最大の特徴は提携している不動産会社の数
イエウールの最大の特徴。結論から先にお伝えします。
それはズバリ先ほどのお伝えしましたが、「提携している不動産会社数がNo.1」ということです。
イエウール本サイトを見ると、1,200社、1,400社と書かれていますが、住宅朗報Webによると1,500社を突破しています。
2017年2月の情報なので、1,500社が正しい数字でしょう。
ただし、1,500社が本当にNo.1か信じられない方もいると思いますので、代表的な不動産一括査定サイトの提携社数を並べます。
主な不動産一括査定サイトの提携業者数
- イエウール → 約1,500社
- イエイ → 約1,000社
- スマイスター → 約900社
- HOME4U → 約550社
- リガイド → 約550社
- オウチーノ → 約500社
上記を見ると、イエウールは圧倒的に多いのが分かります。
では、事実としてイエウールが不動産会社数が一番多いということが分かったと思いますが、それがあなたにどうプラスになるのでしょうか?
具体的に深堀っていきましょう。
イエウールはこちら
https://ieul.jp/
提携している不動産会社が多いことのメリットは3つ
繰り返しになりますが、イエウールの最大の特徴は「提携している不動産会社が多い事」です。
ではそのことがどんなメリットになるのでしょうか?一番最初に説明した下記3つになるというわけです。
- あなたの不動産に強い不動産会社が見つけられやすい
- 田舎でも不動産会社を見つけられやすい
- 一番高く不動産を売れる可能性が高い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
提携している不動産会社が多いということは、他のサイトよりも不動産会社が見つかる可能性が高いということです。
実際に下記条件でイエウールとHOME4Uで比較してみました。
イエウールとHOME4Uの不動産会社マッチング比較
条件:東京都品川区小山
物件:分譲マンション
イエウール:6社
東急リバブル/住友林業サービス/住まいるCafe/大成有楽不動産販売/デコラ/東武プロパティーズ
HOME4U:5社
東急リバブル/住友林業サービス/ナイス/東京建物不動産販売/野村不動産アーバンネット
上記はたまたまかもしれませんが、イエウールは提携不動産会社がNo.1ですので、マッチングする不動産会社も多い可能性が高いというわけです。
先ほど説明したものと同じことではあるのですが、提携している不動産会社の数の多さは特に「田舎」で力を発揮します。
都会は不動産の数も多いことから、不動産会社も街のあちこちに存在します。
取引量が多いから当たり前ですよね。ただ、それが田舎になるとどうでしょう。
どうしても取引量が少なく、人口も少ない、人口離れも加速していることから、不動産会社もどんどん廃業しています。
なので、どうしても田舎では不動産会社を見つけるのが困難になります。
そんなとき、イエウールは提携している不動産会社が多いう事から、田舎であれど複数の不動産会社をマッチングでき可能性が高いというわけです。
メリット1つ目、2つ目は不動産会社が見つかりやすいという事実を説明しました。
見つかるだけでは意味がなく、最終的に安心して高く売りたいというのが最終ゴールです。
不動産会社というのは、下記のようなことがよくあります。
- A不動産:マンションには強いけど土地はあまり知らない
- B不動産:特定地域のみ、どの不動産会社にも負けない情報量を持っている
- C不動産:住み替えを得意としている
上記は何も不動産業界に関わらず、どこの業界でも同じです。
それぞれ会社が存続しているということは、他の会社にはない強みが何かしらあるというわけです。
つまりまとめると、「たくさんの不動産会社が見つかる=あなたの不動産に特に強い不動産会社が見つかる可能性が高い=高く売れる可能性が高い」というわけです。
イエウールはこちら
https://ieul.jp/
ここまでイエウールのメリットを述べてきました。
実は不動産会社数が多いことはデメリットになることもあるのです。
あなたはお気づきでしょうか?次の章で詳しくお伝えします。
提携している不動産会社数が多いことによるデメリット
不動産会社数が多いことはメリットばかりではありません。デメリットもあります。
結論を先にお伝えしましょう。それは「悪徳の不動産会社も中には存在する」ということです。
最近は取り締まりや法律も厳しくなりましたので、もちろん悪徳な会社は減りましたが、取引金額が大きい分、どうしても存在します。
もちろんそれは不動産一括査定の運営者は分かっていることですので、提携するときに厳選な審査をしています。
イエウールも公式サイトを見ても、アピールの1つとしてしっかり書かれています。
※出典:イエウール公式サイトより
ただし、ここで注意いただきたいのが「具体的にどう排除しているのか」の説明がありません。
イエウールのライバルサイト「イエイ」では、どういう基準でNGにしているのか具体的に書かれています。
「イエローカード制度」によりお客様からの評判が悪かったり、クレームが多い不動産会社はイエイの方から契約が解除できるような契約になっています。
※出典:イエイ公式サイトより
また、イエイではサポートセンターが充実しており、
- 売却時の疑問や悩みを対面相談できる
- 断りにくいときに代わりに断ってくれる「お断り代行サービス」
というような売却した人に寄り添った運営をしています。
イエウールのもう1つのデメリットはサポート体制が整っていない点
イエウールの残念なところは、サポート体制がまだ整っていないところです。
お問い合わせフォームはありますが、お客様コールセンターはなく、電話サポートは一切ありません。
利用者数が多いのにも関わらず、サポートセンターがないのは少し残念なところです。
以上がイエウールのデメリットです。ここでまとめます。
イエウールのデメリットは2つ
- 悪徳の不動産会社が存在する可能性が他のサイトに比べて高い
- サポート体制が整っていない
ただ、前にも説明したとおり、今ではそういった悪徳な不動産会社は稀なので、そこまで心配することはないでしょう。
どうしても「高く売ることよりも安心を重視する」ということであれば、筆者としては「HOME4U」をオススメします。
以上ここまでがイエウールを申し込む前に知っておいてもらいたいことの全てです。
念のためイエウール利用者の評判をまとめてみましたので、見ていきましょう。
イエウールの利用者の評判と口コミ
イエウールを利用者の評判はどうなのでしょうか?
公式サイトで評判や口コミを見ても、悪いものは削除している可能性があるため、客観的な評判を見ていきたいと思います。
ただ、残念ながら「イエウール」に特化した評判や口コミがなかったため、不動産一括査定に対しての評判を見ていきます。
今回、参考にしたのは第3社が運営している株式会社Hayakawaのクチコミランキングです。
親の実家を相続することになり、慌ててインターネットや書籍で売却の知識を詰め込んだが、やはり専門家に相談するのが一番だと思った。
あとは、信頼できる会社、担当者に巡り合えるかどうかに尽き るような気がする。
付け焼き刃の勉強をするのに時間を浪費するくらいなら、まずは一括査定を利用して複数の不動産会社から信頼できる会社を選ぶのが正解だと思う。(52才・男・会社員)
他の人も口コミをしているが不動産業者から査定をとる場合、専任媒介契約をどこにするかを選ぶ上でも複数社から見積りを取るべき。これまでに3度不動産の売却を行っているが、はっきりいって間違いなく各社の査定額に大きな幅がある。またこれも経験則だが市場価格とあまりにかい離している場合は結局売却が上手くいかずに困る事になる。どう考えても市場価格の10%が限度。不動産業者の口車にのって専任媒介契約を行うと期間中に他の業者に変更もできないし苦しむことになります。(41才・男・マンション経営)
多分参加している不動産会社の数でいえばここが一番。ただその分だけマナーのない不動産業者もいるのが現状。何度か利用した事があるが、しつこい営業をする不動産会社がいて閉口した事がある。大手業者としてサービスを提供するのであればそういう業者を除外するなどの仕組みを作ってしかるべき(42才・男・マンション経営)
上記の口コミは一部にすぎませんが、利用者としては概ね良好のようです。
ただ、一方では「しつこい営業」など悪徳ではないにしろ、マナーが悪い不動産会社が当たる可能性はあります。
これは不動産一括査定から申し込みをしようと、不動産会社を1つ1つ自分で探そうと、起こりうることですある意味仕方ありません。
この営業マンは自分と合わないと思った場合はすぐに断るようにしましょう。
では、まとめに入ります。イエウールと相性がいい人、ズバリお答えします。
イエウールと相性のいい人は「とにかく高く売りたい人」
イエウールと相性のいい人は、ずばり「高い査定額を出してほしい人」です。
不動産仲介をする場合、高い査定額が出たとしてもその金額が売れるわけではありません。
査定額はあくまでも「予想価格」。実際に売却される価格ではないのです。
正直、不動産仲介において高い査定額が出るというのは、絶対的なメリットとはいいがたいのです。
ただし、イエウールは提携している不動産会社数が多いことから、あなたに不動産に強い会社が見つかる可能性が高くなります。
このことから、他の一括査定サイトに比べると、間違いなく高く売れる可能性は高まるでしょう。
イエウールはこちら
https://ieul.jp/
では、ここからイエウールを申し込む上でポイントや具体的な流れを見ていきたいと思います。
大事なポイントはもうお伝えしておりますので、読み飛ばして頂いても何ら問題はありません。
イエウールの申し込みの流れとポイント
では、具体的にイエウールの申し込みの流れを見ていきましょう。
PC(パソコン)とSP(スマートフォン)で少しサイトのデザインは異なりますが、流れは同じになりますので、ここではPC(パソコン)で説明していきます。
1.イエウール公式サイト(https://ieul.jp/)へ
2.入力フォームより売却予定の物件種別、都道府県、市区町村、町名を選択
イエウールが査定できる物件種別は10種類
- 中古マンション
- 中古一戸建て
- 土地
- アパート(一棟売り)
- マンション(一棟売り)
- 中古収益マンション(一室)
- ビル(一棟売り)
- 中古収益ビル(一室)
- テナント(店舗・倉庫・工場)
- 農地
査定に対応している不動産の種別としては、個人がもつ住宅はもちろんのこと、投資用の不動産や、店舗・倉庫などのテナントにも対応。
3.残りも同じように画面の指示に従って入力
多くの人が迷うポイントをおさらい
1.「延床面積」と「土地面積」の目安:「4人家族/一戸建て/4LDK」で40坪(130㎡)が平均です。
2.「訪問査定」と「机上査定」:売却することが決定している人は「訪問査定」を、まだ未定の方は「机上査定」を選択しましょう。
3.不動産会社の選択数:数が多ければそれだけ、あなたの不動産に強い会社が見つかりやすくなります。あまり多くの会社と話をしたくないということであれば、3社ぐらいがいいでしょう。
4.申し込み完了後に不動産会社より「メール」もしくは「電話」がかかってきます。
5.各社の不動産会社と相談して、あなたに合う不動産会社と契約する。
以上がイエウールを申し込むまでの流れです。
まとめ
以上、不動産一括査定サイト「イエウール」の特徴とメリット・デメリットについて紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
電話サポートがないというのは少し残念なポイントですが、メールサポートをやっているため、サポート体制が皆無というわけではありません。
「メールでもいい」「返事が遅くてもいいや」と割り切れるなら問題ないでしょう。
一方、とにかく高く売りたいという方は一番可能性があるサイトでしょう。
イエウールはこちら
https://ieul.jp/