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スペイン政府が「非常事態」押し付け、住民投票めぐり州首相が非難

2017年9月20日 22:44 発信地:バルセロナ/スペイン

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スペイン政府が「非常事態」押し付け、住民投票めぐり州首相が非難
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スペイン・カタルーニャ自治州の州都バルセロナで、警察の捜索が続く中で開催された抗議集会に参加する人々(2019年9月20日撮影)。(c)AFP/LLUIS GENE

【9月20日 AFP】スペインからの独立の是非を問う住民投票を来月1日に控えた同国北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州のカルレス・プチデモン(Carles Puigdemont)州首相は20日、住民投票を違法と見なす中央政府が実施阻止のためにさまざまな措置を講じ、同州に「事実上の非常事態」を押し付けたと非難した。

 これに先立ちスペイン警察は同日、住民投票の準備に対する断固たる対応として、州政府当局者ら13人を拘束しており、プチデモン州首相は中央政府が州財政への管理強化などによる「州自治機能の事実上の停止措置」を取ったと主張した。

 州都バルセロナ(Barcelona)では今回の拘束に対する抗議行動が起きる一方で、スペインのマリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相は平静を呼び掛けている。しかし拘束の理由は今のところ明らかになっておらず、さらにスペイン当局は、住民投票の実施に協力した当局者は刑事訴追される可能性があると警告している。

 住民投票をめぐっては裁判所が憲法違反であるとの判断を示しているにもかかわらず、カタルーニャ州の指導者らは実施の準備を進めており、緊張が高まっている。

 一方、中央政府も実施阻止のためにさまざまな措置を講じており、投票を手助けする首長を逮捕すると警告。また、スペイン当局は投票所に配置される人々に送付される予定だった4万5000通の通知書など、住民投票のために使用される予定だった備品の押収を行っている。(c)AFP

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