『崖の上のポニョ』は私たち夫婦が初めての映画デートで見た映画です。
こんにちは、ポニョを見てるとラーメンが食べたくなるnanpooです。
今回はちょっと懐かしく、恥ずかしい思い出を絡めたお話をひとつ。
当時は遠距離恋愛中
映画公開当時、私は遠距離恋愛中で、羽田空港~鹿児島空港間を何回か飛んでおりました。
初デートからは半年後ぐらいだったかな。
たまたま飛行機の予約を取った日がポニョの公開初日だった偶然もあり、じゃあせっかくだし映画館行ってみよう、ということに。
調べてみたら2008年7月19日公開だったそうです。もう9年前になりますね。
「なんで初映画がポニョ?」と思うかも知れませんが、私も彼もアニメや漫画好きで、ジブリ映画の新作は抑えておきたい!という気持ちは共通だったのです。
公開初日でしたので席は満席。子供たちがいっぱい。
初めての映画館デートでドキドキわくわくという大変フレッシュな感じでした。
売店でお揃いのポニョの携帯ストラップを買ったり、ポニョがバケツに入ったデザインの鉛筆削りを買ったり。
この鉛筆削りはフィギュアとして今でも玄関に飾っています。
(ポニョと水面の部分が取り外せて、鉛筆の削りカスが捨てられる仕様。)
大人の目から見たポニョ
ポニョの映画自体は、
「わぁ、今回の宮崎駿は久しぶりに子供向け映画を作ったのねー。」
ぐらいのゆるい感想でしたが、映画館の巨大スクリーンでポニョが海の上を走り回るシーンなどはとてもわくわくしたのを覚えています。
そんな思い出補正もあって、翌年ポニョのDVDが発売されたときには迷わず購入。
これがいまだに我が家で唯一持ってるジブリ作品のDVDです。(他は金曜ロードショーで済ませちゃう派。)
当時はDVDで改めて見ても「それなりに楽しいけど、子供向けだなぁ。」ぐらいにしか思っていませんでした。
ポニョのウィキペディアを改めて読んでみるとこんな記述があります。
本作は、ストーリーの起承転結が明確になっておらず、ほとんど伏線が存在しない。天変地異が起こっても詳しく理由が説明されることなく、全体的に消化不良気味のまま物語が収束するなど「スピード感と勢い」を重視しており、ファンタジーと現実社会が入り混じったストーリー構成となっている。この点について、宮崎は「ルールが何にも分からなくても分かる映画を作ろうと思った」「順番通り描いてくと、とても収まらないから思い切ってすっ飛ばした」「出会って事件が起きて、小山があって、最後に大山があってハッピーエンドというパターンをずっとやってくと腐ってくる、こういうものは捨てなきゃいけない」と話している[8]。
(崖の上のポニョ - Wikipediaより引用)
つまり、私が感じていた、「なんかよくわからんけど話が進んでいった」感の正体はこれだったわけです。(面白いんだけど、なんでこういう状況になったんだっけ?)というのが頭の中でひっかかってしまって、心の底から楽しめなかったというか。
しかしそれは大人の感想で、子供に見せたら全然違いました。
子供の目から見たポニョ
映画公開から9年後の現在。
私たちは結婚し、子供を2人授かり、その子供たちがポニョを大好きになりました。
現在、上の子が3歳、下の子が1歳なのですが、2人ともすごくいい笑顔で見ます。
3歳児は「ポニョ、みるー!」と言って自分で催促してくるし、1歳児はフジモトが画面に出るだけで爆笑してくれます。(なんで!?)
ポニョの作中には、同じセリフを何度も重ねるシーンが結構あります。
赤ちゃん向け絵本にもよくある手法ですよね。
リサ「水は出るかな?」
ポニョ「でるー!」
宗介「でるー!」
ジャー!(水が出る音)
ポニョ「でたー!」
宗介「でたー!」
(『崖の上のポニョ』本編より引用)
一見なんてことないようなこのシーンが、当時2歳だったうちの長男に大ヒット。
このシーンを見ると「でるー!でるー!」としゃべるようになりました。
ポニョが手足を動かしたりするシーンは、見ている自分も手足を動かしてみたり、映像と連動させて遊んでいます。
こういうのを見ると、子供向け作品ってすごく考えて作られているんだな、と改めて感心しました。
子供には複雑なストーリーの流れや複線なんかよりも、その場の勢いの方が大事なんだなぁと。
もう少し年齢が上がってきて、ストーリーが理解できてくるとまた違った反応になるかもしれませんが。
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まとめ
夫婦で初めて見た映画が、世代を超えて自分の子供たちに愛されているってなんだか素敵だな、と思います。
我が家ではトトロとポニョが同列ぐらい子供向け映画の王道になっています。
そんな『崖の上のポニョ』。
金曜ロードショーにて今週末、9月22日(金)放送予定です。
0歳から3歳ぐらいの小さい子にもおすすめなので、まだ未見のお子様がいるご家庭の皆様、ぜひ予約して見せてあげてください。
もしかしたら面白い反応を見せてくれるかもしれませんよ。
(ちなみにその次の週は『天空の城ラピュタ』です。そっちも録画しなきゃ!)
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