僕の人生、変な人ばっかり!

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【2017年9月連載中】面白い漫画おすすめ28選~魂込めて随時更新!

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現在連載中のマンガでチェックしているもの、その中で個人的にオススメをまとめました。僕が実際に読んで感じたことを書いています。

 

 

累(かさね)/松浦だるま

二目と見られぬ醜悪な容貌を持つ少女・累(かさね)。その醜さ故、過酷な道を歩む累に、母が残した一本の口紅。その口紅の力が、虐げられて生きてきた、累の全てを変えていく――。

この漫画の特徴は、登場するキャラクターが主人公の累(かさね)の中で、ことごとく対比されること。相手の微表情や言葉の端々から、必要以上に醜い自分の存在を感じ取ってしまいます。しかし、口紅の力でそれを逆転させていくーーその一連の心理描写に圧倒されます。

何と言うか、構図やセリフの一つ一つが小説のそれでしかない……と思っていたら、後に小説も出版。。。編集者も松浦先生の才能に惹かれていることがよくわかります。

2018年に映画化が決定したものの、あまりに漫画の内容が素晴らしいこともあり、不安でたまらない作品です。

既刊11巻。小説の「誘(いざな)」もぜひ。実写化決定!

 

 

恋は光/秋★枝

「恋の光」が視えてしまう大学生・西条は、恋を探求する女の子・東雲に恋をした──。視えるからこそ切なくて苦しい。今までにないラブストーリーが始まる。

高校生の女心を学ぶなら「君に届け椎名軽穂」、大学生ならば間違いなく「恋は光/秋★枝」をおすすめします。

「恋の光」に関する謎を探す過程で、男一人と女性三人の恋愛観を覗いていくような話です。女性三人のキャラが「こういう人いるよね~」と思わせる性格に設定されていることがポイントです。人の男を奪うことに快感を覚える女性、友人関係を装い近くに居続ける女性、周囲に一切流されず自分だけの世界を持つ女性……各々に感情移入できるように配慮していることが伝わります。

個人的には、「主人公の西条がクラスの女子全員に無視された」というところで深く共感し、ハマってしまいました(経験あり)。

既刊6巻

 

 

コウノドリ鈴ノ木ユウ

毎年この産院で行われる2000件の出産で、約300件の出産は命の危険と隣り合わせだ。その小さな命が助かることもあれば、助からない時もある。100%安全などあり得ない。それが出産。年間100万人の命が誕生する現場から、産科医・鴻鳥サクラの物語。

僕自身は未婚ですが、年を経る事で高齢出産、死産、流産、中絶など、意外と身近にあるものだと改めて知りました。これはマンガの話ではなく、現実の話です。

そして、出産に至る過程で同じ人はいないという事実……これは、パートナーと生きていく上で、とても大切なことだと考えます。そして、それを理解出来る漫画でもあります。

「命」の現場だからこそ、医療を題材にした作品は人間の本質が描かれます。だからこそ面白い。それは作品が尽きないことが証明しています。現役の産科医もおすすめする作品です。

既刊18巻。19巻が2017/9/22に発売予定。

 

 

岡崎に捧ぐ山本さほ

作者・山本さほさんが、実際の幼馴染み・岡崎さんとのちょっと特殊な友情を描いた“超プライベート”なふたりの歴史。

出会いは小学生時代の1990年代。スーパーファミコン、たまごっち、プレイステーション……懐かしいたくさんのゲームやおもちゃ、笑いと涙のエピソードが、私たちみんなが持つ普遍的な記憶を呼び起こします!

20代後半~30代前半の方には無条件にオススメしたくなります。岡崎さんと山本さんとの関係を小学生時代から綴る内容なのですが、これが本当に面白い。

岡崎さんはネグレクト家庭で育った典型キャラと言いましょうか。一切断らないし、自己主張もしない。ただただ作者の山本さんの意見や行動に合わせる。ある種の依存関係ではありますが、読んでいて清々しく、面白く、懐かしい気持ちになります。

読んでいて思ったのは、作者の思い出せる能力の高さが凄いこと。ここまで自分史を鮮明に描いているのだから、今後はどんな作品を描いていくのか……個人的にはそれが気になっています。

既刊3巻

 

 

ヒナまつり大武政夫

芦川組の若手ホープ・新田の部屋に落ちてきた奇妙な楕円形の物体。それが全ての始まりだった!物体のなかに居たのは、無表情な少女・ヒナ。強力な念動力で新田を脅し、ヒナは新田家に住みつくことに。かくしてヤクザとサイキック少女の危険な共同生活が始まった!

ヒナまつりってどんな漫画? と聞かれれば、「とにかくめちゃくちゃ面白い!」と答えます。それだけ説明するのが難しいんです。

なぜなら、幅広い「面白さ」を提供している作品だから。くだらない面白さ・人間関係のズレから生まれる面白さ・人の思いやりから感動を生む面白さ・シュールな面白さ……。人に興味がある方ならば、きっと見つかる面白さがあります。

登場人物全員に愛を持てますし、巻数を重ねるごとに面白くなっていきます。瞳ちゃんのパパが面接に行く回と、断食の回が特に好きです。あとは詩子さん、高校教師も大好きです。

既刊13巻。アニメ化決定!☆

 

 

GIANT KILLINGツジトモ,綱本将也

本当にいい監督はゲームを面白くしてくれる! 達海猛(たつみ・たけし)、35歳、イングランド帰りのサッカー監督。好物は大物喰いの大番狂わせ=GIANT KILLINGジャイアント・キリング)!! 東京下町の弱小プロサッカークラブ、ETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)の監督に就任した達海が、意表をつく戦略とカリスマ性で、負け癖のついてしまった選手、スタッフ、そしてサポーターたちにパワーをくれる!

サッカーという存在がどのように人を巻き込んでいくのか……。監督、選手、サポーター、運営、街、記者などを通して、それが描かれています。なので、「サッカーって何が面白いの?」と言う人に対して複数の視点から答えに辿り着ける作品だと思っています。

監督の視点で描かれる作品はとても斬新です。

監督の達海猛が主人公ですが、選手の主人公は椿大介です。椿の活躍と成長に涙してしまうのは僕だけではないでしょう。監督の采配や言葉、プレー中の心理面や判断、プレーヤー間の椿への評価など、全てがリアリティに溢れています。

既刊44巻。45巻が2017/10月/23日に発売予定。

 

 

BLUE GIANT SUPREME/石塚真一

止まるわけにはいかない宮本大は、単身ヨーロッパに渡る。降り立ったのはドイツ・ミュンヘン。伝手も知人もなく、ドイツ語も知らず、テナーサックスと強い志があるだけだ。
「世界一のジャズプレーヤーになる・・・!!」

夢を叶える物語なら今までにもたくさんありました。言ってしまえば、この漫画もその一つです。

ただ、巻末にあるボーナストラックが素晴らしい。「あの時の宮本大は~だった」と、関わった人々が巻末で語るんです。これがあることで、ぐぐぐっと物語の中へ引き寄せられます。

僕の持論ですが、ジャズって人間臭いんですよね。ゆえに、石塚先生の絵のタッチとこれ以上ないほどの相性の良さを感じます。

現在連載中のSUPREMEは海外編です。なので、まずは国内編からおすすめします。

既刊2巻。3巻が2017/10/30に発売予定。まずはBLUE GIANTの1巻から

 

 

 

きのう何食べた?よしながふみ

鮭とごぼうの炊き込みごはん、いわしの梅煮、たけのことがんもとこんにゃくの煮物、栗ごはん、トマトとツナのぶっかけそうめん、鶏肉のオーブン焼き、ナスとトマトと豚肉のピリ辛中華風煮込み、いちごジャムetc.……

大学教授がよしながふみ作品を好きで、それがキッカケだったと思います。料理を中心としたゲイカップルの日常を描いています。この記事の中では、最もゆったりしたペースで話が進みます。セリフも1番長いです。

この商品は〜円以内では買わないとか、スーパーのマーケティングを欠かさず行ったり、牛肉でなければならない料理しか牛肉を使わないなど、主人公の筧史朗の料理観に共感を覚える人も多いはず。調理工程の流れを考える思考が僕とほぼ同じで、驚きと共にハマってしまいました。

一食に対して愛おしさや感謝の気持ちを持っている方におすすめしたいです。

一つだけケチをつけたいのは、ケンジを金髪にしてほしくなかったな~と。ハゲたらまずはポニーテールでしょ!

既刊12巻。13巻が2017/9/22に発売予定。

  

 

湯神くんには友達がいない佐倉準

転校生・綿貫ちひろの隣の席の湯神くんは、ちょっと…というか、すごく変わってます。野球部のエースでありながら、野球部に溶け込んでないし、クラスでもなんとな~く浮いた存在…そんな湯神くんは、いつだって一人を満喫しています。新感覚お一人様コメディー開幕です!!

人には優先順位があり、何に重きを置くかで関係性も変化しますよね。そのあたりを丁寧に、面白く描いています。

タイトルがラノベっぽい(?)と思ったんですが、中身は深みのある人間関係の描写です。人の思いが向かう方向とでも言いましょうか、佐倉先生は人の思いの矢印を見ていることが伝わってきます。

高校生活を題材にした作品って、作り手側としてはと非常にとっつきやすいんです。作品数の数がそれを証明していますし、中学生の頃より記憶も薄れてなければ、読者も集めやすいからです。だからこそ、作者のカラーが全面に出ます。

佐倉先生の素晴らしい人間観察眼を知るためにも、エッセイを出してくれないかな~と密かに思ってます。

既刊11巻。12巻が2017/10/18に発売予定。

 

 

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!谷川ニコ

高校に行けば自然とモテると思っていた黒木智子…。しかし、無残な現実が襲いかかって来る! この状況をどう打破するか? 女子高生の苦悩が始まる! 時々かわいいニューヒロイン誕生!?

初期は「ぼっち」の体験談や自虐が主でした。それはそれで面白く、リア充視点とぼっち視点を行き来しながら読んでました。が、修学旅行に行ったあたりから、一気にハマってしまいました。

おち●ちん姉妹、ヤンキーの吉田さん、田村ゆりさん、絵文字顔のうっちー。キャラが動き出してリアリティは減った一方で、笑いは圧倒的に増えました。

また、二人姉弟の弟って、個人的に人生巧者なイメージがあります。なぜなら、姉から理不尽な扱いを受けて女性に幻想を抱かないから。その辺りも面白く描かれています。ネットスラングの勉強にも良いかも。

既刊11巻。ぼっちの心理・共感などは1巻~。人が動くところが見たい場合8巻~。

 

 

バガボンド井上雄彦

「強い」とはどういうことか……。
六十余戦無敗だった男「宮本武蔵」を、井上雄彦が圧倒的画力で描く超話題作!

そろそろ38巻が出るだろう……と思いつつ、なかなか出ませんね。完結が見えない作品の一つ。スラムダンク」で有名な井上雄彦先生です。

休載期間が長かったので、武蔵と小次郎の所縁の場である巌流島や手向山公園まで行っちゃいましたよ……。 

【たぬき!】巌流島へ観光船で行きました(所要時間40分・写真30枚) - 僕の人生、変な人ばっかり!

既刊37巻

 

 

先生の白い嘘/鳥飼茜

原美鈴は24歳の高校教師。生徒を教師の高みから観察する平穏な毎日は、友人・美奈子の婚約者、早藤の登場により揺らぎ始める。二人の間に、いったい何があったのか?――男と女の間に横たわる性の不平等をえぐる問題作、登場!

2017年10月23日に8巻が出て完結するので、そのときにはこの記事から外しています。

この作品はレイプを題材にしています。

これは非常に難しい問題ですし、誰もが考えさせられます。

僕は現実でレイプ被害者の方と関わったことはない……と思います。ただ、性犯罪被害にあうということ(著者:小林美佳)という本を読んだこともあり、リアリティを感じて、目が離せなくなってしまいました。男に支配される恐怖を描写しています。

朝日新聞出版 最新刊行物:文庫:性犯罪被害にあうということ

描くのが難しいからこそ、鳥飼先生と編集者の工夫が伝わってくるような作品です。

既刊7巻。8巻が2017/10/23に発売予定。

 

 

血の轍/押見修造

母・静子からたっぷりの愛情を注がれ、平穏な日常を送る中学二年生の長部静一。しかし、ある夏の日、その穏やかな家庭は激変する。母・静子によって。狂瀾の奈落へと!

惡の華」「ハピネス」「ぼくは麻理のなか」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」などの押見先生の新作です。今回は毒親をテーマに描いています。

一口に毒親と言っても様々なタイプがありますが、この作品は「過保護過ぎる親」を描いています。とても美人な母親ですが、押見先生の構図によって底知れぬ恐怖を読者に植え付けます第三者の説明がないことがそれに拍車をかけています。1巻しか出ていないのに紹介できる理由は構図の異常性(素晴らしい)に尽きます。

ちなみに、同タイトルの小説(著者:相場英雄)は推理小説なので、この作品と何ら関係はありません。

既刊1巻

 

 

ゴールデンゴールド堀尾省太

福の神伝説が残る島・寧島で暮らす中2の少女、早坂琉花。ある日、海辺で見つけた奇妙な置物を持ち帰った彼女は、ある「願い」を込めて、それを山の中の祠に置く。すると、彼女の目の前には、“フクノカミ”によく似た異形が現れた――。幼なじみを繋ぎ止めるため、少女が抱いた小さな願いが、この島を欲望まみれにすることになる。

フクノカミという島を欲望まみれにしようとするキャラクターに対し、主人公の琉花が島を守ろうとする……というのが話の大筋です。島が題材の作品って、島を出ていきたくて仕方がないという主人公が定番のイメージですが、そうじゃないのが良いと思いました。

フクノカミとは神様の一つだも思いますが、民衆を洗脳していく様子もあり、妙にリアリティがあります。群集心理、宗教、洗脳の手順なんかを理解していると、より一層楽しめます。

堀尾先生は、狭い世界の人間関係・心理描写を描くことにおいて天才的です。それを知るためにも、前作の刻刻を先に読むことをおすすめします。

既刊2巻。3巻が2017/10/23に発売予定。まずは刻刻が絶対におすすめ

 

 

 

ザ・ファブル南勝久

“寓話”と呼ばれし、風変わりな“殺しの天才”が、この町の片隅にひっそりと棲んでいる──。殺しのプロとして“一般人”になりきれ! 野蛮で、滑稽な、大阪DAYS。

殺しのプロが一般人になって大阪で生活する話です。ほのぼのとした生活と、殺しのプロゆえに事件に巻き込まれる2つの話が主軸です。

とは言いつつも、安心して読むことが出来る漫画です。読みやすさはこの記事の中でナンバーワンかもしれません──。コマ割り、セリフ、登場人物の役割。どれも非常にわかりやすいです。

あとは、とにかくクセになりますね。セリフが伸びるところや、妹・洋子の「ヒマなんだもの~!」というセリフ。また、山籠もりの話や酒が絡む心理戦が好きなのは僕だけじゃないはず。

既刊11巻

 

 

ヴィンランド・サガ幸村誠

千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。そのなかにあってなお、最強と謳われた伝説の戦士が息子をひとり授かった。トルフィンと名づけられた彼は、幼くして戦場を生き場所とし、血煙の彼方に幻の大陸“ヴィンランド”を目指す!!

相対性理論やくしまるえつこが好きな作品ということで、読み始めた記憶があります。

スタートが復讐の話なら他にも色々な作品がありますが、主人公のトルフィンは復讐という目的を失った後、奴隷に身分を落とします。奴隷から脱する心理的な過程が本当に素晴らしいので、この記事に選びました。ここはぜひ読んでほしいと思います。

主人公と一緒に「平和とは?」と考えていける作品で、高校の時に読んでたら、世界史に少しは興味持てたのにな〜なんて思います。

ヴァイキングに思いを馳せる幸村先生の文章が巻末に掲載されていて、僕はそこで一段と好きになりました。愛がビシビシ伝わってくる作品です。

既刊19巻

 

 

毎度!浦安鉄筋家族浜岡賢次

ご存知日本一のおバカ家族が大暴れ!! 装い新たに、ますます元気に大爆笑だぁぁぁぁぁ!!

小学校の時に読んでて、いつからか読まなくなりました。去年、一気に連載まで読み返したんです。そして、未だに笑えるという事実に驚きました。

一話完結のギャグマンガを20年も書き続けるって、本当に凄いと思いませんか? 僕にはその凄さを完全に理解することは出来ませんが、凄いと思わずに入られません。

作品評が最後に書いてあるのが大好きです。作者のお気に入りと自分の感性の比較が面白いのですが、それ以上に20年間挑戦し続けたという過程が垣間見えるんです。笑いと時代の変遷が見えてきます。

最近は、カープキャラの勇子、刃牙のパロディ、大食いのノムさん、喋らない鈴ちゃんが頑張ってます。花丸木や春巻、国会議員も健在。「浦安鉄筋家族」→「元祖!浦安鉄筋家族」→「毎度!浦安鉄筋家族」とリニューアルしてます。

既刊21巻。22巻が2017/10/6に発売予定。

 

 

ダンジョン飯九井諒子

ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう……。そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう!」

安易な企画によって作られた印象があったのですが(失礼)、失速しない面白さがあります。実際にダンジョンの中を進んでいくとこんな感じなのかな? 料理したらこんな感じなのかな?  と思わせてくれる内容です。

ドラクエ、FF、ロマサガあたりを一通りやっているからなのか。ゲームを全くやっていない人にどう映るかがわからないので、少し不安なおすすめ作品。……でしたが、数々の漫画賞にノミネートされていることもあり、読みやすさは保証できます。

僕は洞窟とか塔とかに行くのが大っ嫌いなんですよね。旅人に面倒事を押し付けようとする村人に対して、「お前が行けや!」って毎回必ず思います……こんな歪んだ人間でも楽しめる漫画です。

既刊5巻

 

 

ワニ男爵/岡田卓也

その名はアルファルド・J・ドンソン。ワニ。職業:小説家。楽しみは仲よしのウサギ、ラビットボーイとの食べ歩き(生ガキや讃岐うどんなど)。超ジェントルマンだけど、お店で時々「野生」が騒いでしまい…。

グルメ漫画の中でも異彩を放っているのが、この「ワニ男爵」。上品な言葉遣いのワニと、口の悪いウサギが食べ歩きをする内容です。

一話完結で起承転結がしっかりしており、最後のオチも見事です。まだ既刊1巻ですが、非常に読みやすく、構成もしっかりした漫画です。ちなみに1巻では、香川に讃岐うどん、大阪にたこ焼きを食べに行っています。

現実のグルメ、掛け合い、オチ。この3点が1巻でも紹介した要素になります。

「食事を共にすれば友であり 同じ河に浸かればほぼファミリー」

これがこの漫画の理です。斬新な漫画を読みたい方へおすすめ。

既刊1巻

 

 

ゴールデンカムイ野田サトル

『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!

埋蔵金を記した地図は囚人に彫られた入れ墨で、それを回収していくことが旅の目的です。囚人の登場は伏線回収にもつながるので、非常にわかりやすいプロットです。アイヌ文化、グルメ漫画の側面もあり、テンポも良く読みやすい作品と言えるでしょう。

ただ、近頃は下ネタで悪ふざけがすぎる傾向にあります。

極めつけは、姉畑支遁というキャラでした。若い頃だったら爆笑してたと思うんですけど……やはり度を越しています。「ウコチャヌプコロ」という言葉をヒロインのアシリパさんに連呼させるあたりもなあ。。。この辺りは読んで判断していただきたいところです。

既刊11巻。アニメ化決定!

 

 

山賊ダイアリーSS/岡本健太郎

猟師のライセンスを持つ作者・岡本によるアウトドアエッセイ漫画第1弾! 2016年夏、岡本がチャレンジしたのは「魚突き」。危険な海洋生物に怯えながらも、目指すはでっかい高級魚! 狩ることの魅力が詰まった「山賊」の新たな旅が始まる!

前身である山賊ダイアリーから読んでいましたが、なんと今度の舞台は海!

正直言って、この記事の中で絵は一番下手です。が、生命力溢れる作者が生き物相手に猟をする姿は人を惹きつけます。飲尿したところはさすがに驚きましたね笑。

個人的に、山の猟よりも海の猟の方が身近な存在だと思うんです。なので、そういった点でも、前作の山賊ダイアリーよりリアルに感じられました。

山賊ダイアリーの紹介文

狩猟免許を取った津山在住の漫画家が獲物を求め岡山県北の山中を巡る。捕まえた獲物は解体し調理して食す!

既刊1巻。山賊ダイアリーもおすすめ

 

 

 

ワンピース/尾田栄一郎

時は大海賊時代。いまや伝説の海賊王G・ロジャーの遺した『ひとつなぎの大秘宝』を巡って、幾人もの海賊達が戦っていた。そんな海賊に憧れる少年ルフィは、海賊王目指して大いなる旅に出る!!

僕が思う最大の魅力は、キャラクターの精神性が垣間見えるの描写です。このキャラだったらこんな時どのように行動するか……というのが想像できるんですよね。各々に得意分野と苦手分野がありますが、仲間だからこそ全てを強みに変えていけるような描写が好きです。

魚人島あたりで読まなくなったんですけど、その理由を考察した記事を書く中で、気持ちに変化が……。

尾田先生の挑戦を応援してます。あと、ブルックの活躍も。

既刊86巻

 

 

銀魂空知英秋

江戸では、突如宙から舞い降りた異人「天人」の台頭と廃刀令により侍が衰退の一途をたどっていた。しかし一人、侍の魂を堅持する男が…。その名は坂田銀時。甘党&無鉄砲なこの男が、腐った江戸を一刀両断…するかも!?

こんな初期設定は誰も覚えてません。作中でネタにしてますしね笑。

下ネタやパロディで笑える面白さもある一方で、シリアスな話もしっかり描いているので、そのギャップもまた魅力的な漫画です。

実写化の次は、ロードオブ銀魂マダオ~に期待しています。アニメ→マンガでも良いかも? 小栗旬は1巻で切ってたし。 

銀魂にハマってしまうと、少なからず脳内を毒されてしまいます。それを記事しました⤵⤵

 

既刊69巻。70巻が2017/10/4に発売予定。

 

 

HUNTER×HUNTER冨樫義博

父と同じハンターになるため、そして父に会うため、ゴンの旅が始まった。同じようにハンターになるため試験を受ける、レオリオ・クラピカ・キルアと共に、次々と難関を突破していくが…!?

ハンター試験編、ヨークシン編、グリードアイランド編、キメラアント編と話は展開されますが、それぞれにキャラや展開が異なるので違った面白さを楽しめます。カルト的な人気にも納得できる漫画です。

あれだけプロットを使い尽くしたと思っていたのに、あっさりと選挙編でパリストンのようなキャラを作り出せるという……。チードルで遊ぶパリストンの描き方がもうたまらなかったです。

大好きなキャラであるパリストンについて語る記事を書こうか悩み中……だったのですが、、、……再開待ってます。

既刊33巻

 

 

メイドインアビスつくしあきひと

隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っていた。アビスの不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていく。アビスの緑に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い…?

最初に読んだ時に、「ワンピース/尾田栄一郎」や「鋼の錬金術師荒川弘」のような練り上げられたプロットを感じました。と言うのも、すべてが謎に包まれており、常に伏線回収が行われるからです。

主人公のリコの出生、偉大な探窟家である母親の生死、レグの存在、どこまで続くかわからないアビスの謎……。世界の成り立ちやキャラなど、読みながら理解していくような漫画です。

個人的にファンタジーやSFといったジャンルは苦手なのですが、そんなことをふっ飛ばしてしまうほど、壮大な世界観が漫画の中に広がっています。どうやったらこんなデザインやストーリーが一人の人間から創り出せるのか……ため息が出るばかりです。

読み終えた頃には、「度し難い!」という言葉を人に使いたくなるでしょう!少しグロ描写あり。

既刊6巻。アニメ放送中!
 

 

 

きみが心に棲みついたS/天堂きりん

下着メーカーで働くキョドコこと小川今日子(おがわきょうこ)は大学時代の想い人・星名(ほしな)に職場で再会。一度は他の男性を好きになれたはずなのに、自分を傷つけ支配していた星名の呪縛がその気持ちよりずっと強かったことに気づいてしまう。ふたたび星名という迷宮に自らハマり込んだキョドコとは裏腹に、星名は彼女の後輩と関係を持ち、キョドコの仕事さえも思惑通りに操って───? 互いの運命を狂わせた2人の出逢い───。

Kiss PLUS』(講談社)から『FEEL YOUNG』(祥伝社)に移籍し、「きみが心に棲みついた」→「きみが心に棲みついたS(エス)」にタイトルを変更して連載しています。

幼少期に愛されずに歪んでいった者がつながり合ってしまう、離れたくても離れられない苦しさを描いています。

主人公のキョドコは、いつもオドオドして、自分が嫌いなのが痛いほど伝わってきます。こんな自分を変えたいと思いつつ、変えられない葛藤がこれでもかと描かれています。自傷行為などはないのですが、自己肯定感の低さも家庭環境が由来しており、それが物語から目を離せなくさせています。

既刊5巻。きみが心に棲みついた(Kissコミックス)から読んだ方が物語へ入っていけます

 

 

 

喧嘩稼業/木多康昭

「最強の格闘技は何か!?」誰もが知りたかったこの命題に、今、答えが示される―――!! “我こそが最強”と名乗りを上げた16人の格闘家によるビッグイベント……その名は“陰陽トーナメント”!!

僕が初めて読んだのは喧嘩稼業になってからです(前身は喧嘩商売)。もう、本当に感動しました。

3巻を読み終えた時点で、「石橋強」というキャラクターが生まれた経緯、プロットが頭の中で一直線につながるようなを感銘を覚えました。伏線を回収とは異なる、キャラの作り込みの技術。そして動かし方……キャラと構成の織り成す話が美しすぎて、小説を見ているようでした。

ただ、基本は喧嘩を通しての精神描写・セリフなので、人を選びます。僕はハマりきってますが、他者におすすめするという点では、この記事内で最も低い作品です。

作中の倫理観も人によっては不快なものになるでしょう。主人公の十兵衛は卑怯・卑劣と捉えることも出来ます。

木多先生は本質的にはギャグ漫画家です。加えて、非常~に癖の強い漫画家さんです。それらを引っくるめて、木多先生の才能が爆発している漫画です。

既刊8巻。9巻が2017/11/6に発売予定。喧嘩商売は6巻~がおすすめ。

 

 

 

海街diary吉田秋生

男の部屋で朝を迎えた三姉妹の次女・佳乃(よしの)に父の訃報(ふほう)が届いた。母との離婚で長い間会っていない父の死に、なんの感慨もわかない佳乃は…。鎌倉(かまくら)を舞台に家族の「絆(きずな)」を描いた限りなく切なく、限りなく優しい吉田秋生の新シリーズ!!

両親の離婚や再婚、遺産分配、不倫、進学、就職……これらは一例ですが、日常というものは何もないようで、実際はイベントで溢れかえっていますよね。そんな人生の日常を4姉妹を通して描いています。
この世界が羨ましいと思う人の中には、自分の家族と上手くいってなかったり、孤独感に苛まれたりする人も少なくないと思います。それでも、支え合って生きていく姿が描かれており、その姿に美しさを感じてしまうのではないでしょうか。

人生を積み重ねるごとに心に染みてくるのではないか……そんなことを思う作品です。30歳になって一気にハマってしまった作品です。

既刊8巻

 

 

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