建設業界の大手各社は、人手不足に対応するため、工事現場でロボットや自動運転を活用する実験を進めています。
建設業界では、東日本大震災の被災地での復興に関する工事や、東京オリンピックパラリンピック関連の工事が増えていることから、人手不足が深刻化しています。
国土交通省が建設業界を対象に行っている聞き取り調査では、去年まで6年連続で人手不足の状況が続いてます。人件費の上昇が建設会社の経営を圧迫し、大手の鹿島建設や清水建設は、来年3月期の業績予想で最終的な利益が減少する見通しを示しています。
このため、大手の建設各社は、最新の技術を活用して現場で必要な人数を減らす対策に乗り出しています。
このうち清水建設は、ビルの建設現場などで、資材を運んだり天井の板を取り付けたりするロボットの開発を進めていて、来年にも実用化したい考えです。大林組は、ダムや防波堤などの施設で、水中のひび割れを点検するロボットの開発を進めているほか、大成建設は、建設機械の自動運転の開発を進めています。
建設業界では人口の減少もあいまって、人手不足は今後さらに深刻化すると見られていて、いかに作業を省力化していくかが大きな経営課題となっています。
トラックや建設機械の運転自動化 実験公開 大手ゼネコン
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人手不足が建設業界でも深刻化するなか、大手ゼネコンの「鹿島建設」は、トラックや建設機械の運転を自動化する実験を進めていて、20日その様子を報道陣に公開しました。
鹿島建設が自動運転の実験を行っているのは、神奈川県小田原市に保有するおよそ2ヘクタールの土地です。
実験では、作業員がタブレット端末で工程を入力すると無人のトラックが荷台の土砂を降ろし、無人のブルドーザーが平らにならしていきます。そしてローラーが付いた無人の機械が土砂を踏み固めるまでの作業などを繰り返し行っています。
このうち無人のブルドーザーは、熟練の技術者による運転データを基に、効率的に土をならす作業ができるということです。
またすべてのトラックや機械は、GPSでほかの機械との位置関係を把握しながらレーザーも活用して衝突を防ぐようにしているということです。
すでにダムの建設現場では、一部実用化しているということで、今後は工場などより幅広い建設現場で使えるように精度を高めるとともに、油圧ショベルなどより多くの建設機械の運転を無人化する実験を進めたいとしています。
鹿島建設の三浦悟自動化施工推進室長は「天候や土砂の種類などさまざまな条件に対応できるよう実験を進め、将来的には作業員1人だけで造成工事をできるようにしたい」と話しています。
実験では、作業員がタブレット端末で工程を入力すると無人のトラックが荷台の土砂を降ろし、無人のブルドーザーが平らにならしていきます。そしてローラーが付いた無人の機械が土砂を踏み固めるまでの作業などを繰り返し行っています。
このうち無人のブルドーザーは、熟練の技術者による運転データを基に、効率的に土をならす作業ができるということです。
またすべてのトラックや機械は、GPSでほかの機械との位置関係を把握しながらレーザーも活用して衝突を防ぐようにしているということです。
すでにダムの建設現場では、一部実用化しているということで、今後は工場などより幅広い建設現場で使えるように精度を高めるとともに、油圧ショベルなどより多くの建設機械の運転を無人化する実験を進めたいとしています。
鹿島建設の三浦悟自動化施工推進室長は「天候や土砂の種類などさまざまな条件に対応できるよう実験を進め、将来的には作業員1人だけで造成工事をできるようにしたい」と話しています。
建設業界で広がる省力化実験
建設業界の大手各社は、人手不足に対応するため、工事現場でロボットや自動運転を活用する実験を進めています。
建設業界では、東日本大震災の被災地での復興に関する工事や、東京オリンピックパラリンピック関連の工事が増えていることから、人手不足が深刻化しています。
国土交通省が建設業界を対象に行っている聞き取り調査では、去年まで6年連続で人手不足の状況が続いてます。人件費の上昇が建設会社の経営を圧迫し、大手の鹿島建設や清水建設は、来年3月期の業績予想で最終的な利益が減少する見通しを示しています。
このため、大手の建設各社は、最新の技術を活用して現場で必要な人数を減らす対策に乗り出しています。
このうち清水建設は、ビルの建設現場などで、資材を運んだり天井の板を取り付けたりするロボットの開発を進めていて、来年にも実用化したい考えです。大林組は、ダムや防波堤などの施設で、水中のひび割れを点検するロボットの開発を進めているほか、大成建設は、建設機械の自動運転の開発を進めています。
建設業界では人口の減少もあいまって、人手不足は今後さらに深刻化すると見られていて、いかに作業を省力化していくかが大きな経営課題となっています。
建設業界では、東日本大震災の被災地での復興に関する工事や、東京オリンピックパラリンピック関連の工事が増えていることから、人手不足が深刻化しています。
国土交通省が建設業界を対象に行っている聞き取り調査では、去年まで6年連続で人手不足の状況が続いてます。人件費の上昇が建設会社の経営を圧迫し、大手の鹿島建設や清水建設は、来年3月期の業績予想で最終的な利益が減少する見通しを示しています。
このため、大手の建設各社は、最新の技術を活用して現場で必要な人数を減らす対策に乗り出しています。
このうち清水建設は、ビルの建設現場などで、資材を運んだり天井の板を取り付けたりするロボットの開発を進めていて、来年にも実用化したい考えです。大林組は、ダムや防波堤などの施設で、水中のひび割れを点検するロボットの開発を進めているほか、大成建設は、建設機械の自動運転の開発を進めています。
建設業界では人口の減少もあいまって、人手不足は今後さらに深刻化すると見られていて、いかに作業を省力化していくかが大きな経営課題となっています。
トラックや建設機械の運転自動化 実験公開 大手ゼネコン
人手不足が建設業界でも深刻化するなか、大手ゼネコンの「鹿島建設」は、トラックや建設機械の運転を自動化する実験を進めていて、20日その様子を報道陣に公開しました。
鹿島建設が自動運転の実験を行っているのは、神奈川県小田原市に保有するおよそ2ヘクタールの土地です。
実験では、作業員がタブレット端末で工程を入力すると無人のトラックが荷台の土砂を降ろし、無人のブルドーザーが平らにならしていきます。そしてローラーが付いた無人の機械が土砂を踏み固めるまでの作業などを繰り返し行っています。
このうち無人のブルドーザーは、熟練の技術者による運転データを基に、効率的に土をならす作業ができるということです。
またすべてのトラックや機械は、GPSでほかの機械との位置関係を把握しながらレーザーも活用して衝突を防ぐようにしているということです。
すでにダムの建設現場では、一部実用化しているということで、今後は工場などより幅広い建設現場で使えるように精度を高めるとともに、油圧ショベルなどより多くの建設機械の運転を無人化する実験を進めたいとしています。
鹿島建設の三浦悟自動化施工推進室長は「天候や土砂の種類などさまざまな条件に対応できるよう実験を進め、将来的には作業員1人だけで造成工事をできるようにしたい」と話しています。