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トランプ大統領 国連総会の演説で北朝鮮を強く非難
そして国際社会は今、少数の「ならず者」たちと立ち向かわなければならないとしたうえで、真っ先に北朝鮮を取り上げ、「工作員の日本語教師として強制的に働かせるために愛らしい日本人の13歳の少女を連れ去ったことをわれわれは知っている」と述べ、拉致被害者の横田めぐみさんに言及し、北朝鮮を非難しました。
そのうえで、北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させていることについて、「アメリカは、強さと忍耐を持ち合わせているが、アメリカと同盟国を守らざるをえない場合、北朝鮮を完全に壊滅するほか、選択肢はなくなる」と述べると、会場ではざわめきの声が聞かれました。
そして、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長を「ロケットマン」と呼び、「自滅の道を歩んでいる」として強く警告するとともに、北朝鮮への圧力を一層強めるよう各国に呼びかけました。
さらにトランプ大統領はイランが核開発を続け、テロ組織を支援し、中東地域を不安定にしていると非難するとともに、イランとの核合意の破棄も含めて対応していく考えを強調しました。
このほか、シリアのアサド大統領やベネズエラのマドゥーロ大統領についても名指しして「独裁者だ」などと強い口調で非難し、国際社会が一致して対応すべきだと主張しました。
今回の国連総会では、アメリカ第一主義を掲げ、国連に懐疑的な姿勢も示してきたトランプ大統領が、国際社会との協調を訴えるのかどうかが焦点の一つでしたが、演説は、アメリカの主張と利益を前面に打ち出し、北朝鮮やイランなどとの対決色を色濃く示したものとなりました。
「大統領の力強い言葉に感銘受けた」
一方で、野党・民主党の下院幹部のホイヤー院内幹事は声明で「トランプ大統領は真の指導力を示す機会を逃した。残念ながら彼のトレードマークである空威張りと人気取りの演説をしただけだった」と批判しました。
韓国大統領府 演説を評価
トランプ大統領「国連は官僚主義に気をとられている」
そしてアメリカは国連の分担金の最大の拠出国だとしたうえで「不公平な重荷に耐えている」と不満を示しました。ただ、「もし国連が、平和などの目標を達成するなら、この投資は価値があるだろう。アメリカ国民は一日も早く国連が人間の尊厳や自由のさらに効果的な擁護者になることを期待している」と述べました。
一方で、「どの国も軍事的、財政的な負担の不均衡に耐える必要があるべきではない。世界の国々はそれぞれの地域で安全で繁栄した社会を促進するためより大きな役割を担うべきだ」と述べ、各国に負担の共有を呼びかけました。
イラン外相 激しく反発
国連では20日に、イランのロウハニ大統領が演説を行うことになっていて、イランに対する強硬な姿勢を貫くトランプ政権を批判するとともに、核合意を順守しているとして、イラン側の立場に理解を求めるものと見られます。
ブラジル大統領も北朝鮮を非難
この中でテメル大統領は、「最近、朝鮮半島で行われている核やミサイルの実験は、誰もが無関心でいられない深刻な脅威で、ブラジルはこうした行為を強く非難する。先行きが見通せないこの事態に対して、平和的な解決方法を見つけることが急務だ」と述べ、北朝鮮を強く非難するとともに、軍事力に頼るのではなく、各国が協力して平和的な解決方法を探るべきだと訴えました。
また、去年、ノーベル平和賞を受賞したコロンビアのサントス大統領も国連総会で演説し、「平和と、世界の安全保障を脅かす北朝鮮の核実験やミサイルの発射に対し、とても残念に思うし、強く非難する」と述べ、北朝鮮の一連の対応を非難しました。
ベネズエラ外相 米を非難
トランプ大統領 国連総会の演説で北朝鮮を強く非難
アメリカのトランプ大統領は国連総会で初めて演説し、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮を強く非難したうえで、「アメリカと同盟国を守らざるをえない場合、北朝鮮を完全に壊滅するほか選択肢はなくなる」と述べ、核開発をやめるよう強く警告しました。
国連総会で19日、初めて演説したトランプ大統領は、みずからが大統領に選ばれて以来、アメリカを取り巻く状況は改善していると主張するとともに、「私は、あなたたちが自分の国を第一に考えるのと同じように常にアメリカを第一に考える」と述べ、国際社会とはアメリカの国益を最優先に置きながら関わっていく姿勢を強調しました。
そして国際社会は今、少数の「ならず者」たちと立ち向かわなければならないとしたうえで、真っ先に北朝鮮を取り上げ、「工作員の日本語教師として強制的に働かせるために愛らしい日本人の13歳の少女を連れ去ったことをわれわれは知っている」と述べ、拉致被害者の横田めぐみさんに言及し、北朝鮮を非難しました。
そのうえで、北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させていることについて、「アメリカは、強さと忍耐を持ち合わせているが、アメリカと同盟国を守らざるをえない場合、北朝鮮を完全に壊滅するほか、選択肢はなくなる」と述べると、会場ではざわめきの声が聞かれました。
そして、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長を「ロケットマン」と呼び、「自滅の道を歩んでいる」として強く警告するとともに、北朝鮮への圧力を一層強めるよう各国に呼びかけました。
さらにトランプ大統領はイランが核開発を続け、テロ組織を支援し、中東地域を不安定にしていると非難するとともに、イランとの核合意の破棄も含めて対応していく考えを強調しました。
このほか、シリアのアサド大統領やベネズエラのマドゥーロ大統領についても名指しして「独裁者だ」などと強い口調で非難し、国際社会が一致して対応すべきだと主張しました。
今回の国連総会では、アメリカ第一主義を掲げ、国連に懐疑的な姿勢も示してきたトランプ大統領が、国際社会との協調を訴えるのかどうかが焦点の一つでしたが、演説は、アメリカの主張と利益を前面に打ち出し、北朝鮮やイランなどとの対決色を色濃く示したものとなりました。
「大統領の力強い言葉に感銘受けた」
一方で、野党・民主党の下院幹部のホイヤー院内幹事は声明で「トランプ大統領は真の指導力を示す機会を逃した。残念ながら彼のトレードマークである空威張りと人気取りの演説をしただけだった」と批判しました。
韓国大統領府 演説を評価
トランプ大統領「国連は官僚主義に気をとられている」
そしてアメリカは国連の分担金の最大の拠出国だとしたうえで「不公平な重荷に耐えている」と不満を示しました。ただ、「もし国連が、平和などの目標を達成するなら、この投資は価値があるだろう。アメリカ国民は一日も早く国連が人間の尊厳や自由のさらに効果的な擁護者になることを期待している」と述べました。
一方で、「どの国も軍事的、財政的な負担の不均衡に耐える必要があるべきではない。世界の国々はそれぞれの地域で安全で繁栄した社会を促進するためより大きな役割を担うべきだ」と述べ、各国に負担の共有を呼びかけました。
イラン外相 激しく反発
国連では20日に、イランのロウハニ大統領が演説を行うことになっていて、イランに対する強硬な姿勢を貫くトランプ政権を批判するとともに、核合意を順守しているとして、イラン側の立場に理解を求めるものと見られます。
ブラジル大統領も北朝鮮を非難
この中でテメル大統領は、「最近、朝鮮半島で行われている核やミサイルの実験は、誰もが無関心でいられない深刻な脅威で、ブラジルはこうした行為を強く非難する。先行きが見通せないこの事態に対して、平和的な解決方法を見つけることが急務だ」と述べ、北朝鮮を強く非難するとともに、軍事力に頼るのではなく、各国が協力して平和的な解決方法を探るべきだと訴えました。
また、去年、ノーベル平和賞を受賞したコロンビアのサントス大統領も国連総会で演説し、「平和と、世界の安全保障を脅かす北朝鮮の核実験やミサイルの発射に対し、とても残念に思うし、強く非難する」と述べ、北朝鮮の一連の対応を非難しました。