観念が奔逸した言説

情報収集と思考のトレーニング

社会課題を解決したいと本気で考えているふたりの不毛な言い争い

保育制度について詳しく知るために、フローレンス代表の駒崎弘樹氏のツイッターをフォローしてるんだけど、昼休みにツイッターを除いてみたらなんかおもしろそうなことになっていたので、ちょっと整理(トゥギャッターでやれとか言わないで)。

 

駒崎氏が引用している日経の元記事では、①高齢者向け給付が中心となっている社会保障制度を、全世代型社会保障制度に改革していく、②財源を作り出すための方法論について活発な議論をすることは大切だ、という安倍首相の言葉に触れられています。

駒崎氏は5日前のツイートで、主に①のことについて触れているんですね。そこにほっとプラス代表の藤田孝典氏が、高齢者偏向は誤解でどちらも大切という趣旨のツイートをしています。

それから5日が経過して、駒崎氏は藤田氏に向けて、"この状況に「どちらも足りないので、このままでいこうよ」というスタンスこそ欺瞞"、と、なぜか煽ってきてる。で、気になって藤田氏の前後のツイートを確認してみたんだけど、このままでいこう、なんて一言も言ってない。むしろ、財源が限定的という先入観はやめて、どっちも足りないからどっちも増やしていこう、という論調なんです。

ところが駒崎氏に煽られた藤田氏も「視点が狭いと思うし、悪魔の選択をしてはならない」と応戦。駒崎氏も「仮想敵を作って藁人形を叩く藤田氏のやり方の方が、よっぽど分断的」とエスカレート。

 

たぶん、適正なバランスを考えながら、全体として財源を増やしていく、ということがふたりとも言いたいんだろうなあ。

まぁ、どちらの主張も正しくて、ホントに言葉尻の問題なんだけど、社会課題を解決したいと本気で考えているふたりなんだから、もっと建設的な話し合いをしてもらいたいと心から願うばかりです。

 

(18:32 追記)

なんとなく収束した模様です。

 

(25:08 追記)

藤田氏が駒崎氏からブロックされた模様です。