Mr.Childrenは、説明の必要がないくらい、有名なバンドですね。ヒットした曲数も大変多く、「聴いたことあるぞ!」という曲が、どの方もいくつかあるのではないでしょうか。そんなビックバンドですので、敢えてあまり有名でない、マイナー曲を取り上げて、改めてMr.Childrenの魅力に迫ってみたいと思います。
個人的にコピーバンドをしていたことがあるので、演奏者的な視点が入ることが多いですが、ご了承ください。Mr.Childrenのコピーバンドをされている方で、演奏曲を探している方にも参考にしていただければ幸いです。では、さっそくおすすめの曲を、4曲ご紹介いたします。
Mr.Children~公式HPより
Mr.Children おすすめマイナー曲
「花の匂い」…アルバム『SUPERMARKET FANTASY』収録
この曲は、映画『私は貝になりたい』の主題歌としてタイアップされましたが、私が好きになったきっかけは映画とは全く関係ありませんでした。
では、一体なぜこの曲を好きになったのかというと、プロモーションビデオを見たことがきっかけとなりました。簡単にプロモーションビデオの内容を紹介しますと、「擬人化されたウサギの3人家族の父親が、戦争に出征してしまう」という内容になっています。私がこの曲に出会ったのはアルバムではなくプロモーションビデオからでした。モノクロのアニメーションによるプロモーションビデオなので、一見風変わりに見えますが、最初にこれを見たときに思わず泣いてしまったことを今でも覚えています。
スローバラードの曲で歌詞の内容は離れても別れても、愛しい人とつながっていられる気がするというような内容です。プロモーションビデオでみると宇宙と生命の共通性のようなものも感じられます。アルバムで聴いても十分名曲なのですが、こちらは是非プロモーションビデオで視聴していただきたい曲です。
ちなみに、この曲のコード進行、ミスチルの王道で私が大変好きなコード進行だったりします。GM7というコードやF♯’→Bm7という進行を、桜井さんは大変効果的に使う方だと思います。この部分でいつも鳥肌立ってしまいます。
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「口がすべって」…アルバム『SUPERMARKET FANTASY』収録
こちらの曲はピアニストとして演奏していると楽しい曲です。3連符を多用したシャッフルビートに乗って軽快に演奏したいミドルビートの曲です。ピアノで弾く曲としては難易度は高いほうだと思いますが、ちょっとジャズの気分も味わえて、上手に弾けると自分が素敵になった気分になれます。(笑)
歌詞の内容は恋愛が抱える矛盾から広がって生き方や人の心の矛盾へと広がっていくものになっています。桜井さんが得意とするパターンの歌詞ですね。身近なところから社会性へ広げていく歌詞は桜井さんの作る世界の大きな魅力の一つだと思います。軽快にピアノを演奏したり、シャッフルビートに乗りながら、その世界観を味わえる曲だと思います。
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「NOT FOUND」…アルバム『Q』収録
こちらは8分の12拍子のリズム感が心地よい曲です。コピーバンドをしていた時に、この曲のアコースティックギターを担当したことがありますが、アコギで弾くと8分の12拍子のリズム感が心地よく、爽快に演奏することができます。
歌詞の内容は恋の痛みと喜びの両面をストレートに歌った内容となっています。好きになってしまうと、たとえ一緒にいることが辛いと思うときがあっても、やっぱり一緒にいたいですよね。そういう葛藤があるときに聴くと、心によく響くかと思います。
コピーバンドの話に戻りますが、アコースティックギターを演奏できる方は、是非ギターボーカルで演奏してみてほしい曲です。私は残念ながらボーカルは担当できませんでしたが、演奏しながら歌うときっと気持ちいいですよ。アコギ一本でなら私もこっそり部屋で歌ったりしています。
「つよがり」…アルバム『Q』収録
この曲は、ピアノメインで演奏されるスローバラードです。重たい過去をもった恋人に対する愛情を表現した歌です。歌詞の個人的な解釈ですけど、「重たい過去のせいで中々踏み出せない恋人をいつまでも待つ」というのが優しさなのか自分のエゴなのか、考えさせられるような歌詞になっています。
桜井さんの歌詞は、表の表現に対して必ず物事の裏を見た真意があるような気がします。そこがまた大きな魅力の一つだと個人的には思っています。人を愛するということはその人のためなのか、果たして自分のためなのか、自分の抱えている矛盾と向き合うのにもいい歌だと思います。
演奏者として曲の感想を書いてみますと、「ピアノで弾き歌い出来たらいいな」と感じる曲です。ピアノの編曲はそれほど難しくありませんので、ピアノ弾き歌いの入門としてもおすすです。ピアノを演奏しながら自分の心を見つめ直すことができるかもしれません。いつも私はそうなってしまいます…(笑)
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できる限りマイナー曲を紹介しようという視点で書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。アルバムに偏りが出てしまったのは私の個人的な好みかと思います。ご了承ください。
Mr.Childrenはコード進行も素敵ですので、演奏していても痺れる部分が多いです。楽器を弾ける方は是非演奏してみていただきたいですし、これから始めようという方にもおすすめしたいアーティストでもあります。思わず演奏者としての視点が多く入ってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。