2017-08-03
Xperia XZ Premiumを音ゲーマーが買ってはならぬ
2017年夏モデル、ハイエンドCPU+GPU(snapdragon 835)搭載機種として華々しくデビューしたXperia XZ Premium。さすがハイエンド、Xperia Z3とは比較にならないくらい強力で、最近の重たいゲームでも熱くならず平然と処理してくれます。素晴らしい処理・描画性能です。ですが、結論から言うとタッチパネルが音ゲーには致命的な弱点を持っているため、「音ゲーを楽しむ」かつ「高難易度をプレイする」のであれば基本的に買ってはいけません。
以下、デレステ(スターライトステージ)の動画・静止画で説明していますが、もちろん特定のゲーム実装に特化した話ではありません。タッチパネル側の問題です。保護シートの類は、動画撮影時には貼ってあったのですが、その後剥がした状態でも改善されないことは確認しています。
隣接タッチ吸い込まれる問題
このtweetは、実際のプレイ画面を録画したものです。白い○は、Androidの開発者向け機能で表示させている、タップ検出点。左手でロングノートを押さえながら、右手で隣の単音をタップしたのですが、指二本で1か所のタッチと判定されているので、MISSとなっています。これくらいの幅だと、判定点表示位置ぴったり押せば大丈夫なはずなので、いけるかも!と頑張ったのですが、フリック・スライドの類では判定点を通過しなければならないので、それらが組み合わさった場合に影響が大きすぎました。その他には、片手で長押し+単音を拾うパターン…例えば、一番左を中指で押しながら、左から2番目を人差し指で拾うとき、抜けやすさアップでした。問題のないタッチパネルであれば意識して指を広げる必要がないので、意識しなければ若干判定点間より近い位置を押すことになり、結果単一のタッチとして扱われてやすくなっていました。(これは癖が絡むので人によるけど)
タッチパネルの検出挙動は、交流100Vのコンセントから充電している状態では、さらに状況が悪化する場合があるようです。交流100V→直流5V変換部分の質にもよるかも。もし既に買ってしまい、この端末と心中するほかない!という場合、音ゲーをプレイするときには充電ケーブルを抜いてみると、多少はましかもしれません。
なぜ世間ではそんなに問題になっていないのか?
問題発生の条件は「隣接同時押し」ですが、単音同士の場合、ちょっとでもずれていれば両方入るので、検出されるのは片方を長押ししているときです。そういうパターンが譜面に組み込まれていて、かつ「ミスがタッチパネル由来と断言できる力の余裕がある」または「プレイの様子を録画して検証した」人しか気づかないものと思われます。
メディア公式系の記事では、わざわざ問題をピックアップして取材元との関係を悪化させる意味は無いでしょう。アフィブログ的には、人数の少ないコア層しか実感できないレビューは書かれないか、もし誰か書いていても伸びないので検索に引っかからないか、だと思われます。音ゲー用端末を選ぶときには常に直面する問題。端末のレビューって「ムービーが綺麗に再生できました!合格!!」という記事しか見えないのですよね…
個別のゲームに特化した話いくつか
デレステ(アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ)
デレステに関しては判定点をもっと横に広げるオプションがあり、これでいけるかもと少し頑張りましたが、Master+では隣接配置多用・フリックやスライドも遠慮なく来るので、頻繁に吸いこまれるようになってかなり厳しい状況でした。まともなタッチパネルだとMISS2~3くらいの、フルコン予備軍の曲が、平然とMISS15を越えることもあります。
デレステについてはもうひとつ、上下二段を利用して交差するようなフリックの取り方をする場合にも問題となります。アタポンMaster、Hotel MoonsideのMaster、TulipのMaster+などで使われるもの。上下方向に吸い込まれます。
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