Amazonが「Kindle Unlimited」のサービスを始めてから約1年が経過しました。ネット上では読みたい本が「Kindle Unlimited」の読み放題対象でないから微妙という意見をよく見かけます。正直あまり評判は良くない印象です。
私も「Kindle Unlimited」を利用する前は微妙そうだなと感じていました。買いたいと思う本がほとんど読み放題対象じゃないから意味ないんじゃないかと。
しかし、実際にKindle Unlimitedの利用を始めてみて、このサービスの本質は「買いたいと思う本が月額定額の読み放題で読める」ではないと私は感じました。
Kindle Unlimitedのサービスの本質は「読みたいときに読みたい本を読みたい量だけ気軽に読める」だと私は考えています。これがどういう意味なのかを今回はご紹介したいと思います。
また、こういった月額定額サービスでよくあるのが「元を取る」という考え方ですが、「元を取る」という考え方は本質的でない悪い考え方だと個人的には思っています。この理由に関しても合わせて書きました。
目次[表示]
- 「Kindle Unlimited」というサービスとは
- 本に対する興味の度合いによる行動の違い
- 「Kindle Unlimited」で今読めるおすすめの本
- 「Kindle Unlimited」を利用する際の注意点と始める方法
- 「Kindle Unlimited」の良さは1ヶ月無料体験すればわかる
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「Kindle Unlimited」というサービスとは
「Kindle Unlimited」を簡単に説明
「Kindle Unlimited」とはAmazonが提供している電子書籍の読み放題サービスです。全ての電子書籍(Kindle本)が読み放題ということではなく、 「Kindle Unlimited」対象タイトルのみが読み放題となります。
月額は980円で初回の30日間は無料で利用することができます。2017年9月現在は約17万タイトルが読み放題の対象となっています。
こちらはAmazonのスクショです。
ほぼ17万タイトルですね。
「Kindle」以外でも読めます。PCやタブレットはもちろん、スマホでもアプリをダウンロードすれば読めます。
私は外出中にタブレットなどを持っていない時はスマホで読んでいます。スマホでニュースやブログの記事を読むのと変わらず普通に読めます。
「元を取る」という考え方
Kindle Unlimitedに限らず、huluなどの月額定額の動画配信サービスや食べ放題などの定額サービスがあるところには、必ずと言っていいほど「元を取る」という考え方が出てきます。
せっかく1,000円払ったんだしたくさん本を読んでやるとかたくさん食べてやるという考え方です。気持ちはめちゃくちゃわかるのですが、私はこの考え方はしないようにしています。なぜなら、本質的な考え方ではないと思うからです。
例えば食べ放題の場合、美味しく食べられる量を食べたらやめれば良いのに、無理して食べ過ぎて気持ち悪くなった経験がある人も多いと思います。私は結構あります。本来「満足できる量を美味しく食べること」が重要なのにです。
必要以上に食べ過ぎても、気持ち悪くなるし、太るかもしれないし、良いことなんてないですよね。なんとなく損したくないからという自分の気持ちに従ってる以外に意味はないです。つまりは自己満足だと思います。
Kindle Unlimitedでも元を取る精神でたくさん本を読もうとする人もいるかもしれません。しかし、その考え方で無理して本を読むことは、お金だけじゃなく貴重な時間も消費してしまうので、むしろ損をすると私は考えています。
「元を取るために」読むのではなく「読みたいから」読むべき、もしくは「空いた時間に」読むべきだと思います。
「Kindle Unlimited」のサービスの本質
では、「Kindle Unlimited」のサービスの本質は何か。それは「読みたいときに読みたい本を読みたい量だけ気軽に読める」ことだと思います。月額980円を払うことで、常にその状態にしておくことができます。
この考え方を踏まえつつ、「本に対する興味の度合いによる行動の違い」について考えながら「Kindle Unlimited」で得られるメリットについて紹介します。
本に対する興味の度合いによる行動の違い
「本に対する興味の度合いによる行動の違い」を簡単に図にしました。上に行くほど興味が高く、三角形や台形の面積が本の量のイメージです。
興味の度合いが高いものから順に
- ①買うなり借りるなりして読んでる
- ②積ん読してる(買ったけど読んでない)
- ③Amazonの欲しいものリストに入れたり、メモったりだけしてる(そして忘れる…)
- ④スルー
とほとんどの人がなっていると思います。
で、Kindle Unlimitedをこの図に当てはめるとこんな感じです。
Kindle Unlimitedの読み放題対象の本は全Kindle本の約1/4。数にすると約17万タイトルです。そして、興味がある本もあればない本もあるので、図にするとこんな感じだと思います。
そして、Kindle Unlimitedを利用しているとこうなります。
買いたいと思うほどに興味があった本でKindle Unlimited対象の本は買わなくて良くなります。黄色の部分です。
また、興味があるけど買うほどではなかった本が気軽に読めるようになります。こんな感じ。
ただ、実際はこのような綺麗なピラミッドではないと思います。人によってそれぞれの割合が異なるからです。
例えば、私の場合のピラミッドはこんなイメージです。
私はそこまで本を読む方ではないので、ほとんどの本をスルーします。そして、興味があっても買うほどではない本が結構多いです。欲しいものリストには多くの本が溜まっています。
積ん読はほぼしません。買ったら読みます。むしろ、絶対読むと思うほどでないと買いません。
この私のピラミッドにKindle Unlimitedを当てはめます。
買いたいと思うほどに興味がある本が読み放題の対象になっていることはほとんどないです。何もしなくても売れる本はそのまま売ると思うので、人気の本は割合としてかなり低いイメージです。
そのため、実際はこんな感じです。
ただ、目玉商品として読み放題に入っている売れそうな本もあることはあります。(売れそうな本というのは主観ではありますが)
ちなみに私の場合、最近だとこの本を買いたいと思ったら読み放題対象の本で「ラッキー!」となりました。
- 買いたいと思うほどに読みたい人気の本は少ない
- が少しはある
買うほどではないけどちょっと興味あるなっていう本はめちゃくちゃあります。今まではメモって忘れ去っていたそれらの本を「気軽にすぐ読めること」に私は月額980円を払っています。
- コンビニや本屋で軽く立ち読みをするように
- 図書館で本を借りるように
- 漫画喫茶で気になった雑誌を手に取るように
気軽に本を読むことができます。それも場所の制限なく、時間の制限なく、本の重さという制限なく。
これが私が考える「Kindle Unlimitd」のサービスの本質です。この考え方に共感できる人にはめちゃくちゃおすすめのサービスです。
「Kindle Unlimited」で今読めるおすすめの本
ここまでで説明した通り、Kindle Unlimitedは「ちょっと興味ある本を気軽に読める」サービスというのが私の意見です。
そのため、とにかく無料で1ヶ月利用してみて「読みたいときに読みたい本を読みたい量だけ気軽に読める」という体験をするのが良いと思います。
とはいえ、「その前にどんな本が読めるか知りたい!」と思う方もいると思うので、実際にKindle Unlimitedで今読める本はどんな本があるのかを簡単に紹介します。
ちなみに、Amazonの画面で「Kindle Unlimited 読み放題」をクリックすれば読み放題対象の本を一覧で見ることができます。
ビジネス書
まずはビジネス書関連で人気の本を何冊か紹介します。
超有名な自己啓発本の「思考は現実化する」 。私は紙の本を持っているのですが、まだ読んでいない人には是非おすすめしたい一冊です。
これはKindle本の売れ筋ランキングで上位の本。私はダウンロード済みで、後でパラパラと読む予定。
「伝わっているか?」は個人的に気になっていたけど、購入までは至らず欲しいものリストにブチ込んでいた本。こちらもダウンロード済み。時間ある時に腰を据えて読む予定ですが、自分には響なかそうなら途中でやめます。気軽に途中でやめることができるのも読み放題の良いところ。
こちらは紙の本を持っているので改めてダウンロードはしませんが、とても良い本なので興味ある方は是非。
その他
誰もが知っている「ハリーポッター」シリーズも今なら「死の秘宝」まで全て読み放題で読めます。
福本伸行さんの「カイジ」や「銀と金」は3巻までが読み放題対象です。
※漫画はかなり少ないです。
【圧倒的名作】おすすめの福本作品の感想と読む順番を紹介【カイジ、アカギ、銀と金など】
他にも「Tarzan」「AERA」「東京カレンダー」などの有名な雑誌も多数が読み放題です。写真集などの大人向けの本もありますが、実用性は低いです(個人の見解)。
私が読んだ本と今読んでる本
ちなみにですが、私が今読んでる本と読んだ本をちょっと紹介します。
最近よく話題になってるビットコインに関して、簡単に知識を入れたかったためこの本を読みました。
この本など、ブログ関連の本も興味ある部分だけパラパラと読んでいます。
「炭水化物抜きダイエット」を良く耳にするので気になりちょっとだけ読みました。ダイエットや筋トレを本格的にする時があればまた読むかも。
この本は読み始めたらめちゃくちゃ面白かったので、ちょっとした空き時間に少しずつ読んで全部がっつり読みました。麻雀する人には超おすすめです。
正直、これらの本は買ってまで読むことはなかったと思います。読み放題ということで、気になるテーマの本を気軽に読みたい部分だけ読むことができるのがKindle Unlimitedの醍醐味だと思います。
「Kindle Unlimited」を利用する際の注意点と始める方法
ここまでの説明で「Kindle Unlimited良いやん。利用しようかな。」と思った方向けに、具体的に注意点や始める方法を紹介します。
注意点
10タイトルまでしかダウンロードできない
Kindle Unlimitedを利用する際は、一度ダウンロードしてから本を読むことになります。その際、本はライブラリに保存されることになるのですが、そのライブラリに保存できる本は10タイトルまでとなります。
こんな感じ。
※6タイトルしか表示されていませんが、下に4タイトルあります。
すでに10タイトルがライブラリに保存されている場合、11タイトル目のダウンロードの際にライブラリから消去するタイトルを選択しなければなりません。
ただ、実際に利用していて11冊以上の本を同時に読むことはないので、ほとんどの人にとっては問題ないと思います。読み終わった本を消せばOKです。
読める本がころころ変わる
良くも悪くも、Kindle Unlimitedの読み放題対象タイトルは結構頻繁に変わります。
そのため、読みたい本を見つけたらなるべくダウンロードしてライブラリに保存しておくことをおすすめします。(ライブラリに保存しておけば、読み放題対象でなくなっても読めます。)
また、読み放題対象タイトルはだいたい17万タイトルなので、読めなくなる本の代わりに新しい本が読めるようになるのは嬉しいです。
最初は自動更新に設定されている
Kindle Unlimitedは最初の1ヶ月は無料で利用できます。しかし、利用を開始した時点で自動更新がONになっています。そのため、無料期間だけ利用したい場合は、この自動更新をOFFにしなければなりません。
以下その手順です。
「アカウントサービス」内の「お客様のKindle Unlimited」をクリックします。
そして、「メンバーシップを終了」をクリックすると自動更新がOFFになるので、無料期間が終了したら自動で利用が終了します。「メンバーシップを終了」をクリックしてもすぐに利用できなくなるわけではなく、無料期間が終了するまでは利用できます。
そのため、利用開始後にすぐこの操作をしておけば、忘れて次の月に料金を支払う、なんてことはありません。超親切です。
始める方法
まずはこちらをクリック。
クリックするとこの画面に飛びます。
普段amazonを利用している人は、この画面の赤枠で囲んだ部分をクリックするだけで利用が開始できます。超簡単です。
「Kindle Unlimited」の良さは1ヶ月無料体験すればわかる
Kindleやタブレットはもちろん、スマホやPCでも「Kindle Unlimited」を利用することができるので、興味がある方はとにかく一度無料体験をするのが良いと思います。
一見、本好きだけに向けたサービスのように思えますが、そんなことは全然ないと私は思っています。
- 通勤時間が長い人
- 何かの待ち時間に暇をしている人
- 雑誌をよく立ち読みしている人
などにも適したサービスだと思います。
「読みたいときに読みたい本を読みたい量だけ気軽に読める」ということに魅力を感じる方は、是非無料体験をして「Kindle Unlimited」のある生活を体験してみてください。
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