こんにちは、サーバーサイドエンジニアのtommyです。
私は現在、StaffとしてRubyKaigi2017に参加しております!
この記事では、1日目の様子を臨場感とともにお送りできればと思います。
今回の会場は広島国際会議場。前日までの台風も無事通り過ぎ、晴天となりました。
開場前
開場前の午前8時、スタッフで集まって挨拶などをしました。
円陣も組んだりしました。
よい会になればいいなと思いつつ、それぞれの持場につきます。
keynote @n0kada
始まってすぐのkeynoteはパッチモンスターこと、 @n0kadaさんの発表でした。 私の担当は同時通訳レシーバーの受付でしたが、ほとんどがsold out状態で盛況でした。
かなりアグレッシブな発表だったようで、「今日一」の発表に挙げる人も多々いたとかいなかったとか。
ruby2.5に期待しましょう!
お昼の様子
皆さん思い思いの昼食を楽しんだようです
Fiber in the 10th year
10年の歴史のあるFiberと新実装Guildが繋がるワクワク感溢れる発表でした。
C how to supercharge Ruby with Rubex
Rubyのelegantさを維持しながら、Cの強力なパワーを利用しようという取り組み。興味をそそられる発表でした。
Gemification for Ruby 2.5/3.0
Gemificationとは、標準添付ライブラリを徐々にGemとしてリリースしていくという考え方です。
Gemificationの考え方に沿って開発が進むと、Ruby本体の変更とは関係なく標準添付ライブラリの開発が進むので、
2.5向けに開発されているような機能を、2.4向けに対応させるということも可能になるそうです。
※但しコミッターの負担は増える
我々が普段使っているRubyはたくさんの方々のコントリビュートによって成り立っていることを再認識でき、
心のなかで深々とお辞儀をしながらお礼を言いました。
Hanami - New Ruby Web Framework
Hanamiについては、会場も満員御礼状態でみなさん質問なども活発になさっていたようです。 弊社の @ujihisa も「良すぎたので全面採用しよう」と感心しきりでした。
Do Androids Dream of Electronic Dance Music?
@Julianと@Ericによる発表。
実装の93%がPythonらしいですが、機械学習でここまでできるのか…という内容に会場内は大いに盛り上がっていました。
Development of Data Science Ecosystem for Ruby
機械学習の分野といえばPythonですが、Rubyでも実用的なものが作れるようになっているようです。
是非皆さんもお試しあれ。
Ruby Committers vs the World
Ruby Committerの方々が全員集合し、会場とやりとりをするというセッション
そんなさなか、Cookpadに二人目のフルタイムRubyコミッター誕生というニュースが
これには会場もざわつきを隠せない様子でした。素直にCookpadすごい…と思わずにはいられませんね。
まず型についての熱い議論が繰り広げられ、これだけで終わるんじゃないかという懸念もありましたが、
見なければいけないのは未来であり、Matzが見ている未来にはやっぱり型はないという結論で、一旦議論は収束を見たようです。
次に右代入についての議論が行われました。
Matzもこれについては肯定していましたが、使える記号がもうないとのこと。これからどうなるか期待の機能ですね。
他にも小学生に使える機能制限したRubyはどうか、Rubyを3倍早くするのに一般のRubyistにできることがあるのかなどの質問が
飛び交っていました。Ruby Committerの方が一同に会する機会もそうそうないと思うので、気になることがあったら是非質問したいものです。
Official Party
さて、全てのセッションが終わった後はオフィシャルパーティーが行われました。
セッションと同様、大変盛り上がっていました。Rubyコミュニティのつながりを感じます。
終わりに
今回はRubyKaigi2017一日目の様子をレポートしました!
余談ですが、貸し出した同時通訳レシーバーはすべて回収することができました!
世界各国から来られる方々も含めて、Rubyコミュニティでは性善説が成立することを肌で感じることができました。
素晴らしいですね。
明日明後日と続くRubyKaigi、今から楽しみです!