沼田まほかる原作の小説「ユリゴコロ」
原作は2011年に単行本が刊行されるやいなや、既刊作品までもが一斉に大きく売れ出すという”出版業界の事件”で一躍その名が知れ渡った沼田まほかるによる同名小説です。
2012年、大藪春彦賞受賞や本屋大賞ノミネートを果たした沼田まほかるのベストセラー『ユリゴコロ』がついに映画化ということで話題!2017年9月23日に全国にて公開です。著書は50代で初の長編小説「九月が永遠に続けば」で第5回ホラーサスペンス大賞を受賞したのち56歳で作家デビュー。『彼女がその名を知らない鳥たち』「猫鳴り」「アミダサマ」と次々に話題作が続き、総発行部数120万部を超える人気小説家として脚光を浴びています。
また本作の脚本・監督を務めるのは『君に届け』『近キョリ恋愛』といった青春時代の機微を丁寧かつエンターテイメントに描き、数々のヒット作を世に生み出してきた名手・熊澤尚人監督。これまでとは異なる衝撃作で新境地を切り開く意欲作となります。
『ユリゴコロ』あらすじ
『ユリゴコロ』(C)沼田まほかる/双葉社 (C)2017「ユリゴコロ」製作委員会
とある家で見つかる「ユリゴコロ」と書かれた一冊のノート。そのノートに綴られていたのは、悲しき殺人者の記憶。この家族の過去に一体何があったのか。これは事実か、創作か。誰が何のために書いたのか。
『ユリゴコロ』(C)沼田まほかる/双葉社 (C)2017「ユリゴコロ」製作委員会
その秘密に踏み入ってしまったら、もう後戻りはできない。壮絶な愛と宿命の物語が今静かに動き始める――。
■予告編映像
「一冊のノートが、僕の人生を狂わせたんだ」という松坂さん演じる亮介の言葉とともに、殺人者の記憶を辿る導入部が映し出されていく予告編では、7月上旬に撮影終了したばかりの“現代パート”の映像も盛り込まれ、“過去”と“現代”のシーンが交錯するような仕上がりに。
『ユリゴコロ』(C)沼田まほかる/双葉社 (C)2017「ユリゴコロ」製作委員会
映像には、吉高さん演じる「人の死」でしか満たされない絶望的な喪失を抱えた美紗子が掴んだ、松山さん演じる洋介との運命的な出会いなどが収められ、ラストではこの3人の涙するシーンともに、「あなたの優しさには、容赦がありませんでした」という意味深なセリフで締めくくられている。
ノートの登場人物、美しくも悲しい殺人者・美沙子役の吉高由里子さん
人間誰しもが持っている”心の拠り所”それが生まれながらに”人間の死”であった女・美沙子役に吉高由里子さん。
『ユリゴコロ』(C)沼田まほかる/双葉社 (C)2017「ユリゴコロ」製作委員会
殺人という行為から逃れる術を持たずにこの世に生まれ、それ故に強いられる悲しみの連鎖の中で愛という感情を知り、自らに抗い、苦悩するという難役に挑んでいます。
吉高さんは、最初に脚本を読んだ際の印象について「普段、脚本を読むのに時間がかかるんですが、あっという間に読み終えていました。私自身、殺人を犯す役をやったことはなかったので、興味がわいて、ぜひやってみたいと思いました」と語っています。
『ユリゴコロ』間もなく公開!実力派女優・吉高由里子の魅力!出演映画14選!
https://pickup.cinemacafe.net/articles/907ドラマ『東京タラレバ娘』で人気の吉高由里子さん。木村拓哉と二宮和也が初めて共演する作品『検察側の罪人』や、主演『ユリゴコロ』の公開も控えている実力派女優。『蛇にピアス』でブレイクし、演技力でも高い評価を得ている彼女の魅力と人気の出演映画をご紹介します。
美紗子と運命的な出会いを果たす男・洋介役の松山ケンイチさん
美沙子と運命的な出会いを果たす男・洋介役に松山ケンイチさん。
『ユリゴコロ』(C)沼田まほかる/双葉社 (C)2017「ユリゴコロ」製作委員会
誰にも言えない罪、心に傷を抱えながら生きる、色気と繊細が同居したキャラクターを圧倒的な表現力と存在感で演じています。
本作はラブストーリーでもあり、吉高さんは松山さんとのシーンも多かったそう。物語に深く関わるとあって、話せることが限られており、共演シーンについて「何も言えないね」(吉高さん)、「ダメだね...」(松山さん)と苦笑交じりに互いに顔を見合わせていたが、吉高さんは松山さんについて「もっとお芝居を見たいと思う役者さんでした」と語っています。
告白ノートを見つける亮介役に松坂桃李さん
物語が動き出すきっかけとなる一冊のノートを見つけ、その秘密に惹き寄せられる男・亮介役に松坂桃李さん。
『ユリゴコロ』 (C)沼田まほかる/双葉社 (C)2017「ユリゴコロ」製作委員会
数々の疑念を抱きながらも強烈に惹き寄せられ、自らの運命を狂わせていく役どころをどのように見せてくれるのか注目です。
松坂さんは、あえて過去パートのダイジェスト映像を見ないで撮影に臨んだそう。「こんなにも(現代と過去で)ハッキリと分かれている作品はなかなかないと思います。監督の絶妙な仕掛けがちょいちょいあるので、それがどう作用して、一つの作品になるか楽しみです」と完成作への期待を口にしています。
ヌードシーンもあり⁉
『ユリゴコロ』(C)沼田まほかる/双葉社 (C)2017「ユリゴコロ」製作委員会
ふたりでのシーンは「変わったシーンが多かった」と松山さん。「ミステリーなのに、ギャグか?ってシーンもあって。ふたりともずっとスッポンポンで...」と語り、吉高さんも「金太郎でしたね(笑)」と楽しそうに述懐。果たして、どんなシーンになっているのか公開が待ち遠しいですね。
過去と現在が交錯していく『ユリゴコロ』
『ユリゴコロ』(C)沼田まほかる/双葉社 (C)2017「ユリゴコロ」製作委員会
その他、佐津川愛美さん、清野菜々さん、清原果耶さん、木村多江さんが出演しています。
『ユリゴコロ』(C)沼田まほかる/双葉社 (C)2017「ユリゴコロ」製作委員会
自らの命の拠りどころを求め、愛と宿命の渦に翻弄される者たちの壮絶な物語は、過去と現在がどう繋がり、どのようなドラマを紡ぐのか...『ユリゴコロ』は9月23(土)より全国にて公開です。
公開が待てない方は、先に原作小説をチェックするのもいいかもしれません。Kindle版では\551なので映画館に行く前に是非予習してみては?