みなさん、歯を大切にしていますか?
そばにいて当たり前の恋人のように歯を扱っていませんか?
大切なものは失って初めて気付くもの、なんてよく言われますが、「失って初めて気付くもの・オブ・ザ・イヤー」の頂点に君臨し続けているのが「歯」なのです。
僕は歯医者に通うたびに
「これからは歯を大切にしよう」
と誓うのですが、何度決意しても禁煙に失敗するヘビースモーカーのように、また虫歯にかかって歯医者に通い直すハメになっていたのです。
先月、また奥歯が欠けました。
それと同時に、物を噛めないくらいの激痛が走り、美味しい料理も全く味わえず、仕事の集中力すらも奪われてしまいました。
歯を痛めた生活は地獄です。
ご飯は美味しくないし、常に傷口をグリグリいじられるような、ズキズキとした痛みに襲われます。
3ヶ月に1回歯医者に通い、定期検診を受け、一日に3回も歯を磨いているのに、なぜ虫歯になってしまったのでしょうか。
ホワイトニングに通い、パッと見は白く見える歯も、中身はボロボロです。
美容に関心のある人は歯を白くするホワイトニングに興味を持つかもしれませんが、大切なのは土台です。
土台がボロボロだったら、どんなに取り繕っても後からボロが出てきてしまいます。
僕はそれに気付いていなかった。
僕はもう、歯を削りたくない。
もう、虫歯で痛い思いをしたくはない。
僕が何度も何度も虫歯になってしまうのは、何か原因があるはずだ。
そう考え、虫歯について調べてみました。
このブログを読んでくれている読者の皆様の中にも、きっと虫歯に苦しんだ経験のある方はいるかと思います。
もう、やめましょう。虫歯。
口の中でキュインと嫌な音を出す謎のドリルで、自分の大切な歯を削られるのって嫌じゃないですか?
もう、決別しましょう。虫歯。
虫歯は
「人から移されるまでは感染症、人から移ってからは生活習慣病」
と言われています。
赤ちゃんのときは口の中に虫歯菌はいないので、最初は何者かから移るわけですね。
多くは、大人が使ったスプーンから移る、と言われています。
どっちにしても恋をして男女の関係になると移ってしまうので、一生無菌でいるのはほぼ不可能です。
なので、すでに感染している僕たちは、虫歯にならない生活を続けることが大切です。
虫歯になる原因を箇条書きにするとこんな感じです。
- 「ミュータンス菌」と呼ばれるいわゆる虫歯菌が食べかすを栄養としてプラーク(歯垢)を作る
- プラークの中にミュータンス菌が棲みついて、食べ物に含まれている糖分を分解し、酸を作り出す
- ミュータンス菌が出してきた酸によって歯の表面が溶かされる
- 歯の表面が完全に溶けて穴があく(「ラクトバチラス菌」というやつが穴を広げる)
穴があいてしまったらもう元には戻せないのですが、最初の歯の表面が溶かされる段階。
この最初に歯の表面が溶かされる現象のことを「脱灰」といいます。
歯のエナメル質からリン酸とカルシウムが溶け出している状態のことです。
ここまで大丈夫でしょうか。
まぁ、ざっくり言うと、
「食べかすを食ったミュータンス菌が酸を出して、その酸で歯が溶けていく(脱灰)
脱灰したあとにラクトバチラス菌なるものが増加し、歯の奥の方まで進んでいって、虫歯が悪化していく」
という感じです。
このまま溶けてしまっては大ピンチなんですが、人間はすごくって、僕たちの唾液には「溶け出した歯の成分を元に戻す力」があります。
この「再石灰化」がとっても大事で、こういう自己治癒能力を持っているおかげで、僕たちはちょっとご飯を食べたくらいでは虫歯になりません。
なのに、なんで僕はすぐ虫歯になってしまうのでしょうか。
原因は食事のタイミングにありました。
これは普通に一日三食規則正しく食事をする人の口の中の状態です。
歯の表面が酸性に傾き、ph5.5以下になって脱灰しても、その後でちゃんと再石灰化して、口の中は健康に保たれます。
一方で、僕の一日はこんな感じです。
朝ご飯を食べて、歯を磨いてから出社します。
会社についてすぐに、近くのコンビニでミルクコーヒーを買います。糖分たっぷりです。
お昼ご飯を食べて、歯を磨いてから眠気覚ましに甘いコーヒーかレッドブルを飲みます。
夕方くらいにお腹が空いたらプロテインバーのようなおやつを食べます。
プロテインバーを食べた後は歯を磨くわけではなく、そのまま夜まで仕事をして帰宅。
家に帰ってから夜ご飯を食べて、プロテインを飲んで、寝る前に歯を磨きます。
ヤベェよ...。
歯に一番良くないのは、甘いものをダラダラと食べたり飲んだりし続けることです。
そうすると、僕のように一日中虫歯菌にエサを与え続けて、歯が溶け続けることになります。
食後に歯を磨いたとしても、その後に甘いコーヒーを飲んじゃダメ。
最近の筋トレブームの影響で、「タンパク質さえ摂ればなんでもオッケー!」みたいなノリで、プロテインバーをおやつ代わりに食べるのも良くない。
虫歯の原因になってしまうから。
ここ一週間くらい「歯に優しい食生活」を心がけてみたのですが、歯に優しい生活は、太りにくい生活であるともいえます。
間食を控え、砂糖をなるべく摂らないようにするのだから、当然です。
虫歯は生活習慣病。
まずは生活を変えていかなければいけません。
そして僕はもう虫歯は嫌なので、生活習慣の改善に加え、色々と虫歯対策アイテムも買ってみました。
使ってみた感想を書いてみます。
まずこの「こどもハミガキ上手」
これはめちゃくちゃ良かった。いちご味がうまいというのはともかく、これを口に含んでうがいをすると、歯垢が赤く着色して見えるようになります。
使ってみると磨き残しが意外と多いことに気付きます。
こどもハミガキ上手を使って一番良かったことは、鏡を見ながら歯を磨く習慣がついたことです。
みなさん、スマホを見ながら歯を磨いてませんか?テレビを見ながらダラダラ歯を磨いてませんか?
僕はそうでした。
ながら磨きだと、どれだけ長い時間歯を磨いても、結局大切な部分に歯ブラシが届きません。
なんとなく、何も考えずに同じ場所をシャコシャコ往復するばかりだからです。
3分間、スマホを我慢して鏡を見ながら歯を磨く。
これだけで全然違うはずです。
ライオン・クリニカのサイトに正しい歯の磨き方が紹介されているので、ついでに見ておくといいでしょう。
同じ歯垢を赤く染めるアイテムでも、プラークチェッカーはいまいちです。
というのも、見てください。
指についたら落ちねぇ。
唇もピンクになって、オカマみたいになります。
デート前に使うのは全くおすすめできないし、そもそも歯に着色しそうなくらい液が強いので、子供用ハミガキ上手を使ったほうがいいと思います。
次に僕が目をつけたのはチーズです。
チーズには再石灰化に必要なリン酸とカルシウムが含まれています。
さらには、ミュータンス菌が歯にくっつくのを邪魔する成分も入っていて、虫歯対策として最強の食材です。
おやつにはチーズを食べましょう。
ちなみに、チーズ以外の乳製品には虫歯対策的な機能はない、という記事をどっかのサイトで読みました。
チーズはタンパク質もそこそこ含まれているし、最強のおやつです。
迷わずチーズをチョイスしましょう。
おすすめしておいて自分が食べないのはおかしいので、セブンイレブンにあるチーズを食いまくってみました。
レビューします。
「さけるチーズ」
チーズがさけるので、ちぎって食べます。
うまいです。
「ベビーチーズ」
おやつにちょうどいいです。
食べると意外とお腹が膨れるので、一つ買えば2日くらい持ちそうです。
どうしてもチーズ以外の甘いものを食べたいときは、キシリトール入りのガムを食べましょう。
キシリトールは砂糖と同じくらい甘いけれど、キシリトールを食べても虫歯菌は酸を作れずに死にます。
最後に歯磨き粉。
歯磨き粉はフッ素入りのものを使いましょう。
フッ素には歯の表面を脱灰しにくい状態にしたり、再石灰化が素早く行われるように助けてくれる効果もあります。
フッ素入りの歯ブラシで歯を磨いた後は、うがいしすぎないようにすることも大切です。
いい成分が流れてしまうからです。
歯磨き粉の中に以下の薬用成分が入っているか確認しましょう。
- モノフルオロリン酸ナトリウム
- フッ化ナトリウム(NaF)
- フッ化第一スズ(SnF2)
フッ素の効果を詳しく知りたい人は以下のサイトを覗いてみるのもいいと思います。
ha-shiritai.com
歯医者によく置いてある歯磨き粉です。
フッ素配合が強く押し出されています。
磨いても味がしません。
Amazonで「フッ素 歯磨き粉」で一番上の方にあったから買ってみたやつです。
コンクールジェルコートより味はしますが、なんとなくコンクールジェルコートの方が効きそうな気がしています。
こういう寝る前に使う洗口液はチャラい人御用達で、エロいことをする前に使うのが定石とされてきましたが、本当の目的は口臭予防ではなくむし歯予防です。
寝ている時間帯は唾液の分泌量が少なく、口の中の自浄作用が低下し、虫歯が進行しやすくなっています。
デンタルリンス系の洗口液をうまく使って、徹底的に虫歯を予防する姿勢が重要なのだと感じています。
ダラダラと色々書いてきましたが、虫歯予防の最後の掟は、
「定期的に歯医者に行くこと」
です。予防が治療に勝るのは虫歯も同じです。
歯医者には歯医者でしか使えない汚れを落とす器具もあるし、もし虫歯になったとしても、早期であればダメージは少なく抑えることができます。
僕は美味しいものを食べるのが大好きです。
歯を失って痛感したのは、どんなに素晴らしい料理も、歯が痛いと全然美味しくないということです。
歯は僕の人生の幸せの土台にある、とても大切なものだと気付きました。
そして、歯が大切なのは、このブログの読者の方も同じだと思います。
このブログがきっかけでも、その他の何かがきっかけでも構いません。
虫歯になりにくい生活を送っていきましょう。
これからの良き人生のために。
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