昨日はとうとう「ごめん、愛してる」の最終回でした。
(結末ネタバレします。)
これは韓国で放送したリメイクですが原作とは少し変えていて、特に最終回の結末はだいぶ違ったようです(原作は見ていませんが)。
原作では、亡くなった主人公ムヒョクを追って、ウンチェはムヒョクの墓の前で自ら命を絶つそうです。
ですが昨日の最終回では、律が亡くなった1年後、韓国へ渡った凛華は、思い出をたどってはいましたが最後に空を見上げている表情は明るくて、悲劇的な感じはしませんでした。
賛否は色々あるようですが、私はこの方がいいなと思いましたね。
これで墓の前で死んだら、それこそ・・・
救いようなくない?
フィクションに限らず、韓国って実際でも自殺を選ぶ人が多い気がします。
よく有名な俳優さんが自殺した、とニュースでも報道されているし。
調べて見たら自殺率の統計でも、韓国は世界第3位!
やっぱり、と思っていたら・・・。
- 自殺大国韓国!でも日本の若者の自殺率にびっくり。
- 「脱ゆとり」の影響?過酷すぎる教育現場
- そんな過酷な学生時代を乗り切った後は、社会で酷使される。
- 若者ならではの傷つきやすさ
- 結論
- 最後に、ドラマで感じた疑問
自殺大国韓国!でも日本の若者の自殺率にびっくり。
自殺率は日本は世界第6位で、女性に関して言えば3位!
しかも日本の若者の自殺率は、なんと先進国中第1位なんだそう・・・。
ちょっとね、考えますよね。
エネルギーに溢れているはずの若者が、なぜ「死」を選ぶのかって。
なぜ日本でこんなに若者が自殺しているのか?
一つはやはり、他人に対して冷たい性質でしょうか。
これ、本当によく思います。
特に最近は「炎上」している人をさらに取り上げてとことんまで追い詰める傾向、ありませんか?
少しでもほころびがあれば、よってたかって袋叩きにする。
しかも、完全に打ちのめすか次の対象が現れるまで続きます。
社会全体で常に「いじめる」対象を探しているような。
人間の性質として「人の不幸は蜜の味」と、自分より不幸な人を見ると脳の中の快楽物質が分泌されるということが明らかになっているようです。
それは生物として(ライバルがいなくなると自分の餌が増えるなど)生存競争の本能でもあり、ある程度はしょうがないのかもしれない。
でも、その部分を社会で助長するのはどうなんだろう?
子供達は物心ついた時から、足のひっぱりあいを常に見聞きしています。
だから、自分ははみ出さないように、相手に悪く思われないように常に気を使っているんです。
さらに少子化にも関わらず、子供や親に対しても冷たい扱いは、世界でも類を見ないほどだと思います(小さい子供がいるなら、公共交通機関使わずにタクシー使えよ!みたいな論調)。
「脱ゆとり」の影響?過酷すぎる教育現場
しかも、今の義務教育、特に中学生は本当に毎日中学校へ通うだけでも大変です。
よく「いじめ」が問題になっていますが、私から見ると、ただ中学校へ通うだけでも相当な苦行です。
以下は私の子供を通して知った、中学生の過酷な毎日です。
まだ体が発育していない中、重い荷物(10キロくらい)を背負って暑さ寒さ雨の中、子供によっては長距離の登校。
友達とワイワイ楽しい昼休み・・・ではなくて、15分ほどで味わう暇もなく昼食。
(大磯の中学校のように、せっかく給食を出されても、冷え冷えでおいしくないという学校が多々あり)
そんな感じでお腹が空いたまま部活終了まで活動し、また重い荷物を背負い帰る。
子供によっては、すぐに塾。
塾の宿題や学校のテスト勉強など、やることは山積み!
「脱ゆとり」で教科書のページが増えたり、勉強しないといけない内容が増えたりしていますが、昔と違って今はほとんど週休2日。
なので、平日がぎゅうぎゅう詰めなんですよね。
なんでこんなに余裕がないのだろう?
しかも今や子供達は携帯やスマホを持っていて、家に帰ってきても学校の人間関係から抜けられない時代。
いじめられていなくても、ただ「友達がいない」だけでも、中学校は苦行になるのですから、友達との人間関係の構築は大事です。
とはいえ、この年頃は自意識が以上に高くなる時期。そして他人との境界線も曖昧なので、衝突も起こりがち・・・。
これがこの先もずーっと続くのかな・・・。
と思ったら、生きていく意味を見出せなくなるかもしれません。
この上いじめや、家庭内の不和などがあったら、もうとどめですよ。
そんな過酷な学生時代を乗り切った後は、社会で酷使される。
学生時代をなんとか乗り切って、ようやく就職したと思ったら、プライベートを楽しむ時間も体力もなくなるまで仕事をしないといけなかったりします。
実は私の甥っ子も、就職した会社がかなりなブラックで、帰るのがいつも深夜。
やっとお休みがきたと思っても、たまった洗濯物などの家事と体の疲れを取るので終わってしまい、遊びに出かける余裕もなかったようです。
なんとか3年間は頑張ろうと思ったらしいのですが、限界を感じてやめたそうです。
一時期はちょっと精神的に落ち込んでいたようでしたが、しばらくしてから求職活動して、今は新たな職場で働いているようで安心しました。
今回の職場は、いい職場なのを祈っています。
やっぱり「もう少しがんばってみたら?」とかつい言ってしまいがちなんですが、あまりにも内容がひどい、拘束時間が長すぎる、パワハラ・セクハラがある、などは我慢しないでやめる勇気も必要です。
とはいっても、一度やめると新たな(前の会社と同等か、いい条件の)会社が見つかるか不安で行動できない、という人も多いですよね。
でも若者が「過労自殺」なんて、本人も親も、なんのために今まで頑張ってきたのか・・・と切なくなります。
真面目は美徳ですが、その真面目さに本人も周囲も囚われてしまったら・・・ヘルプカードを使う前に、いきなりエンドカードを引いてしまうことになりかねません。
若者ならではの傷つきやすさ
私も若い頃はもっと真面目で(笑)、誰かが言ったことにすぐに傷ついていました。
でも、今はだいぶタフになりました。
だって、昔「この人の言うことは絶対なんだ」と思っていた人の言うことは、あてにならないという実例をいくつも見て来たんです。
特に、自分が成功している人は、自信満々に自分の尺度で人の批判をしたり判断をしたりします。
若者にとっては、「この人はこれで成功しているんだから絶対なんだ」と真に受けて、自分が才能ないとか、社会からはみ出しているとか思いつめたりします。
でも、そんな自信満々の成功者が、時代の流れで脱落していったりするのを見ていると、「別に絶対じゃなかったんだ」と思いますよね。
そして、否定されていた人たちだって、急に才能が認められることもあります。
結局、人の目、社会の目を気にしていたって、あてにならないし、自分のやりたいようにやること、それが自分自身の幸せにつながるんだと思います。
確かに周囲の人の意見を聞くのも大事ですが、答えは周囲の人の中にあるわけではなく、自分自身の中にあるのですよね。
「自分の若い頃はこうだった。今の若い人間は我慢が足りない。」
とか言う言葉は、聞く価値はないので、スルーしましょう。
その時代や地域によって、大変なことは常に変わっていくし、「大変さ」の尺度なんて相対的ではないんですから。
結論
今の若者は生育過程でストレスが多く、社会に出ても今度は私生活を犠牲にするような働きを強いられ、その賃金からは税金や年金などがかなり引かれていく。
でも自分の将来は年金などもらえる保証はなく、まずそれ以前に、結婚して子供を作るためのお金もままならない。
どこに希望があるのでしょう?
少子化だけではなく、せっかく生まれた子供達も、若いうちに自ら命を無くしているんですから。
あんなに分厚い教科書で勉強していても、生きていくために本当に大切なことは教えてはくれません。
とはいえ、なかなか社会のシステムも空気も変わらないでしょうね。
だとすると、やはりこの先はどんどん若者が減るのでしょう・・・。
だけど、年寄りばかりの街は、やはり寂しいですよね。
労働力という点だけではなく、社会が変わるパワーを秘めていたり、実は年配者より真面目だったり純粋だったりするのが若者ですから・・・。
そういう存在が少なくなるのは、ただでさえ膠着しがちな日本社会は血流がなくなって、経済だけではなく多方面でどんどん沈んで行くでしょうね。
もし日本人全体が、そして政府も、本当に少子化や若者の自殺を食い止めたいのなら、かなり大きな改革を今していかないといけないと思います。
最後に、ドラマで感じた疑問
ところで、またドラマの話に戻りますが、死を間近に感じた律が、波打ち際を歩いていくシーンで律の死を暗示しています。(その後いきなり1年後になっている)
脳の機能が停止することになっているため、心臓は弟に移植される予定なのですが、律はどういう最後を迎えたのでしょう?
原作ではバイク事故みたいですが、あのまま海で溺れたら心臓もダメになってしまうだろうし、どこかで倒れたとしても、すぐに見つけて病院へ運ばないとやっぱり心臓もすぐ止まるよね・・・。
移植する(最後はちゃんと弟に移植されている)のなら、やっぱり病院で死なないと無理なのでは・・・。
と、色々と疑問に思ったのでした。
ツッコミどころ満載でしたが、長瀬君の熱演で、それでも感動しました。