記者会見を“討論会”にする望月衣塑子氏の勘違い

2017年09月18日 09:30

ツイッターより:編集部

東京新聞の望月衣塑子記者の勘違いは、官房長官の記者会見を、記者と官房長官の対等の討論会とでも思っていることだ。望月さんの発言は質問でなく討論だ。

もちろん、記者の質問への回答に再質問することは許されるが、矛盾点をついたりする場合のことで、記者が自分の意見を開陳して、雌雄を決するということは記者会見というものの本質から外れる。簡潔に問題の本質にかかわる点について、いやいやでも応えざるを得ない質問をする、それに対しての回答がおかしければ、同席の他の記者が、回答になっていないではないかとフォローしたくなるような質問が良い質問だと思う。

彼女の発言のほとんどは、自分の意見を言って、それと違う長官の発言はおかしいといっているだけだ。

そういうタイプの討論したいなら、政治家も個別の対談に応じざるを得ないような大ジャーナリストになるか、政界に出て野党党首にでもなり、党首討論でやるしかない。

それから、自分の間違いの謝罪なら自分で記者会見して欲しい。官房長官の記者会見をジャックすべきでない。

もっとも、それ以前に、新聞記者だから、東京新聞が「我が社の望月記者が官房長官記者会見で誤った事実にもとづく発言をしました」というお詫びでも記事でも出せば良い事だ。

というようなことをFacebookに書いたら、コメントのなかで、「講演会の最後の質疑応答で延々と自分の意見をいう人のようなもの。ただし、そういうのはだいたい中年以上の小父さんですが」というような指摘あり。全くその通りだ。

講演会でそんな質疑応答での質問があることも多いが、絶対にまともに回答しない。講師に対しても他の聴衆に対しても失敬ですから。

菅長官は、「ここは望月さんのご意見についての感想をいう場ではありません。ネクスト!」とだけいえばいいのに相手をしているのが間違いだと思う。

アゴラの最新ニュース情報を、いいねしてチェックしよう!
八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学大学院教授
あなたにオススメ
  • 薄毛に悩む中年女性が驚愕した、お手軽育毛法はコレ

    PR 薬用リリィジュ

  • 「政治空白」をつくっているのは野党だ

  • 学校がブラックになる理由は「それ」ではない

  • 平壌にガソリンスタンドはないのだろうか?

  • 山尾志桜里とその擁護者に顕著な「二重基準」という病 --- 山田 高明

  • これが偏向報道?500人のデモが行われても報じられません

  • 「体験レポート」話題の赤箱がすごかった!

    PR 牛乳石鹼 赤箱

  • 外国人の心をわしづかみ!海外へ持っていくと喜ばれる意外なモノをご紹介

    PR 医師団の雑談

  • サラリと英語ペラペラになる1日5分の英語学習とは

    PR スマホ留学

  • 1日5分するだけ帰国子女並みペラペラになった方法

    PR スマホ留学

  • 女子中高生に大人気の歩乃華、ねお、きりたんぽが漫画で登場!話題の漫画家おほしんたろう氏描き下ろし

    PR クレアラシル

  • 北朝鮮核開発は、24年前に仮想戦記小説の題材になっていた

  • 日経記事:給油所閉鎖、EV普及を加速も 20年で半減

  • 資産運用、実はみんな悩んでる

    PR J.P.モルガン・アセット・マネジメント

  • 「なぜ、解散するの?」と子供に質問されたら、安倍晋三はどう答えるのか?

  • パンパースが進化!“最高級の肌へのやさしさ”をゆうこりんも実感

    PR mamagirl Baby&Kids

Recommended by

関連記事

アクセスランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

過去の記事