iPS細胞研究基金
iPS Cell Research Fund
iPS細胞研究基金
iPS Cell Research Fund
ご寄付の使い道
How we utilize your gift
研究の様子
再生医療の細胞を調製・備蓄する施設
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知的財産(特許)の確保と維持
iPS細胞技術に関する特許を確保し、
非営利研究機関には無償で提供しています。 -
優秀な研究者、研究支援者の確保
研究者のほか、知財・契約・広報などの
優秀な研究支援スタッフを安定雇用します。 -
安定的な研究活動の支援、
iPS細胞研究の情報発信・普及活動毎年変動する可能性がある競争的資金などの
他の財源を補う財務基盤として活用します。 -
医療応用に向けた研究費としての支出
研究所内から革新的な研究、優れた研究を
選定して支援します。
研究の様子
再生医療の細胞を調製・備蓄する施設
収支報告
2016年度は、2030年までの達成目標の1つである「日本最高レベルの研究支援体制と研究環境の整備」を実現するため、10億円/年を目標に、引き続きiPS細胞研究基金の積極的な周知広報に務めて参りました。
メディアで当基金について広く取り上げていただいた結果、当基金への2016年度の寄付件数は13,173件となりました。ポイント寄付等の形でのご寄付者は、これとは別に4,000名以上おられます。多くの方々から頂きましたご支援により、2016年度のご寄付の合計額は、約23億7千万円となりました。
ご寄付を賜りました皆様、様々な形で周知広報・寄付募集にご協力を賜りました皆様に、心から深く御礼申し上げます。
当基金からの2016年度の支出は、約3億7千万円となりました。2015年度と比較すると、人件費および研究費は同水準、知財管理費が約2千5百万円増加しています。研究所運営補助費が減少し、全体としては昨年度並みの支出額となりました。
上記の結果、2016年度末(2017年3月31日)時点での当基金の残高は、約70億6千万円となりました。研究所の長期的な運営基盤として、また研究を加速するための資金として、長期的・効果的な活用を図って参ります。
いまこの瞬間にも、世界中の患者さんが、今は治せない病気や怪我と闘っておられます。iPS細胞を用いた医療を、少しでも早く、多くの患者さんへお届けできるよう、教職員一同、研究・職務に最善を尽くします。
これからも、皆様の温かいご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
iPS細胞研究所(CiRA)
所長 山中 伸弥
教職員一同
2016年度収支報告
(2016年4月1日~2017年3月31日)
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※受け入れた寄付金額に応じて、京都大学全体の運営に係る経費へ充当され、iPS細胞研究基金を含む京都大学基金の維持・管理、CiRAを含む全学の環境整備等に使われます。 |
iPS細胞研究基金の今後の見通し
iPS細胞を用いた再生医療や創薬の実現にとって、競争的資金や運営費交付金を補う財源としてiPS細胞研究基金は重要な位置を占めております。また、2015年度に設定された2030年までの4つの目標の1つである「日本最高レベルの研究支援体制と研究環境の整備」を実現にとって、当基金は必要不可欠です。
2017年度は、人件費・研究所運営補助費が昨年度並み、研究費と知財管理費の増額が見込まれ、支出として5億円を越える予算を立てております。
優秀な教職員の安定雇用の実現はもとより、iPS細胞の実用化や革新的な基礎研究の推進に向けて、引き続き広くご支援を募る活動を進めてまいります。ご支援のほどを、どうぞよろしくお願いいたします。
2017年度 概算予算
(2017年4月1日~2018年3月31日)
2017年度の支出予算としては、約5億4千万円(2016年度の支出額から50%の増加)を見込んでいます。内訳は以下のとおりです。
なお、実際の支出額は、iPS細胞研究基金以外の財源(国からの競争的資金など)の確保状況やその他の要因によって、大きく変動する可能性があります。
使途 | 概算予算額 (円) |
---|---|
1. 人件費 | 200,000,000 |
2. 研究費 | 185,000,000 |
3. 知財管理費 | 60,000,000 |
4. 研究所運営補助費 (※大学全体の共通的経費 への充当額を含む) |
95,000,000 |
合計 | 540,000,000 |
1. 人件費
競争的資金等の他の財源から支出できない人件費にはiPS細胞研究基金を活用しており、支出額は昨年度並みの約2億円を見込んでいます。 基金は、優秀な教職員の安定雇用のために計画的・長期的に支出して参ります。
2. 研究費
当基金を原資とし、所内から公募して選定する従来の研究支援制度に加えて、 研究所として実施すべきと判断した研究の推進費などを計上し、1億8千5百万円程度を支出する見込みです。
3. 知財管理費
特許の確保・維持や管理のための経費です。昨年度に引き続き、他の財源の確保状況を鑑みて、6千万円を計上しています。
4. 研究所運営補助費
研究所の安定運営にかかる経費(リスク管理・対策など)や、海外を含めた情報発信・寄付募集にかかる費用、基金事務局の運営経費などを計上しています。 今年度に開催が予定されている国際シンポジウムの経費や、大学全体の共通的な経費への充当額を含めて、昨年度を1千万円程度上回る、 9千5百万円の支出を見込んでいます。