日付変わって、昨日のサンデーモーニングで
落合がゲストで出席していた。
その場で
「メジャーに行こうと思ったことがあるが
当時はそういう環境ではなかった」
確かに、それは事実だ。
メジャーの門戸が大きく広がったのは
94年暮れに野茂(当事近鉄)がダダをこねて、メジャーへの移籍を突っぱねてからだ。
ある意味、そこだけを見たら
野茂英雄が門戸を大きく広げた、別の意味の功労者
ではあると思う。
で、落合がメジャーに挑戦したら、どうなっていたのか。
オレは強制退会を受ける前の記事でも散々落ち合いの打撃について語ってきたが
「100%通用しない」
が答えだ。
イチローや青木のように
走り打ちが出来る、脚の速さがあれば、話は別だが
正々堂々のバッティング勝負(打撃技術勝負)では
向こうのパワーヒッターたちにも勝てない。
が答え。
ストロークは短い打者で
スピードボールには向いてはいるが
落合の決定的ともいえる
致命的な欠点は、これだ。
https://ameblo.jp/fightingoki/entry-12283580063.html
かつて、元ヤクルトの八重樫が
こう言っていた。
「右打者では、少なくとも
落合よりは大杉さん(が上)でしょう。
落合は、読みが素晴らしく、どのピッチャーの
どのコースも把握しているため、対応できるが
初対面のピッチャー、そしてナチュラルに曲がるスライダーやシュートには対応できなかった。
その点、大杉さんは8割か9割の確率でストレートを待ちながら、変化球が来ても本能的に体を開かずにボールを拾うことが出来た。
イメージ的には、落合が『流す』なら、大杉さんはそのまま『打撃する』感じ。それにパワーもある。
大リーグに通用するのは、全盛期の大杉さんでしょう。」
この八重樫の発言は1992年 2月に発行された
「最強のプロ野球論」に記載されているものだが
落合の「流す」の行動。
これは意図しない変化球が来た場合の
体の1塁側への傾き、流れ、体勢の崩れ
も含んでいると、オレは思っている。
要は
それらすべてをまとめて「流す」で変えているのだと思う。
というのも、これにはちゃんと通じる根拠があり
上記リンク先で、オレが指摘した落合のバッティングフォーム。
落合は体の開きが異常に早く
腰の回転も無く、手打ちの打者だということもわかる。
踏み込んだ足が、投手方向に向き
左脚も3塁方向に開いてしまっているため
これではアウトコースにボールが来たときに、踏ん張れず、アウトコースのボールを拾うときに、体勢が崩れやすい。
実際に、落合は現役時代
そういう崩れることが良くあった。
この落合のフォームでは
豪速球のピッチャーが居並ぶ環境では
まともに打撃で勝負できない というのがオレの答えでもある。
八重樫氏の指摘は
そういうところも含んだものだったと、俺は思っている。
間違いないと思うが
打率0.250 3~4本が関の山だろう。
落合に一言言えるとしたら
「行かなくて正解だよ。」