羊蹄山(ようていざん)とは…⁉︎
羊蹄山(ようていざん)は、標高1,898mの北海道にある日本百名山です。地図の表記は、「羊蹄山(蝦夷富士)」が多いですが、地域によっては「後方羊蹄山(しりべしやま)」「マッカリヌプリ」「マチネシリ」「蝦夷富士(えぞふじ)」 とも呼ばれるようです。周辺はいわゆる「ニセコ」の地域に位置します…。北海道・中央部に「蝦夷富士」と呼ばれる富士山型の美しい山容を見せる羊蹄山は、北海道のシンボルともいえる山です、広々とした平原からスクッと立ち上がり、美しいがゆえに多くの登山者をひきつけますが、独立峰です。強風など自然条件は厳しく、遭難も多々ある山の為、慎重な準備・装備が求められます。一方で、高山植物も素晴らしく、その垂直分布による広がりが、有名です…
登山コース…
登山には4つのコースが有ります…
・比羅夫コース 約4時間40分(倶知安コース)
・真狩コース 約5時間
・京極コース 約5時間10分
・喜茂別コース 約5時間10分
山名…
日本百名山の表記は「後方羊蹄山(しりべしやま)」となっています。 作者の深田久弥は、この山を羊蹄山(ようていざん)と呼ぶことに反対しおり、その記述は、「この山を単に羊蹄山(ようていざん)と略して呼ぶことに私は強く反対する。古く「日本書紀」斉明朝五年(659年)にすでに後方羊蹄山と記された歴史的な名前である」から始まり、「私は山の名前は昔からのものを尊重したいのであって、便宜的な略名を好まない。」を中におき、約1ページに渡って名前の考証を行っています…。深田氏のいう「日本書紀」は、第26巻斉明天皇(655〜)の項に「後方羊蹄を以て政所とすべし」との記述があり、このことを指しています…。 また、1712年の「和漢三才図絵」の蝦夷の図では、「尻別嶽」となっており、1897年参謀本部陸地測量部は、アイヌ語のマクカリペツを採用して「真狩岳」と命名しています。そして現在は、地元の人に聞くと普通「羊蹄山」とかいて「ようていざん」と呼んでいるとのこと…
<推薦図書>
完全保存版!100名山の人気ルートガイドと基礎データを網羅…
・山名、読み方、標高、都道府県名
・ルートガイド、地図と高低表、ショートプロフィール
・登山適期、新緑、紅葉、積雪期、アクセス、情報・問い合わせ先
・ルート距離、コースタイム、登山口と山頂の標高差
等など…
書籍名:日本百名山データBOOK (エイムック 2525)
著者名:エイ出版社