どうしても、半生の牛肉を塩で食べたい衝動を抑えられず、食べに行こうと企んだものの、牛肉をミディアムレアで焼いてくれて、「ヒマラヤの岩塩」をつけて食べさせてくれるような高級店に行くことができるほど、パトロンも自己資金も存在しないコロです。
と言うわけで
あぁ、神様
「牛肉にお塩を付けて食べさせてください・・・」と
お願いしたところ
テレビのグルメ番組で「牛かつ」なるものを紹介されているのを偶然目にする。
「牛かつ」のパッと見た印象は「ビフカツ」とほとんど変わらないが、同じ「カツ」でも、オサレなデミグラスソースをかけて食べるか、わさび醤油や塩を付けて食べるかで、「ぎゅう」になるか「ビフ」になるか名前が変わってくるようだ。
この「牛かつ」の食べ方、そして値段を見た時「行く!!」と決めた
私はとにかく、手ごろな値段でミディアムレアの肉を塩で食べたかったのだ。
そのグルメ番組では、難波にある牛かつ屋「もと村」を紹介していたが、
実は、大阪店が、9月初旬にルクア1100(イーレ)の10Fレストランフロアにオープンしていることを知る!!
阪神圏に住み、人混みが嫌いな私としては、難波まで出ることは面倒くさいけど、大阪までだと食べに行ってもいいかなと思い、行くことを決意する。
牛かつ「もと村」へ
お店のオープンは11時。到着したのは11時ちょっと過ぎ。
もうすでに、6組くらいのお客さんが並んでいる 。以降もどんどん行列になっていく。「牛かつ」って人気があるのね・・・
30分ぐらい待って、ようやく店内に入れる。
待っている間に、メニューを渡される。
でも、とてもシンプルなメニューなので、迷うことはないと思う。
個人用の鉄板と調味料やお茶などがセットされている。
オレンジの液体は、サラダドレッシング。あと、岩塩・ソース・醤油が置かれている。
席に着くと、お店の人が10品ぐらいある小鉢を持ってきてくれ、その中から3品選ぶことができる。ご飯は、一回おかわり無料。
待っている間に注文していたので、すぐに持ってきてくれた。
牛かつは、思っていたより薄かった。(そんなもの?)
山わさびソースが、とても美味しかった。
お肉自体は、とても柔らかくて、噛むと肉のうま味とアブラがジュワワ~ンと口の中に広がって、あっという間になくなっていく。
でも「牛かつ」って、レアで出されるのに、どうして鉄板があるのだろう・・・と疑問に思う。(納得の答えについては後で)
食べ始めは美味しくて、脂が胃に沁みる~♡これなら、追加でもう一枚イケそう!なんて、のんきに思っていたけど、柔らかく食べやすい反面、とっても脂っこくて、食べ終わる頃には胃にズーーーンと来ていた。なので、食の細い人や胃腸が繊細な人は、一枚食べ終えるまでに、胃もたれで離脱する人もいるかもしれない。
しかしだね、食べ終わる頃になって、コロさんフト疑問に思う。
たった1400円でサシが入った高級肉のような柔らかいお肉をホンマに食べられるんかいな!?と
安いのに高級肉のような味わいのカラクリ
家に戻ってから、記事にするため「もと村」のサイトを見てみると、気になる一文があった。
「おいしくお召し上がりいただく為に牛脂を加えております」
http://www.gyukatsu-motomura.com/menu
そうかぁ・・・そうだよなぁ・・・
この値段で、高級肉のような脂感や柔らかさを出すには、牛脂を注入しなきゃ出すことはできないよねぇ・・・と納得。
牛脂注入肉(インジェクションビーフ)
過去に牛肉偽装で有名になった加工肉の事。インジェクションは、英語で
「注入」「注射」の意味。牛のかたまり肉を柔らかくジューシーに
するため、たくさんの添加物が入った調味液(ピックル液)を大きな針が
たくさん付いた機械に入れて肉のかたまりに注入していく。
こうした加工によって、赤い赤身肉であっても柔らかくなる。
牛脂を注入することでサシが入り、霜降り状の肉に生まれ変わる。
牛脂注入肉って何? 似た技法フランス料理にも|MONO TRENDY|NIKKEI STYLE
※ 牛脂注入肉は手軽で安価であるけど、生の状態で食べることは問題があるとされている。
え?牛かつってレアで食べることが売りの食べ物なんじゃ・・・
まとめ
牛かつってレアで食べるのに、お店には客ごとに焼き石が置かれている上
「お肉は石で良く焼いてからお召し上がりください」とサイトに明記されている。
今回のことで良く焼かなければいけないことに納得。
お客としては、どんな肉を使っているのかなんて知る由もないけれど、お店のサイトではきちんと注意書きをしているのだから、消費者が納得して食べるには、別にいいと思う。
結局は、美味しくてホンマモンの肉を食べるには、それなりの支払いをしなきゃならんのよ。
ウマイ話なんてないってことで。
今回は、良くわからない展開になってしまったけれど、自分にとっては加工肉について勉強する良い機会だったのではないかと思う。
☆遊びに来てくださって ありがとうございました☆