いつまでも君と……

愛犬のために わたしたちができること

頑なな心が開いた時に ~はながうちの子になったのは(3/3)~

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撮影&文:はなここ

今回は、愛犬『はな』のお話に入る前に、
前々回に書いた、可愛がっていた猫の、子姫の事に触れさせてください。

回虫に悩まされ、何度虫下しをしても、また――
そんな繰り返しから、子姫は自ら離れていってしまったのではないか――
あれは、子姫なりの行動だったのではないか――
今ではそんな風に考えるようにしています。
そして子姫は『はな』にバトンを渡したのではないかと――

子姫がずっと一緒に居てくれたら、『はな』とは出会えなかった。
『はな』が家族になっていなかったら、他の4匹、『ここあ』も『チビたち』も居なかった。そしてきっと、この文章を書く事も――
出会いは、きっと何かを意味しているのでしょうね。

 

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『はな』と初めて会った日に、私は『はな』に一度も触れる事はなかった。ずっと離れた場所にいて、一度も触れさせてくれなかった。その理由がなぜなのか、わかるはずもなかった。

今思うと、本当に無茶な話です。なつかない犬を連れて帰ったら、どうなるのか、その時の私は考えもしなかったのです。

ブリーダーさんにとっては、『はな』は家族同然に過ごしてきた子。ちゃんと可愛い子供たちを何度か生んで、もう引退(避妊済み)していました。

そんな『はな』を手離すのですから、それなりに理由があるわけです。
犬にも上下関係や、相性があるということは、今になって分かることなのですが、『はな』は相性の合わない子がいて、どうやら虐められていようなのです。

「このままここに居ては可哀想だから……」
ブリーダーさんはそう思ったのでしょう。とても辛かったと思います。

新しい家族として連れて帰ろうにも、『はな』は触れさせてくれないのですから、抱っこなんて到底出来ません。連れて帰る時は、ブリーダーさんが抱っこして手渡して下さいました。

大人しく抱っこされたまま、車で帰宅する間も、暴れることはありませんでした。ただ緊張している感じだけは、抱っこする腕に伝わってきました。

「わたしは何処に連れていかれるの?」
きっと『はな』は不安だったことでしょう。

 

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帰宅して『はな』をリビングに下ろすと、すぐに『はな』は私たちから逃げるように、離れて行きました。それから3日間『はな』は、私たちに近づくことはもちろん、ご飯を食べることすらしませんでした。

私はネットで犬について色々調べながら、まずは1つの事だけを『はな』に求めました。それは”トイレ”です。

環境が変わったのですから、失敗するのは当たり前です!
しかし私は辛抱強く、「ここでするのよ」と伝えるようにしました。
『はな』がシートの方に行ったり、上でクンクンしている時には、少し離れた場所から「ワンツー♪ワンツー♪」と声をかけました。

きちんとシートの上で出来た時、テンションMAXで「はな~♪上手!上手!!」と誉めて、手を差し伸べました。

でも――、3日間『はな』は、逃げるように私を避け続けました

――これは仕方ない。
突然、知らない人、知らない場所に連れてこられたんだもの。まだまだ不安だよね。私は『はな』に触れたい、抱っこしたいという気持ちを押さえました。

 

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『はな』が我が家に来て4日目のことです。

『はな』がトイレシートのある部屋から、私のいる部屋に、シッポを振って入ってきました。「はな♪ワンツーしたの?」と聞くと、なんと『はな』は、嬉しそうに私の方に真っ直ぐ向かってくるじゃありませんか!!!

「はな~♪上手!上手!」と抱き締めて頭をナデナデ♪

それは初めて『はな』に触れることが出来た瞬間でした。
きっと『はな』にとっても、私に心を開いてくれた瞬間だったのでしょうね。

その日以来、ずっと甘えん坊で私にベッタリな『はな』
男の人は苦手なようで、我が家に来てもう7年になるというのに、パパにはあまり身体を触れさせません。相当なトラウマがあるか、頑固モノです。

私が居ないとご飯を食べない。
トイレは誉めて欲しいのか、私が帰ってきてからトイレに直行。
そんな悪い癖(?)までつけさせてしまいました。

とてつもなく頑なな性格。
「私だけにどこまでも愛を注いでくれる子」といっても、過言ではない程の子です。
そんな『はな』のことを、私は大好き!!!

はな♪
私の子になってくれてありがとうね。

 

――はながうちに子になったのは(3/3)・おわり――

犬の名前:はな
犬種:ミニチュア・ダックス・フント
飼主:はなここ
※本記事は著作者の許可を得て、下記のブログを元に再構成されたものです。

 

――本記事は、下記の連載で構成されたものです――

 

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