最近最も僕がハマっている芸人が「いかちゃん」です。
いかちゃんの素晴らしさをご紹介します。
いかちゃんとは
いかちゃんはプロダクション人力舎所属の女性ピン芸人です。
経歴3年目の21歳。
主なネタは、テーブルに置いたカップを使ってリズムを取りながら、番組出演者などの良いところを歌にするという「カップソングネタ」。
このネタでいかちゃんは今田耕司、劇団ひとり、おぎやはぎなどを虜にしています。
いかちゃんのネタは既存の概念では測れない
お笑い芸人の皆さんはそれぞれが己の美学に則って独自の芸を突き詰めていて、それはさながら芸術家のようですらあると僕は思っています。
CBCテレビ制作のバラエティ番組『本能Z』に出演した際、いかちゃんの芸を見たフットボールアワー後藤は「お笑い界変わりすぎやろ」と言いました。
いかちゃんの芸は今までのお笑い界のそれとは一線を画しています。
既存のお笑いの概念で考えること自体が間違っていると言えるでしょう。
日本のお笑い界に、いま新たな風が吹いています。
面白いかはわからない
いかちゃんのネタが面白いかと聞かれると、正直答えに困ります。
「面白いとか面白くないとか、笑えるとか笑えないとか、そういう判断基準はいかちゃんには通用しないよ」と強がってみせるのが精一杯です。
本能Zで披露した「ふしぎなポケット」というクイズネタに関しては、「ライブでやったらお客さんは全然笑わないけど、みんなニコニコ」と、いかちゃん本人が語っていました。
いかちゃんは癒しの芸
いかちゃんの芸が面白いかどうかと聞くのは間違いだと言いました。
しかし「いかちゃんのネタって癒される?」と聞かれれば、その答えは自信を持って「YES」と言えるでしょう。
いかちゃんの最大の強みは「癒し」です。
そしてそのいかちゃんの魅力を理解できる芸人(今田耕司や劇団ひとりなど)と組んだ時に、そこで初めていかちゃんのネタから大きな笑いが生まれます。
いかちゃんの癒し×理解者のボケ(またはツッコミ) = 優しくて大きな笑い
疲れやストレスが蔓延している現代の日本人が求めているもの、それがいかちゃんのような「癒しの笑い」なのかもしれません。
フットボールアワー後藤に言わせると「刑務所でやったら受刑者泣く」だそうです。
僕はむしろお茶の間さえ泣かせることができるんじゃないかと思っています。
いかちゃんはお笑い界をどう変えるか
冒頭で僕は「お笑いは芸術だ」と言いました。
新たな概念の発明こそが芸術=お笑いの発展を促していると思うのですが、時にそれは後退しているように見えることもあります。
近年の芸人で言えば、永野*1やガンバレルーヤの登場も衝撃的で、新しい流れが来ていることを感じました。
いかちゃんの芸は果たして"進化"なのか、"退化"なのか。
"変化"であることは確かですが、その進化と退化どちらかの判断は、少し先の未来のお笑い界を見ればわかるのではないでしょうか。
いかちゃんの今後の活躍に期待です!
*1:この人は芸歴長いですが、こういう芸の人が「売れた」ということにこそ意味があると思っています。