私は帰って来た。いっしーです
薄々気がついてはいるけど、認めたくない事ってのが人にはあります。
ぼくはそれが自分の顔でした。
いわゆる「モテ男」の様な経験は無いけど、ぼくだってまぁまぁイケてるはず。
バレンタインでチョコを貰ったり
第2ボタンをねだられたり
他校の女子がわざわざ見に来たり
逆ナンされたり・・・
上記の出来事は一切無かったけど、まぁまぁ悪くないはず。
ほら、お風呂上り鏡に映る自分の顔はイイ感じですし。
まだ本気出して無いだけ、でもそろそろ本気出しても良くない?それともオッサンになるまでモテ期温存してるのかな??
でも気が付いてしまった
いつものように渋谷の夜に繰り出しました。
その日は「イケメン」と呼ばれる後輩と一緒にクラブへ。
今日のターゲットを定めていると、チラチラこちらを見てくる女の子が数名。
「(えっ・・・おれに気があるのかな??)」
勘違いしながら酒を飲んでいると、女の子がどんどん後輩に声をかけてきます。
いくらクラブでも、女の子から声をかけてくるなんて滅多にありません。
あるとしても、酒目当てでたかってくるクソ野郎くらいです。
女「ねぇ何してるのー?」
後輩「お酒飲んでます・・・。」
女「へぇー?それ何飲んでるの?ひとくち頂戴♪」
後輩「あ・・・はい、どうぞ。」
いっしー「(おいおいおいぼくもいるんですけどォー??ん~?見えて無いのかな???ぼくが飲んでるのはSEXオンザビーチですけどぉ~???)」
なんだか気まずくなったぼくは、二人の世界を邪魔しない為にハンティングに出ます。
弱肉強食、それがナンパ
ナンパの世界は残酷です。
ぼくのハイパーコミュニケーションをもってしても5人に1人会話が盛り上がればいい方です。
そしてベッドに繋がるのはまた一握り・・・。
とにかく玉砕覚悟で声をかけまくるしか無い、その場の全て活用し相手を楽しませる事に全力を尽くせ!ピエロになったって良い!!先っちょが入ればこっちの勝ちなんだ!!!
もちろんメンタルは削られます、しかしそんな事は気にしたら負けなのです。
ひとり寂しく左手でイシニー?ダメだ、出せる精子の量は限られている。
虚しくティッシュに出された彼らの気持ちを考えた事はあるか?
シイセー「あぁ・・・こんな所に出されるなんて・・・」
ティッシュが墓場なんて彼らの魂は救われない。
賢者タイムの罪悪感は、成仏出来なかった彼らに対して感じているのです。
今夜も一筋縄ではイかないぜ・・・と思っていた時、サイコーにマブい外人が現れました。
これはイくしかない・・・!
右が特に下半身に来るものがある
結論から申し上げますと、少し盛り上がったもののナンパは失敗しました。
メンタルも限界に近い・・・少し休憩しに後輩の元へ戻ります。
するとそこには目を疑う光景が・・・!
後輩、ぼくが狙ってた外人に逆ナンされてるやん
そこで知ったね、所詮この世は「※イケメンに限る」
いや分かってたんだけどさ、分かってたんだけど・・・やっと現実と向き合いました
「やっぱりぼくって、イケメンじゃ無いんだな・・・」ってさ
(後日後輩は外人と飲みに行ったけど、進展は無かった模様)
世の中のイケメンは全員敵
世の中のイケメン達は何もしないで女の子が寄ってくる・・・これはあまりにも不公平です。
この日ぼくは自分に誓いを立てました。
「イケメンに負けない位に女の子とセッションしてやる・・・顔が武器にならなければトーク、ファッション、立ち振る舞い、この世の全てをフル活用して戦ってやる!全面戦争じゃあああああああ!!!!!」
極たまに、ぼくのツラをまぁまぁと言ってくれる人もいるんですが、そんな言葉はいらないのです。
ぼくが「イケメン」だとしたらこんな人生は歩んでいないのです。
世の中は結果が全てなのです。
イケメンの後輩は、何もしなくても女の子が寄ってきます。
ぼくにはマルチ勧誘しか来ません。
この事実は不変なのです、聖戦は続いています。
ぼくはまだ剣を置いていません。ギンギンです。
またねbyいっしー