ぼっちサーファーのブログ

一人海外サーフトリップの記録と雑記

サーフィンをはじめる最初の一歩を踏み出す前に理解してほしいこと

この記事は約10分で読めます。
 あとで読む

こんばんは。
また少し風邪っぽいぼっちさんです。


今日はサーフィンに興味を持って「はじめてみようかな?」という方の出鼻を挫くことを書きたいと思いますw


スポンサーリンク





【大前提】サーフィンはめちゃくちゃ難しい

例えばスノーボードだと数回行けば中級コースぐらいなら滑ってこれますよね?
翌シーズンも1回行けば感覚を思い出して結構滑れるもんです。


でもサーフィンだとそうはいきません。
年数回では板に立つこともままならないはずです。

ハワイに行ったついでにワイキキビーチでキャッキャ遊ぶだけなら全然大丈夫ですけどね。
でも一般的に「サーフィンをしている」というレベルには到達できません。



少し上達しても半年も空けば振り出しに戻っちゃいます。
サーフィンの超重要スキル「パドル」に必要な筋肉、俗に言う「パド筋」が落ちてしまうんです。

パド筋は穴の空いた風船のようにみるみる落ちていきます。



またサーフィンは板に乗れる時間が極端に短いです。
ぼっちさんは6月に2週間ほどバリにいってサーフィンをしてきましたが波に乗っていたのは30分ほどです。
アクションカメラをサーフボードにつけてたんですがその動画が30分弱。


バリは非常に波がよく毎日サーフィンができます。
そこで15日間海に入ってたった30分です。


体力的にも何時間も滑っていられるスノーボードより上達しにくいのはお分かりいただけると思います。






サーフィン初心者とは?

TVで見るサーファーは上級者ばかりですからね。
ちょっと初心者のサーフィン風景も見てみましょう。

サーフィン歴2年 54歳の男性

サーフィンをロングから初めて2年ぐらいらしいです。

どうですか?
あなたのイメージするサーフィンはこれですか?

でもこの人はスゴイんですよ。
50過ぎてサーフィンを始めて2年でこれは驚異的だと思います。

動画では雪が降る中やってますね。
おそらく毎週ずっと行き続けたんでしょう。
かなり恵まれた体をしています。
若い頃からやってたらかなりうまくなるオーラを感じますw

サーフィン歴1年の男性

この方は20代後半から30代ですかね?

キャップ、グローブ、ブーツのフル装備ですので冬でしょうね。
夏も冬も毎週末行ってるとして35回ぐらいでしょうか?

1年がんばってこんな感じです。


この人が7.7ftのファンボードに変えて更に半年経過。

だいぶ乗れてるようになってますね。




もう少し上手い方の動画

ココでもう少し上手い人の動画を見てみましょう。
これならサーフィンしてる!って感じですかね?

さっきの男性はどんだけやればコレだけ滑れるようになるかなぁ。。。
毎週末、海に行っても3〜4年じゃ難しいかもしれない。






サーフィンは異常に上達しにくい

ぼっちさんはスノーボード、スケートボード、スキムボード、サーフィン、カイトボード、ウエイクボードといろいろやって来ました。
その中でもサーフィンは非常に上達が遅いスポーツで間違いないです。

その理由をまとめてみました。


特殊な筋肉が必要

サーフィンでは普段の生活では使わない上腕三頭筋をはじめ三角筋、僧帽筋などを酷使します。
この筋力がつくまでは波に乗るどころじゃありません。
サーフィンをはじめたころはほぼ筋トレだと考えて間違いないです。
波に乗れなくても板の上でパシャパシャしてることに意味があるんですね。


f:id:Apps:20170916222948j:plain
引用:Chris Hemsworth and his father Craig show off their impressive muscles | Daily Mail Online


いつも練習できるとは限らない

日本は世界的にも波が少ないわけではないらしいです。
でもサーフィンに適した波が常時届いているかと言えばそうじゃないですね。
ぼっちさんの住む地域ではマトモにサーフィンできるのは年間30日もないです。

なので初心者の頃は毎週末100〜400Kmも車を走らせて波のあるエリアに遠征してました。
一年で5万キロも走ってましたからね。
地球1周以上ですww


それでもサーフィンが出来るのは週に1〜2日。
この間隔だと筋力の低下を招いちゃいます。

今思えば上達したいなら平日の筋トレは必須だったと思います。




弱肉強食

お金を払ってゲレンデ滑るスノーボードと違って海は無料で入れます。
ただこの無料が逆に曲者でサーフィンは独自の文化を形成しています。


ローカルと呼ばれるその海を仕切っている集団がいる場合があるんですね。
ときにはローカルから「海から上がれ」と言われることや嫌がらせを受けることも。。。

まぁある程度仕方ないとは思うんですけどね。
サーフィンが出来るポイントは決まっていて波も有限ですから綺麗事を言ってられないんですよね。



ローカルがうるさくない海でも激しい競争が待ってます。
サーフィンはサーファー同士が波を取りあうスポーツですからね。
上手い人が5人ぐらいいると、そのポイントでは初心者にはまず波が回ってきません
全部取られちゃいます。

あまり初心者に譲るという文化もないですね。
海が空いてれば別ですけど。
残酷なぐらい弱肉強食です。






それでも始めようという人に

最初はスクールに入るのもいいかな?と思います。
ぼっちさんも1回目だけはスクールに入りました。

でもワンマンワンウェイブ等のサーフィンのルール的なものは全く教えてもらわなかったなぁ。
まぁ実際教えてもらっても全然理解できなかったと思いますけどね。

とりあえず海に行くハードルを下げるためにスクールに行くのはいいと思います。
ただスクールに通ったら乗れるようになるってもんじゃないです。


愚直に初心者でも入れるサーフスポットにあしげく通うことを繰り返さないと上達しません。



サーフィンっぽく波に乗れるまでの回数は?

大体ショートで100回。
ロングで50回ほどって言われています。

ただ月2回の100回と平日含めた週3の100回では全然上達が違いますけどね。
特にはじめは詰めていくことが重要です。
筋肉がつきますからね。



サーフィンをはじめるのに最適な季節は?

多分みんな「夏」だと思ってるんじゃないでしょうか?

そう、正解ですw

サーフィンやってる人も大体は夏にサーフィンしたいと思ってるはず。

やっぱり海パンだけでサーフィンできるのは最高に気持ちいいですからね。
あとは準備や片づけが楽ってのもあります。


でも上達したいなら季節はあまり関係ないです。
「冬は寒いから入らない」って言う初心者はかなり上達に時間がかかります。




こんな海でもね。
サーフィンするぐらい気合があれば結構上達は早いです。
f:id:Apps:20170916224720j:plain
引用:極寒サーフ 日本海 | 時には息抜き いつもいきぬき | (株)カーディナルハウス

流石に真冬は海も空いてますからね。
競争も少なくて波に乗れる回数も多いです。

冬用のウェットスーツを着てのサーフィンはめちゃくちゃキツイですけどね。
筋力強化ギプスみたいなもんで夏には強烈にパドルが早くなってますw






結局サーフィンはオススメなの?

「ちょっとやってみたい」だけならサーフボードを買うのはやめておいたほうがいいです。
スクールやレンタル、サーフィン体験でちょこっと遊ぶだけにしておいたほうが無難です。


海に通える環境があったり車を持っているならサーフィンをはじめるのもいいかと思います。

でも人に合わせて海に通うような人には向かないかな?と思います。

サーファーは自己中な人が多いです。
自分のペースで海に入りたいので長くサーフィンをやってる人ほど一人で行動するパターンが多いような気がします。





さんざんサーフィンは難しいと書いてきましたがヘタクソでも楽しいです。
足がつくような浅いビーチで板の上にちょこっとだけ立つ。
これだけでも初めは十分楽しいんです。

「もう一本だけ!もう一本だけ乗りたい!!」と思ってヘロヘロの体でパドルをしているうちに勝手に筋力がついていきます


そして段々大きな波に乗れるようになり、難しい波を乗り継げるようになっていくのは言葉に出来ない楽しさがあります。



サーフィンはライフスタイルだとよく言われます。
趣味を通り越して生活の一部になるんですね。

いろいろハードルが高いですしキツいスポーツなので手放しにお薦めはできませんけどね。
ぼっちさんは多分あと10年は続けると思います。




もうちょっと体が動かなくなったらロングにしようかな?