こうやって(たまに)ブログを書いているのですが、思い返せば小学生の頃から読書感想文の宿題は結構得意で、スラスラ書けるタイプでした。内容に関して誉められたとか賞をもらったとかは全く無いんですが。
で今こうしてブログを書いていて、どこかでそれを読んでくれる人がいます。
「なんで自分はブログ書いているのかな」そんな事をぼんやり考えていたら、20年近く前にフリーペーパーを自作して配布してたことを思い出しました。
ネットが無い時代に不特定多数の人に向けて書いてた
90年代後半。高校生の自分はフリーペーパー(今風に言うとZINE)を自分で作って当時地元にたくさんあった古着屋さんとかに配布して回ってました(今考えるとちょっとイタい)
当時の自分は「将来はデザイナーになりたい」っていう夢を抱いており、デカい画用紙になんだかよく分からないイラストを描いてみたり、学校にろくに行かずに駅前の古着屋のお兄さんと一日中ダラダラしゃべってたり(田舎なので基本的にみんなヒマ)まぁ、まったくマジメでは無かったんですよね。
当時はインターネット環境も無いし情報収集は雑誌とかの紙媒体、そして自分より年上の古着屋の店員さん。
ある日のこと
いつものように学校をサボッで古着屋さんに遊びに行ってたら店員のお兄さんと「すげーヒマだな(店が)」と言うことになって、二人でノートに絵を描いて遊んでたんです。
「デザイナーになりたいならコレ本みたいにしてみんなに見てもらえば?」って言われて「あ。そっすね。」って。
で、絵だけじゃつまんないから何か文章も載せようと言うことになって、二人でフリーペーパーを作ったのでした。
中身は流行ってる音楽の話とかイラストやその製作意図みたいなもの。
第三者から見て面白いかどうかは微妙ですw
とにかく表現したかった。という動機だけ。
書く→コピーする→切って綴じる
もちろんプリンターが無いから(パソコンが無いので)紙に手書きしたイラストや文章をコンビニでコピー。すべてがアナログで。夜中に自転車のカゴにコピーした数百枚の紙を入れてうちに帰って一枚一枚カッターで裁断してホチキスで止める。
今思い返せばとんでもなくダルいことやってました。
月1冊発行してたしかA4サイズ15ページくらいのボリューム。毎回50部近く作ってた気がします。さすがに内容はスッカリ忘れてしまいましたが、「なんか周りのヤツとは違うことしてるわ」みたいな感じでとても楽しかったのを覚えています。
読者からの反応
田舎の小さな町なので、結構その存在は知られてて、毎日少しずつ在庫が減って行く様子もドキドキして楽しかったです「今月は全部無くなったね!」って。
ある日学校に行くと女子の先輩から声を掛けられました
先輩「これ作ってるのキミ?」
ぼく「ッス。」
先輩「読んだよ。デザイナーになるん?がんばってね!」
ぼく「ッス!!!」
みたいな2秒ぐらいのやりとり。そこから恋に発展したりとかそういう甘酸っぱいやつはもちろん起こらなかったのですが、「自分の作ったものを誰かが見つけて反応してくれた」ということが凄く嬉しかったです。
これがぼくの情報発信の初体験。
今もまだ続いてる
そのフリーペーパー自体は1年近く続けてやめてしまったのですが。その後、地元を離れデザインの仕事に就きました。なんだかんだで憧れだった職業で家族を養えるまでに成長。マジメに勉強していた方では無いですが、何があるかわかりませんね本当に。
そして、現在こうしてブログを書いてます。
あれから20年ぐらい経ってますが、当時の原体験が今につながっているんじゃないかと思うんですよね。自宅で一枚一枚書いてコピーしてたころと比べて何百倍もの人に自分の文章を読んでもらってます。
これって結構凄いことです。
ブログたのしい
ダラダラ思い出話をしてきましたが結論、「ブログめっちゃたのしい」。
ブログを書く理由は人それぞれあるかと思うのですが、やっぱり何かしらの情報を発信し、読者からの反応があったりするとすごい嬉しいしやりがいも感じます。
それがブログじゃなくて手書きの紙でも、読んでくれる人がごくわずかでも、楽しんでやる。それが自分の今のスタンスにつながっています。
本人が楽しんで作ったコンテンツはそうでないものよりも何倍も魅力的です。
これからも自分が面白いと思った物事「だけ」を書き続けていきたい。
「PV上がらないからブログやめよう」って思ってる人いませんか?
ちょっと待って欲しい。ぼくの手作りのフリーペーパーは月間読者MAX50人。
あきらめるのはまだ早いよ。